発信元 有限会社都市開発推進協会         宅建業免許/神奈川県知事(4)第26166号                                                                〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢2丁目1-3                          電話0466-61-1346 FAX0466-77-4438                        代表取締役 鳥海 光夫                                            (公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士、1級FP技能士・マンション管理士)                                            毎日ブログを更新中:https://cdej.jugem.jp/

相続・住替えなど「不動産を売る!」を考えたら読むメルマガ

相続・住替えなど「不動産を売る!」を考えたら読むメルマガ(No.148、2026年9月1日号)

2026年09月01日



◎空き家(下) / 「放置」各方面のリスク高まる / 金銭的負担増え、資産性や安全性は低下

空き家を放置すると、さまざまな不利益な状況となる。具体的には、土地の固定資産税が上昇したり、売りにくくなったり、害虫の発生や倒壊の恐れが高まったりするなど、金銭的な負担や資産価値の低下、経済的損失の増大などリスクが高くなる。

なかでも空き家の固定資産税の課題は、使用していない土地に対し、高い税率が適用される。また、空き家のままだと、屋根の破損や壁の亀裂が早く進行しやすく、雨漏りや害虫の発生など、家の資産価値の低下にもつながりやすい。空き家の放置は、所有者にとって芳しくないことだらけだ。

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◆固定資産税などの優遇税率受けられないケースも◆
固定資産税の計算は、土地や建物の評価額に基づいて行っている。税率は地域や物件の状況により異なるものの、固定資産税の標準税率は1.4%。都市計画税は、市街化区域の土地や建物にかかる税金で、一般的には0.3%の税率を適用している。

これらの税率を適用すると、空き家の年間の固定資産税は数万円から数十万円になる。空き家となっている土地は、通常に比べ高い税率で課税されるケースがあり、所有者にとって金銭的な負担が格段に増加することになる。


◆雨漏りや害虫の発生で売りにくく◆
さらに、放置が長期間になると、買い手が見つけにくくなる。長期間放置された空き家は、物件の劣化や周辺環境の変化により、思いのほか市場での競争力が低下し、買い手が見つかりにくくなる。屋根の破損や壁の亀裂が進行するほか、雨漏りや害虫の発生、給排水システムの劣化に伴う水漏れや詰まりなども発生しやすくなるからだ。

また、空き家周辺の過疎化や商業施設の撤退による地域価値の低下にもつながりやすい。建物の老朽化や損傷、設備の陳腐化、近隣環境の悪化、不動産市場のトレンドからのかい離など、買い手へのマイナスイメージが付きまとうことになる。時間が経過すればするほど、課題は深刻化し、買い手を見つけるのが一層困難になりなすい。その意味で、空き家の売却は早めに行いたい。


◆空き家の腐朽や倒壊で近隣に被害も◆
害虫や倒壊のリスクも高まる。放置された空き家は、害虫の発生や建物の倒壊のリスクが高くなる。害虫は衛生的な問題を引き起こし、近隣住民に被害を与える可能性が高い。建物の老朽化は倒壊の危険性を高め、近隣の安全に直接的な被害を与える事態となるので特に注意が必要だ。

売り手側にとって最も思わしくないのは、物件の魅力は低下し、財産価値が下がる可能性があることである。投資家や購入希望者は、物件の魅力で価格を決定するので、空き家の放置は経済的損失を招きやすくなるということだ。どんなに丁寧に使用していても、築25年以上になれば建替えも視野に入ってくるのである。

さらに、売ろうかと考える時期は、子どもたちの独立の時期とも重なりやすい。その際に売却するのかどうかの見極めも必要になる。60歳を超えたら、5年ごとに家の状態に合わせ、売るのかリフォームを行って継続して住むのか、老後のライフプランに合わせて検討したい。(おわり)

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