発信元 有限会社都市開発推進協会         宅建業免許/神奈川県知事(4)第26166号                                                                〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢2丁目1-3                          電話0466-61-1346 FAX0466-77-4438                        代表取締役 鳥海 光夫                                            (公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士、1級FP技能士・マンション管理士)                                            毎日ブログを更新中:https://cdej.jugem.jp/

相続・住替えなど「不動産を売る!」を考えたら読むメルマガ

相続・住替えなど「不動産を売る!」を考えたら読むメルマガ(No.147、2026年8月25日号)

2026年08月25日



◎空き家(中) / 揉める相続、そのまま放置に / 実家が遠方で足遠のく

「空き家を売らない」――を選択するケースは意外に多い。総務省が実施した19年度調査では、「物置として必要だから」という理由からだ。特に所有物が多い家庭では、空き家をトランクルーム代わりに利用するのが便利と考えているらしい。相続した空き家に残っている物品の撤去が面倒で、そのままにしていることも多いとの報告もある。多くの空き家所有者は、空き家を物置代わりに、季節ごとの装飾品や家具、家族の遺品など、普段は使わないが捨てるに捨てられない物品の保管場所として利用しているようだ。

》》》》》老親が独り住まいの遠方の実家、どうしようか?
https://form.os7.biz/f/dd59e452/


◆解体費用の負担大きく放置◆
解体費用の負担が大きいことも、空き家の解体をあきらめ、放置するケースは多い。解体費用に対する負担増は、空き家売却の大きな障壁となっている。金銭的に余裕のない場合は、高額な解体費用の負担が非常に重くのしかかることになる。

解体費用の相場は、空き家の大きさや立地、建物の状態により異なるものの、200万円~300万円程度かかるのが一般的になってきた。空き家の大きさや構造によっては、一般的な相場を大幅に超える場合がある。相続して新たな所有者となった者の経済的負担が大きく、放置してしまうのというのが実態のようなのだ。


◆相続トラブル「空き家の押し付け合い」多い◆
ましてや家族間で相続関連のトラブルが発生すると、売るに売れなくなる。結果的に空き家での放置となりやすい。空き家が相続の対象となると、共有者間の意見の不一致や手続きの煩雑さが「売却の壁」となる。親から複数の相続人への相続を受け、空き家の土地・家屋が共有関係になると始末に負えなくなる。

相続により複数の共有者が土地・建物を所有することになり、意見が一つにまとまらず、売却の決定が困難になる事例は非常に多い。相続で相続人間の激烈な争いを想像してしまうのは、テレビドラマに影響されがちだが、現実には「老朽化した空き家を相続したくない」という理由で、相続人間で押し付け合うのだ。


◆実家が遠方でメンテが面倒に◆
実家が遠方にある場合も、空き家になりやすい。子供たちは、勤め先の関係で都心部に家を買い、実家には老親が独り住まいをしている。「自分たちは都心部に家を持ち、定年後に実家に戻る予定もない。近いうちに空き家になるしかない。どうしたらいいのか」――相続後に所有者が遠方に空き家を持つ場合、管理や売却は困難を伴うケースが多いのだ。

空き家が遠方にある場合は、管理で困難を極める。たとえば、定期的なメンテナンスや草刈りが必要な空き家が遠方にある場合、所有者は頻繁に現地に行くのが経済的かつ体力的に困難になってくる。最初はこまめに行き、メンテナンスを行っていても、年数を重ねるごとに辛くなり、徐々に回数が減る。いいところ年1回のメンテナンスになりやすい。

その結果、物件の状態が悪化する可能性が高い。相続人の生活拠点と空き家との間の物理的な距離があると、住居や倉庫としての利用は難しい。そして空き家が放置されることになる。放置に伴い空き家の老朽化や周囲の環境の一気に悪化するケースもあるから注意が必要だ。この状態が高じると、所有者の所在が不明となり、一軒の空き家が地域の社会問題に発展しかねない火ダネを抱えることになる。


◆売るのを端からあきらめ、実はかなり安くすれば売れることも◆
端から「売れない」とあきらめているケースも多い。実際には、空き家でも売却の可能性は十分にある。リモートワークの普及に伴い、都市から離れた地域でも、住宅購入に対する関心が高まっているうえ、空き家をリノベーションして若い世代向けの住宅として再販する事例が増えている。

非常に安価で市場に出回ることがあり、数十万円~数百万円の低予算で購入を希望する住宅購入者にとっては、空き家は魅力的な選択肢の一つとなっている。ただ、地域によっては、住み替えで売ろうとした場合には、更地にしても売れない可能性がある。その意味で、空き家を購入するのであれば、「自分たちの相続を意識」したうえで、地域や物件を選ぶことが必要になる。(つづく)

》》》》》実家を売った時の相場を知りたい
https://form.os7.biz/f/bbf563b9/


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