相続・住替えなど「不動産を売る!」を考えたら読むメルマガ(No.128、2026年4月14日号)
◎高齢者、家の中の「危険」(上) / 玄関や階段での転倒 / 「命取り」の重大事故に
筋力が少しずつ衰え、1度の転倒で寝たきりになる――そうならないために自宅でまず転倒しない環境づくりが大切だ。家の中や家の周辺で、つまずいたり滑ったりして転びそうになったことは、老若男女だれでも経験済み。若ければ転ばずに済んだり、転んでも先に手が出てかすり傷で済んだりするケースでも、加齢によりとっさに手が出ずに顔面から転倒したり、打ち所が悪くて大腿骨を骨折したりする経験談は枚挙に暇がない。家の中で転倒事故が発生しやすいのはどこなのか――その注意点や処方せんを解説する。
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◆転倒事故の6割は「自宅」で発生◆
要注意なのは、65歳以上の高齢者。骨折がきっかけで寝たきりになるケースだ。転倒事故が発生しやすい家の中や、周囲の危険な個所をチェックし、事故を未然に防止する方策を講じることが必要となる。高齢者が転倒しやすい場所は、住み慣れた自宅で発生しているケースがかなり多い。東京消防庁の統計では、転倒事故件数の約6割は自宅で発生している。
具体的な個所としては居間・寝室や玄関、階段・廊下、浴室。たとえば、カーペットの端に足を引っかけたり、階段を踏み外したりして転倒するのは、枚挙に暇がない。また滑りやすい敷物や座布団がずれた弾み、コード類に足を引っかけて、高さ1cmほどの敷居につまずいて転倒しそうになったことは、65歳以上の高齢者でなくても経験したことはある。しかし、高齢者だと転倒にまで至りケガをする。
◆転倒しない生活環境づくり「部屋の整理整頓」◆
高齢者の場合、転倒・転落は骨折や頭部外傷の大ケガにつながりやすいだけでなく、介護が必要な状態になることもしばしば。骨折の症状が軽度でも、若い時に比べ回復に長期間を要するのが一般的だ。転倒による不安や恐怖で、何事も億劫になり、気力がなくなり活動性が低下、転倒リスクの増加を増幅するという悪循環に陥ることすらある。その意味で、転倒を未然に防止する環境対策を講じるのは重要なのだ。
たとえば居間部では、歩く動線を避けてコードの配線を行う。コード類を壁にはわせたり、部屋の奥にまとめたりすると効果的だ。また、引っ掛かりやすいカーペットやこたつ布団を使用せず、めくれやすいカーペットの下には滑り止めを敷くだけで転倒防止に役立つ。1~2cmの段差は特につまずきやすいので、スロープや手すりの設置で転倒防止対策を講じる。そもそも床に物を置かないよう部屋の整理整頓を心がければ、部屋がきれいになり一石二鳥である。(つづく)
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