税理士 神佐真由美が毎週発信する、会社経営や、家庭経営、そして、人生の経営にちょっと役立つメルマガです。 税務や会計を中心に、日々の仕事での気づきを混ぜながら。

こんにちは！税理士の神佐真由美です。
今日もご開封いただき、ありがとうございます。

本日のメルマガの内容です。
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１．ドタバタ劇！？改正 電子帳簿保存法　結局どうしたらいいの？
２．現在公募中の補助金
３．おすすめ書籍　NFTの教科書
４．セミナー情報　
５．活動日記　泊まれる天文台
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今年も残すところあと10日ですね。

今のところ、例年どおり年末感ゼロですが(;^_^A

「よいお年をお迎えください」とお伝えするときだけ、年末感を感じます。



１．ドタバタ劇！？改正 電子帳簿保存法　結局どうしたらいいの？


第143号★2022年1月からどう変わるの？改正 電子帳簿保存法の重要ポイントでは、
https://mail.os7.biz/b/JaJ8/1425620

2022年1月からは、電子メールやインターネットで、領収書や請求書のやりとりが完結する「電子取引」

については、紙での保存は認められず、電子データの状態で保存をしないといけなくなる、というお話をしました。

これについては、任意で選択、ではなく、全事業者の対応が必須です。



電子取引データの保存も、ただ保存すればよいのではなくて、

日付・相手先名・金額　で検索できるようにしておくとか、

訂正や削除ができなかったり、できても記録が残るシステムを使わないといけないとか、

要件がいろいろあります。


これらが守れないと、

「青色申告の承認取り消し対象になる」

などのペナルティが大きく、これは対応しなくては！と、

会計事務所も、システムベンダーも、動いてきました。


Amazonなどで注文したものは、電子取引にあたります。

領収書などをダウンロードして、電子保存が必要となります。

その作業が煩雑だとして、紙で請求書が来るアスクルへ変更された企業さんもあると聞きました。

時代に逆行しているような気がしますが、ペナルティが大きいだけに、そのような対応もありえますよね。




それが、11月になって、国税庁の一問一答が追加発表され、

「帳簿に事実が記載されており、書面から取引情報の内容が確認できるようなら、

ただちに青色申告の承認が取り消されたり、支出がなかったものと判断されるものではない」

という見解が発表されました。


少し胸をなでおろしました。


それでも、電子帳簿保存法は改正されるのであり、電子取引については、データ保存が必須。

その事実は変わらないし、いずれ対応しないといけないのだから、と

お客様向けに電子帳簿保存法のセミナーをオンラインで実施したりして、対応を急ぎました。



こうしたなか、

12月10日に2022年度税制改正大綱が発表され、

「電子取引のデータ保存の義務化については、2023年12月末まで2年間の猶予を実施する」

とのことが明記されました。



なんや～ん　2年間も猶予されるんか～

ですが、

猶予の要件としては、

・保存要件に従って保存することができなかったことについて、やむを得ない事情があると認められること

かつ、

・税務調査の際などに提示または提出の求めに応じること

が必要となっています。



施行直前に発表された猶予制度。

まさに、この数か月のドタバタ劇でした。



それでも電子化に対応しなくてもよいということではなさそうです。



2年なんてすぐ経ちますし、

2年経つ前に、2023年10月からのインボイス制度が始まります。

インボイス制度が始まるころには、電子インボイスの仕組みができていて、

得意先とのやり取りについても、電子インボイスが求められる可能性が高いです。

（特にBtoBの会社にとっては、重要です）


2年の猶予があるからと、対応を先延ばしにしてしまうと、

電子インボイスの対応も一気に対応を迫られるかもしれません。


それなら、今のうちから電子取引の取扱いに慣れておく方がよいのでは、と思います。


これを機に、紙の領収書もスキャナ保存をし、ペーパレスを目指す企業様も増えています。


この2年間の猶予を、

試行錯誤をして仕組みをつくる助走期間として活用するのはいかがでしょうか。


仕組みをつくって、ルーティンに乗せるのは、1カ月や2か月では難しいです。

電子取引から、とか、紙の領収書をスキャナ保存する、とか、

できるところから、始めていくのがよいのではと思います。



うちの事務所では、数年前にスキャナ保存を実施していて、ルーティンができています。

実務レベルでの作業がわかっているからこそ、お客様に提案ができているなと感じます。

改正前の厳しい要件での取入れだったので、仕組みをつくるのは楽ではなかったですが、

早く取り組んでおいてよかったと思います。



うちの会社の場合はどうしたら？ という方、お気軽にご質問くださいね。



２．現在公募中の補助金



・業務改善助成金
https://pc.saiteichingin.info/chusyo/index.html


・事業再構築補助金（第4次公募12月21日締切）
https://jigyou-saikouchiku.jp/


・IT導入補助金（第5次公募 12/22まで）
https://www.it-hojo.jp/applicant/


・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金（第9次公募 2/8まで）
https://portal.monodukuri-hojo.jp/schedule.html


・小規模事業者持続化補助金（第7回公募　2022/2/4まで）
https://r1.jizokukahojokin.info/




３．おすすめ書籍　NFTの教科書



ＮＦＴの教科書　ビジネス・ブロックチェーン・法律・会計まで　デジタルデータが資産になる未来
天羽健介 さん
https://www.amazon.co.jp/dp/B09HGX65C1/ref=cm_sw_r_tw_dp_4V6G9KPVAQPQ3ZHRZMFK

（本の紹介より）
NFT（非代替性トークン）が注目されている。

デジタル資産になぜ数億円もの価値がつくのか？　
ゲーム、スポーツ、アートなどのビジネス面から、ブロックチェーン技術、法律面まで。
最前線にいる約20人が、その可能性・未来を解説する。


★手に取ったきっかけ★

NFTが「インターネット以来の革命」と言われるのがなぜか知りたかったので、手に取りました。

NFTとは、偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータのこと。

デジタルデータは、コピーも可能で、本物かどうかも見分けがつかないところ、
ＮＦＴによって限定性が証明できるようになりました。

それで？何がどうなるの？ということを知りたくて手に取りました。


★おすすめポイント★

第１章で、NFTビジネスの全体像を、例えばNFT×ファッション、NFT×アートというふうに、
関心のある業界への影響をピックアップして読むことができます。

第２章では、NFTの法律・会計として、まだ議論が追い付いていないところもありながら、
論点をまとめてくださっています。

第３章では、NFTの未来ということで、今は投機的な印象がぬぐえないNFTですが、
今後どのようにインフラとして成り立っていくのかについて。

読後感としては、「これでわかった！」とはならないまでも、
これからは仮想空間で完結する取引がもっと増えるし、
応援したい人を応援して、応援された人はそれに報いることができるしくみが作れるとか、
大きな可能性を解像度を上げてイメージすることができました。

内閣府が掲げる ソサエティ5.0 に通じるものがあります。
https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

NFTってなに？少し先の未来をとらえておきたい方に、特におすすめです。




４．セミナー情報　



★事業の価値を再構築するオンライン講座　全6回＠オンライン★

（こんな方におすすめです）

・一度立ち止まって、自分の事業を見直したい経営者や経営幹部の方

・将来を見越して、事業計画がつくれる幹部候補を育てていきたい方

・補助金や助成金の申請がスムーズになる準備をしておきたい方

・よく使われるフレームワークを机上の空論ではなく、実践的に使いこなし、経営に活かしたい方

・頭の中で考えていることを、部下や仲間にも伝わるように具現化して、チーム一丸となって取り組みたい方

・計画を作りっぱなしではなく、事業計画を定期的に見直す習慣を社内に定着させたい方

1月22日～　全6回
https://onlinestudy.hp.peraichi.com/
SWOTなどをつかってポストコロナの戦略をじっくり具体的に考えて
「あとはやるだけ」に！



★New！！1/18 ポストコロナの組織と働き方 ＠Zoom★


ポストコロナの組織は？働き方はどうなる？

「承認欲求」「モチベーション研究」の第一人者である太田肇先生に、

コロナ後の変わりゆく経営環境のなかで、どのような組織を作っていくべきか？

本来は、私が参加している中小企業BBB交流会でのクローズな勉強会ですが、

ホットなテーマなので、どなたでもご参加いただけることになりました。

ご関心ある方は、下記ご確認ください。
第４回ＢＢＢ交流会 (form-answer.com)
https://www.form-answer.com/applications/EWMW2




５．活動日記　泊まれる天文台



この週末　西はりま天文台に、パパママ友家族と一緒に行ってきました。

西はりま天文台は、宿泊棟があって、泊まれるようになっています。

大人気で、いつも激戦なので、半年前から確保。


昼間はあいにくの雪で、

太陽の観察や、昼間も見える星（！）の観察はできなかったのですが、

夜は奇跡的に晴れました！


夜の観望会では、口径２メートルもある巨大な望遠鏡「なゆた」で、

月面や、木星、M42（オリオン座の星団）などを観察してきました。

木星のしま模様や周りの衛星も見えて、大興奮。


オリオンの星団M42は、

「今見えている光は、900万年前の光なんですよ～」

と途方もない話。

自分たちも宇宙の一部なんだなぁって、大きな時の流れと壮大な宇宙に思いを馳せました。


タイミングが合わず前澤さんのISSは見られなかったですが、

大人たちにとっても、子どもたちにとっても、貴重な経験になりました。


それにしても、天文台の宿泊、家族棟５人のお部屋２ＬＤＫで、一泊9,400円/室。

いつまでもあってほしい、天文台です。



今日のメルマガは、以上です。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

今週も皆さまにいいことがたくさんありますように。

また、元気にお会いしましょう。

いってらっしゃい！


　　神佐 真由美


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