税理士 神佐真由美が毎週発信する、会社経営や、家庭経営、そして、人生の経営にちょっと役立つメルマガです。 税務や会計を中心に、日々の仕事での気づきを混ぜながら。

こんにちは！
税理士の神佐真由美です。
今日もご開封いただき、ありがとうございます。

本日のメルマガの内容です。
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１．日銀が利上げを決定　経営に与える影響は？
２．現在＆これから公募の補助金
３．おすすめ書籍 　本日のおすすめ書籍はお休みです！
４．セミナー＆イベント情報
５．活動日記　シンガポールへ行ってきました！

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１．日銀が利上げを決定　経営に与える影響は？


先週から為替と株式の値動きが激しくなり、注視しています。

7月31日の金融政策決定会合で、日銀は政策金利の誘導目標を

0-0.1％から0.25％に引き上げる利上げを決定しました。

日銀が追加利上げ、政策金利0.25％に　金融政策決定会合 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB261VT0W4A420C2000000/

３月のマイナス金利政策の解除に続く、今年２回目の利上げで、

リーマン・ショック直後の2008年12月以来の金利水準となります。

金利がほぼない世界から、金利がある世界への回帰となります。


この発表が7月31日にされ、各金融機関も短期プライムレートの引き上げを発表しています。

1.475％から1.625％です。

円預金金利及び短期プライムレートの改定について （三菱UFJ銀行）
https://www.bk.mufg.jp/news/admin/news0731_1.pdf

短期プライムレートの引き上げについて (smbc.co.jp)（三井住友銀行）
https://www.smbc.co.jp/news/pdf/j20240802_01.pdf

短期プライムレートの引き上げについて（みずほ銀行）
https://www.mizuhobank.co.jp/release/pdf/20240802_2release_jp.pdf

地方銀行では、まだ発表がないところもありますが、円定期預金の金利を引き上げます、という

お知らせを発表しているところもあります。


短期プライムレートは、それぞれの金融機関で定められるものですが、

ほぼすべての金融機関で同じような対応になるものと思われます

この短期プライムレートというのは、法人に対する融資や、住宅ローンの多くにおける

変動金利の場合の基準金利とされており、今後予想される影響としては、

金利負担の増加は避けられないものと思われます。


また、もともとの誘導金利は0-0.1％で、今回0.25％まで引き上げますので、

0.15ー0.25％の引き上げ幅です。

短期プライムレートの上げ幅は、1.475％から1.625％、引き上げ幅は0.15％にとどまっていますので、

金融機関に負担が残ることになるのでは？と考えます。

金融機関はいつまでのこの負担を抱えてはいないでしょうから（わからないですが）、

もう少し金利が上がる可能性もあるかも、とみています。


3月にマイナス金利政策を廃止した時点で、金融機関自体が調達する金利は上がっているので、

今回の短期プライムレートの利上げでは、まだまだ金融機関が自腹を切っている状態なのではとも思われます。

この点からも、さらなる金利の引き上げが影響として挙げられます。


したがって、借入をしている企業・個人に対する影響は避けられず、

どんな影響があるのかを確認しておく必要がありますね。

今日は、企業として確認しておくべきことについて、お話したいと思います。



・現在の借入れの金利の条件確認

金利が変動か固定か、

変動なら短期プライムレートの影響を大きく受けます。

どんなタイミングで、変動になるのか、タイミングを確認しておきましょう。

確認書類は、借入返済予定表　金銭消費貸借契約書　他にも金利の約束の書類があるかもです。


・どのくらいの影響があり得るのか

金利が上がった場合に、どのくらいの負担の増加になるのか、

少なくとも0.15％引き上げがあったときに、どのくらいの金額の影響があるのか、

こちらも確認しておきましょう。


・0.15％以上の金利の引き上げを要請されることもあるかも？

金融機関にとっての利ざやの拡大を見込むと0.15％以上の引き上げになる可能性もあります。

これは何とも言えませんが、金利が上げにくい信頼関係を築くことが必要じゃないか？と考えています。

金利がどうやって決まるのか？については、こちらのバックナンバーがご参考になると思います。
第211号★この金利は低い？高い？ 貸出金利が決まる「債務者区分」とは？
（Special Thanks 中平先生）
https://mail.os7.biz/b/JaJ8/1640190


いかがでしたでしょうか。

物価が上がって、実質賃金が下がっている今、これをするのか？

さらにモノを買わなくなって、冷え込まないか？そんな懸念がどうしても拭えません。


今回の利上げは、急激な円安に対抗するために円買いドル売りの為替介入を繰り消し、

「金融政策の正常化」という表現で、与党に迫られた日銀が、政策変更に踏み切らざるを得なかったのかもしれません。

また、2026年1－3月から国債の買入額を減額するとも発表されていて、そうなると、国債発行が難しくなり、

金利上昇とあいまって国家財政に与える影響は・・・利払い費が膨らみ、使えるお金が少なくなる、

こんなことが考えられると思います。



そうなると、自社にはどんな影響があるのか？

常に先を読みながら、舵取りをしていかなければなりません。

また、情報を注視して、共有できたらと思います！


２．現在＆これから公募の補助金


・New！中小企業省力化投資補助金（第二次公募は9月24日締切）
https://shoryokuka.smrj.go.jp/
中小企業等のみなさまの売上拡大や生産性向上を後押しするため、
IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品の導入を支援いたします。
↓カタログの内容が増えています！↓
https://shoryokuka.smrj.go.jp/product_catalog/


・New！中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金 （第2次公募　8月9日締切）
https://seichotoushi-hojo.jp/
補助上限が50億円で、10億円以上の投資が対象となります。


・事業承継・引継ぎ補助金（次回第９次公募　詳細未公開)
https://jsh.go.jp/r5h/
2019 年 9 月 17 日～2024 年 9 月 16日に事業承継をした
事業承継者の新しい取り組み支援（経営革新支援）や、
M＆Aにかかる費用の支援（専門家活用型）があります！


・事業再構築補助金（第１３回は未定）
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/


・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
（第19次締切はまだこれから）
https://portal.monodukuri-hojo.jp/schedule.html


・小規模事業者持続化補助金（第17回公募　Coming soon）
https://s23.jizokukahojokin.info/


・技術開発を支援するサイト（研究開発を支援する補助金など）
https://sbir.smrj.go.jp/index.html


・支援情報ヘッドライン | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/index.html


・令和6年度業務改善助成金（令和6年12月27日まで）
事業場内で、最も低い賃金（事業場内最低賃金）を30円以上引き上げ、
生産性向上に資する設備投資等を行った場合に、その設備投資等にかかった費用の一部を
助成する制度です（最大600万円）。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03.html



３．おすすめ書籍　本日のおすすめ書籍はお休みです！


４．セミナー情報＆イベント情報

★大阪産業創造館様　主催セミナー★

今年度下半期に管理会計シリーズのセミナーを予定しております。
また日程等決まりましたら、お知らせ申し上げます。

産創館には、お役に立つセミナーがたくさん企画されています。
https://www.sansokan.jp/events/?ym=2024-07


昨年の「月次決算」セミナーのアーカイブ配信がされています！8月13日までです。

【オンラインセミナー】＜管理会計シリーズ＞数字を経営に活かす「月次決算」 ＜アーカイブ配信＞
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=44546


５．活動日記　シンガポールへ行ってきました！

先月末25日夜から30日まで、シンガポールへ行ってきました。

子どもたちは22日に先にシンガポールへ向かい、現地の友人宅でお世話になっており、

私があとで合流したかたちです。


シンガポールでは、現地の友人夫妻のおうちで一緒に生活し、

現地の暮らしを味わうことで、日本とのいろんな違いを見出すことができました。

書ききれる自信がないので、また、次号に詳細は譲ろうと思いますが・・・。


印象的だったのは、多数の異なる民族からなる国家なのですが、

うまく共生できる社会を作ろうとしており、現にそうなっているところです。

中華系、マレー系、インド系、ユーラシア系と複数の民族でひとつの国家を作っていて、

公用語だけでも４つあり、ほとんどの人がバイリンガル以上です。

毎年8月9日は独立記念日（NationalDay）を国全体でお祝いすることで、

国民の団結を促していて、政策を一つ一つ見ても、シンガポール人であることに誇りが持てる社会を

この59年作ってきたんだなぁと肌で感じることができました。


日本よりも低い出生率で高齢化社会に突入していくシンガポールでは、

どのようにして、この課題を乗り越えようとしているのか、興味深いことばかりで、

もっと滞在して、もっと友人と話をして、議論したかったなぁ～と振り返っています。


きっと、日本の課題にも参考になることが多いと思うので、また次号で気づきを書きたいと思います。

今回も、つくづく英語力のなさを痛感しました！

だいぶコミュニケーションは取れるようになりましたが、「翻訳アプリがある時代でよかった！」です（情けない）。

常に英語でコミュニケーションしないといけない環境になると、いちいち日本語にするのがめんどくさく、

頭の中が半分英語になり、子どもと日本語で話すときも英語が混じってルー大柴のようになります（笑）。

そんな体験も含めて、異文化体験は視野を広げますね。

このような機会と時間を持てたことに、とても感謝をしています！改めて頑張ろうと思います！


本日もお読みいただき、ありがとうございました。

今週も皆さんにとって、

たくさんよきことがありますように！

いってらっしゃい！


　　神佐　真由美


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