アレクサンダー・テクニーク教師（仮免実習中）の外池康剛がお送りするメールで学べる講座です。 実際のレッスンの体験に完全に置き換わるものではなく、レッスンで理解して頂きたい知識や考え方など「自分で学べること」をお伝えしていくものです。 アレクサンダーのレッスン、特に外池のレッスンを受けるにあたって予習や復習になる内容です。 全て無料でお読み頂けますので是非レッスンの理解に活用して下さい。

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（本当に沢山の方々が早速に新メルマガにお申し込み下さっています。○○さんにも改めて感謝感謝です！）
最近、腰が痛いという悩みのある人に多く出会います。

私自身は幸いなことに腰痛や肩凝りに悩んだことは殆どありませんが、慢性化した痛みを抱えている方は本当に辛そうで、お話を聞くと気の毒になりますね。。

アレクサンダー・テクニークは腰痛や慢性的な痛み、時には「医学的には原因がわからない」痛みに対してとても大きな効果を発揮することがあります。

アレクサンダー・テクニークのレッスンは医療行為・治療行為ではなく、あくまでも教育活動です。この観点から今回はテクニークと身体の痛みについて少しお話ししたいと思います。

身体の痛み、特に腰痛や肩凝りのように慢性化しているものについては多くの「解決策」が世に溢れています。

それだけ沢山の人が腰痛や肩凝りに悩んでいるということでしょうし、より重要なことは、沢山の人が
「どうしたら腰痛・肩凝りが快癒するのか」
を考えているということです。

ここで大胆な視点の置き換えをしてみましょう！

腰痛（や肩こり）について本当にまず考えるべきなのは
「どうしたら快癒するのか」
という問いではなく

「どうして腰痛（肩凝り）が生じるに至ったのか」

という原因を問う質問です。

言い換えるならば、求めている本当の「解決策」は原因の中にしかありません。

一時的に痛みを抑える方法は沢山ありますが、そういった方法のいずれも根本的な原因を取り除くものではありません。

そして、どれほど効果的に痛みを抑えることができても、原因となるものがある限り必ず身体はまた腰痛というサインをあなたに送り続けます。

身体は本当に精確ですごい力を持っています。だから、あなたのやっていることの中に痛みを引き起こすことがあれば必ずその「フィードバック」をくれるのです。

その「フィードバック」こそが腰痛です。
（もし○○さんが腰痛や慢性的な痛みに悩まされている人だとしたら、今回のお話は少し酷に聞こえるかもしれません。けれど、必ずお役に立つと信じてお話ししています。どうかそのことを理解してお読みくださいね。）

特別な病状や先天的、器質的な障害が身体にない限り、腰痛の根本的な原因は殆どの場合「身体の使い方」、言い換えるならば「あなたの生活習慣」にあります。

あなたの身体の使い方、あなたの習慣が、身体の構造に対して不合理なものである時に身体はあなたにそれを気付かせるために腰痛という「フィードバック」を送り始めます。

もちろん、身体はあなたを罰しているわけではありませんし、私も
「痛みはあなたの自業自得だ」
というような意地悪（！）を言いたいのではありません。

腰痛はあなたに対する罰や裁きではもちろんありませんし、本当は何かの「トラブル」でもありません。
（むしろあなたの身体が健全にフィードバックを働かせているという証拠でもあります。）

私が言いたいのは
「腰痛は自分を学び直すチャンス」
だということです。

問題ではなく、むしろあなたが学ぶチャンスを腰痛は与えてくれているのです。
（そう言われても腰痛に苦しんでいる人には受け入れ難いでしょう。でも、本当にそれは幸運なことでもあります。「腰痛」というフィードバックがなかったら身体が致命的なダメージを負うまでそれに気付けないことさえあり得ます。）

原因が分からない腰痛の背景には必ずと言っていいほど、あなたの自分の使い方という原因があります。

それはレントゲンでは見ることができませんし、薬剤の反応で検査することもできません。だから原因が分からないのです。けれど、あなたが正直に、自分に対して寛大な気持ちで（決して罰するのではなく）接することが出来れば何の道具もなくとも明らかに見つけることができます。

私は医療行為をする立場にもありませんし、レッスンはセラピーでも治療法でもありません。しかし、自分が自分に何をしているのかを見つけるお手伝いはできます。

それが本当の治癒に必要なこともあります。

アレクサンダー・テクニークはきっかけになれるかもしれません^_^