第30号★働き方改革の目的は、働き方改革ではない。その先にあるものは? 税理士 神佐真由美(かんざまゆみ)
4月から施行の働き方改革にもやもや。
捉え方によっては、生き方革命。
-----------------------------------------------
1.働き方改革の目的は、働き方改革ではない。生産性革命である。
2. 活動日記
3.セミナー情報 お金持ちになりたい人は。
-----------------------------------------------
1.働き方改革の目的は、働き方改革ではない。生産性革命である。
どこもかしこも、猫も杓子も「働き方改革」ですね~。
残業の上限や有休の取得の義務化・・・。
「長時間労働は悪!」
そういう方向性ですね。
なんだか働き方改革にもやもやしませんか?
残業させてはいけないというけれど、
今までやってきた仕事を、どうやっていけばいいのだろう?
人を増やせば、コストがかかるし、
その分売上が上がるわけでもないし・・・
そう悩まれている経営者も少なくありません。
早く帰れと言われるけれど、
ここまでどうしてもやりたい仕事がある。
やり切ることができなくて、もどかしい。
そう思う働きマンもいるはず。
残業規制や労働時間の削減ばかりが目立つ 働き方改革ですが・・・
本当に政府が目指していることは、
働き方改革のその先にある、
生産性革命 ではないかと思います。
安倍政権の新三本の矢のキーワードのひとつ。
働き方改革はその手段のひとつにすぎない。
バブル崩壊以降、日本では物価が下がるデフレ現象を食い止めることができていません。
それから、
日本の労働1時間あたりの労働生産性は、
悲しいことに、OECD35か国のうち、22位。
労働人口が減っていくなか、
このままでは、日本の経済力は下がることが目に見えている。
なんとかして、労働生産性を上げていかなければ・・・。
労働生産性の低さの原因を、慢性的な長時間労働にあることに着目し、
「それなら、長時間労働、残業自体を悪にしよう!」
長時間労働をしなくても、
同じ売上、粗利を確保できるようにならなきゃ、
生産性は上がらない。
だから、労働規制をし、最低賃金を上げ、
今や風前のともしび状態のプレミアム・フライデーもその一環だったのではと。
労働の規制ばかり目立ちますが、
併せて、中小企業向けには IT導入補助金や、
ものづくり等補助金、事業承継補助金、小規模事業者持続化補助金・・・
人に関する助成金も多く組まれています。
これだけ支援するんだから、
経営者さん、どうか生産性上げてくださいよ!
私たちは、まるで荒療治を受けているようだと、思うのです。
働く側へは・・・
「残業が出来なくなったら、生活費が減ってしまう!」
そういう方には、副業をおすすめし。
だから、ここ近年、副業を推進する動きが盛り上がっています。
働き方改革自体の問題は、いくつもあるとしても・・・
雇う側にとっては、残業しなくてもしっかり稼げるビジネスづくりを、
働く側にとっては、どう働くのかを自分で選択し、会社に頼りきりはやめなさいよ!という
仕事を含めた「生き方改革」を、求められているように思います。
先日、お話した、会社員かつ自営業の方(!)は、
「平日は会社員をして、退社後にはスキルアップしたり副業したり、
週末はまた違う仕事したり、
ダブルワークどころじゃなくて、トリプルワークの人も普通にいますよ♪」
そうおっしゃっていました。
すごい変化が押し寄せているのを感じます。
人不足であることはしばらく続くなか、
企業はしっかり人を採用できる魅力的な場をつくりながら、
しっかり稼げるビジネスを作っていくことが必要で。
働く側は、自己実現できる場を自分で選びとり、生き方とキャリアを重ねていく必要がある。
捉え方によっては、おもしろい時代ですね。
変化にしっかり対応していかなければ。
働き方改革は生産性革命。
だとしたら、何から始めましょうか?
まずは自社の生産性を知ることが必要かな、と思います。
そして、うちの会社の生産性って高いの?低いの?どうなん?
この目安を知る手段のひとつとしては
まずは「同業者と比較してみる」ことです。
あくまで考える目安としてですが。
私がご提供できる情報として、
TKCでとりまとめをしている24万社の統計情報があります。
業種別・年商規模別・地域別(母数が多い業種のみですが)で、
優良企業平均(上位3%)、黒字企業平均、全体平均で
売上高や粗利、人件費、固定費、資産と負債のバランスなどをまとめています。
1人当たりの売上高や粗利、人件費などもわかります。
もし、同業者の生産性と比較して、かけ離れていたとしても、
それが企業の選ばれる理由だったということもあるので、
かけ離れている=よい・よくないという判断より、
考えるためのモノサシとお考え頂ければと思います。
こちらのTKCのサイトでも要約版はダウンロードできますが、
https://www.tkc.jp/tkcnf/bast/sample/
業種別・年商規模別など、詳しい統計資料が欲しいという方には
ご希望の業種をご連絡くだされば、差し上げます♪
こんなことでお役に立てるなら、喜んで。
よかったら、参考になさってみてくださいね。
生産性向上や働き方革命への ヒントになれば 嬉しいです。
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公募始まってます!5月8日締め切りです!
★生産性向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2019/190218mono.htm
※ここでも”生産性向上”ですね~。
2.活動日記
働き方改革について、調べたり、考えたり、討論したりして、
こんな時間に配信です(;^_^A
私が働き方改革できてないやん。(笑)
会社になんでも求めるよりも、自分で動いてつかんでみたい。
そう思って、いろいろやってきた私としては、
働き方革命=生き方革命なら、なるほど、しっくりくるな~って思います。
ただ力の強い人がラクをして、
そのしわ寄せが誰かに来るような働き方改革はいらないですね。
働き方改革の先に、生産性革命の先に、
一人ひとりが実感できる幸せが待っているといいなと思うのです。
3.セミナー情報
★行きたいけど行けなくて。どなたか行かれませんか?
地に足着いた「お財布整理術セミナー」
3月16日(土)@京都
https://www.facebook.com/events/392922357945177/
私の仕事部屋をすっきり整理してくださった
整理収納アドバイザー白川書子さんによるお財布整理術セミナー★
お金めぐりの良い方は、そういうお金の扱い方をしていると感じます。
残席2名、女性のみ。
★Googleマイビジネス活用セミナー 基礎&応用編
6月5日(水)@京都
講師はコムサポートオフィスの今井ひろこさん♪
あれこれやるよりGoogleマップ対策して、集客力を上げましょう。
これも生産性革命。詳細は後日。
今日のメルマガは、以上です。
お読みいただき、ありがとうございました!
来週はいよいよ産創館での資金繰り基礎セミナーです。
98名のお申込み(18名キャンセル待ち(;’∀’))にビビってますが、
しっかり体調整えて、エネルギーいっぱいお届けしてきます。
いいご報告ができるように、頑張りますね!
また、来週金曜日のメルマガでお会いしましょう!
神佐 真由美
このメルマガの内容の転載は、大歓迎です。
このメルマガをおすすめされたい方がいらっしゃいましたら
こちらのURLをご紹介ください。
登録専用ページURL
バックナンバーはこちらからお読み頂けます!
https://mail.os7.biz/b/JaJ8
メルマガの購読をやめたいときは、こちらから停止手続をお願い致します。
解除専用ページURL
記事一覧
第261号★イマドキの福利厚生制度と現物給与になるかならないかの判断/自走するチームの作り方/原因と結果の法則~福知山マラソンと昇段試験の結果から~【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年11月25日
第260号★意外と多いご相談・・・従業員さんのマネーリテラシー向上の取組み/正しい家計管理/年収の壁問題はどうなるのか?【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年11月18日
第259号★103万円の壁問題を手当すれば、問題は解決できるのか?/「ネット世論」の社会学/子どもたちと振り返り&目標づくり会【税理士 神佐真由美】
んにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 -------------------------------------------
2024年11月05日
第258号★想像を超えるAIの進化「知識から知能へ」今後10年私たちのビジネスはどうなる?/「創造する経営者」おすすめです/人にやさしく、成果にこだわる組織へのステップ【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年10月28日
第257号★2024年もあと2カ月!年末までに確認しておきたいこと 贈与・承継・助成金/データでわかる2030年 雇用の未来/聴きよい言葉よりも、振り返りと問題意識と方向性を【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年10月21日
第256号★帳簿はいつ付けるもの?帳簿は「お金の日記帳」/運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」/感謝!弊所20周年記念セミナー&懇親会【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年10月14日
第255号★管理会計って?経営者がパッと見て経営のジャッジができる会計のこと/松下幸之助 5つの原則/能登へボランティアに行ってきました【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年10月07日
第254号★毎月の試算表、どんなタイミングで、どこまで活用できていますか?/複利で伸びる1つの習慣/メッセンジャーダイエット【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年09月30日
第253号★11月からの「60日ルール」はどんな取引が対象でどう対応すべきか?/IT導入補助金は最終回です/事務所旅行で能登へ行ってきました【税理士 神佐真由美】
んにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 -------------------------------------------
2024年09月23日
第252号★郵便料金だけじゃない!10月以降変わることをおさえておきましょう!/ポスト・ヒューマニズム/自分では行けない場所へ行ったつもりになる【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年09月09日
第251号★あの補助金はなくなるのか?概算要求から読み解く来年の政策/中小企業の「値上げ」入門/台風被害のお見舞いを申し上げます【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年09月02日
第250号★売上の方程式 自社でコントロールできる要素はどれ?/世界は見ている、ここが日本の弱点/天草エアラインと四郎の初恋と天草大王【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年08月20日
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年08月13日
第248号★日銀が利上げを決定 経営に与える影響は?/月次決算セミナー配信/シンガポールへ行ってきました!【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年08月05日
第247号★郵便料金も値上げに!請求書はデータでやりとりする時代になります/コスト削減の最強戦略/往復はがきとフォームズ【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年07月26日