第159号★2022年4月からかわること パワハラ防止法や育児・介護休業法の改正やらいろいろ/Googleも大事にしている職場の「心理的安全性」/「関与先に絶対的な安心感を与えよ」【税理士 神佐真由美】
今日もご開封いただき、ありがとうございます。
本日のメルマガの内容です。
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1.2022年4月からかわること パワハラ防止法や育児・介護休業法の改正やらいろいろあります
2.おすすめセミナー情報 Googleも大事にしている職場の「心理的安全性」
3.現在公募中の補助金
4.活動日記 「関与先に絶対的な安心感を与えよ」
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1.2022年4月から変わること パワハラ防止法や育児・介護休業法の改正やらいろいろあります
立春過ぎて、暦のうえではもう春ですね!
毎日寒くて・・・春が待ち遠しいですが、春からはいろんな制度改正があります(;^_^A
影響大きいものが多いので、しっかり押さえておきたいですね。
さくっと、おさえておきましょう!
まずは・・・育児・介護休業法の改正です。
育休の周知・意向確認が義務化されます。
どういうことかというと、妊娠・出産を届け出た労働者に、
育休の取得を個別に働きかけるように義務付けるもの。
2022年10月には、父親が生後8週までに、最大4週の「産休」を取れる制度が新設されます。
育休を取得しやすい「社内の雰囲気としくみづくり」が必要になるという改正です。
育児・介護休業法の改正について~令和4年4月1日から段階的に施行~ (mhlw.go.jp)
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/ikukai0611.html
それから、女性活躍推進法の改正
女性活躍に向けた行動計画や情報の公表を義務づけられる企業は、
これまで常時雇用する労働者が301人以上でしたが、
2022年4月からは101人以上まで広がります。
詳細はこちらから!(100人以下の企業様にも重要な情報があります)
女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定・プラチナえるぼし認定) (mhlw.go.jp)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000091025.html
女性活躍に関する取組が優良な企業は、
「えるぼし」という認定を受けることができ、求人のPRにも使えるだけでなく、
公共の事業に入札するときの加点になったり、日本公庫による低利融資があるなど、
具体的なメリットも多いです。
取り組みによっては、助成金を申請できることもあるので、
ぜひご注目いただければと思います。
そして、年金制度改正法
年金制度改正法(令和2年法律第40号)が成立しました|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000147284_00006.html
厚生年金保険・健康保険の適用範囲拡大
→100人超の規模で、20時間以上の短時間労働者についても
社会保険の強制加入対象となります。
受給開始時期の選択肢拡大
→年金の受給開始を75歳まで引き上げる選択が可能となります。
令和4年4月1日以降に70歳に到達する方が対象となります。
ほか、確定拠出年金の加入可能要件の見直し(拡大)など
盛りだくさんの改正です。
そして、民法改正で、18歳から成人になるのはこの4月からです。
法務省:民法(成年年齢関係)改正 Q&A (moj.go.jp)
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00238.html
親の同意がなくても、携帯電話やアパートなどの契約ができる、
クレジットカードを作ることや、ローンを組むことも可能となります。
悪徳商法の標的にされないように、気を付けないと、ですね。
そして、気になる、パワハラ防止法が中小企業でも適用されます。
法的に明確化されたパワハラ基準に基づく
具体的な防止措置への取り組みが義務づけられます。
職場におけるハラスメントの防止のために(セクシュアルハラスメント/妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント/パワーハラスメント (mhlw.go.jp)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku06/index.html
職場におけるパワハラに関する方針の明確化して、周知すること、
相談・苦情に応じ、適切に対応するための体制の整備をし、
(外部に相談できる機関を置くようにした企業様もあります)
パワハラ相談に対して、事実関係の迅速かつ正確な確認と適正な対応をすること
が求められるのだそうです。
パワハラは難しい問題です。
パワハラをしている方は、「パワハラ」をしているという認識がないケースが多いですし、
職場のパワーバランスで、受けている方が言いにくかったり・・・
まずは、何がパワハラにあたるのか?
目線を合わせるための研修や教育が必要なのでは?と思います。
ここについては、どんな取り組みが多いのか、情報を集めているところです。
そして、パワハラ対応のことを考えるたびに、
今よく言われている、職場の「心理的安全性」
土台にこれがないと、成り立たなくなるなぁと思います。
ということで、2につづくわけですが、
このように、この4月に、特に労務関係での改正が、多くあります。
経営には重要な改正ばかり。
どうせ変わるなら、「活かす」方向で考えたいですね。
ご参考になりましたら、嬉しいです。
2.おすすめセミナー情報
★Googleも大事にしている職場の「心理的安全性」セミナー★
これからの組織における「心理的安全性」とは
2月17日19時~20時@オンライン 参加費1,000円
最近やたら「心理的安全性」っていう言葉を見かけないでしょうか?
なんやそれ?なんでも言いたい放題の ヌルい職場のことちゃうん?
仕事は仕事やねんから、仲良しクラブちゃうで~
と懐疑的に捉えていましたが、
今回のセミナーの講師の吉田さんから、
「いやいや、かんちゃん、これからの職場に心理的安全性がなかったら、変化に対応できへんで(やばいで~)」
と教えてもらい、調べてみて愕然としました。
これって上司のミスじゃない?でも怒られるし、黙っておくか・・・
パワハラって言われたらかなんし、言わんとこ・・・
できへんって思われるの嫌やし、私だけ我慢してやったらええねん・・・
職場でのよくない「あるある」かもしれませんが、
心理的安全性が確保されていない職場では、こういうことが良く起こるそうです。
どの結果、どうなるか。
ミスの発覚がおそくなり、大きなミスやクレームにつながったり、
現場の情報が集まりにくかったり、考えない人が増えたり、
いろんな障害が起こってきます。
不確実性が増すなかで、
情報が集まってこなかったり、隠されてしまうような企業風土は、
企業の成長の足かせになってしまうでしょう。
(成長するチームは「ミスの報告」が多いそうです)
逆にいうと、不確実性が高い今、成長し続ける組織の土台にまずあるべきなのが、
マイナスな情報を報告しても、発言しても、大丈夫、という
心理的安全性 なんだそうです。
皆さんの職場はいかがでしょうか?
私は、正直ドキドキするテーマです。
職場の仲間たちは、心理的安全性を感じることができているだろうか?
そんな職場風土をつくることができているだろうか?(あ~怖い!)
じゃあ、どうしたらええねんなー というセミナーです。
それなら心理的安全性についてしゃべってよ~と、
組織開発(要はいいチーム・職場づくり)の専門家である、
吉田さんにセミナーをお願いすることにしました。
セミナーの内容です。
1.経営戦略論の変遷の歴史
2.不確実性に対するための組織戦略
3.今、『心理的安全性』が注目される理由
4.皆が安心して働ける職場をつくる
(なんか難しそう・・・とくに1と2)と思った方もいらっしゃると思いますが、
今の時代の戦略が、ひと昔前とはガラッと変わってるから、
組織の考え方も変わってるから、おさえておきましょう(流行に流されないように!)。
としたうえで、
心理的安全性とは何か?を一緒に考えて、
明日からできることを、イメージしていただく、というセミナーです。
よかったら、一緒に学びませんか?
ご興味がある、参加したい、という方は、下記のURLをご参照ください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSflgb44yTNrUKGTOJRgFA45rGmlANocv1Hsgu0-9mIDykX6Tg/viewform
★大阪産業創造館様 主催セミナー 登壇予定★
2022年3月9日
【はじめての○○セミナー】きちんと押さえたい!経営者のための資金繰り基礎知識
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=36011
3.現在公募中/これから公募の補助金
・事業復活支援金(1月31日から申請開始!)
https://jigyou-fukkatsu.go.jp/
・インボイス対応に!
パソコンやタブレットも対象に!IT導入補助金2022(予告チラシ)
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/2021/1224/003_seisansei.pdf
・業務改善助成金
https://pc.saiteichingin.info/chusyo/index.html
・事業再構築補助金(次は第5次公募!1月20日~3月24日)
https://jigyou-saikouchiku.jp/
・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(第9次公募 2/8まで)
https://portal.monodukuri-hojo.jp/schedule.html
・小規模事業者持続化補助金(第8回公募 おそらく2022年6月まで)
https://r1.jizokukahojokin.info/
(今回のおすすめ書籍はおやすみです)
4.活動日記 税理士と関与先様との間の心理的安全性
おすすめセミナー情報で、心理的安全性のことを書かせていただきました。
心理的安全性とは、
チームにおいて、他のメンバーが自分が発言することを恥じたり、
拒絶したり、罰をあたえるようなことをしないという確信をもっている状態であり、
チームは対人リスクをとるのに
安全な場所であるとの信念がメンバー 間で共有された状態
と、「恐れのない組織」という書籍では書かれていました。
何か発言しても、ちゃんと受け止めてくれることを確信している状態であること。
この定義を読んだときに、
税理士(や、そのスタッフも含む)とお客様(関与先様)との間についても、
心理的安全性って大事だな~って思いました。
お互いに隠しごとがあると成り立たない仕事であること以前に、
いちばん企業の身近にいる外部の専門家であり、
ときには、経営に影響するジャッジを助ける仕事ですから、
どんなことでも、受け止めてもらえる、という関係性が大事だと思うのです。
「こんなんいうたら怒られるんちゃうかな」 とか
「こんなこと、お願いするの怖いな」 とか
「わかってくれへんのちゃうかな」 とか
そういう気は遣わなくていいのに、と思いますが、
気を遣わせているのは、こちらかもしれないなとも思いました。
TKCの飯塚毅名誉会長は、
「関与先に絶対的な安心感を与えよ」
という言葉を残されました。
仕事での安心感もあるでしょうし、
信頼関係での安心感のことも含んでいると思います。
どこまでできているのかな、まだまだやな、
だからこそ、そこに向かって、頑張ろう。
そう振り返るきっかけになった「心理的安全性」でした。
今日のメルマガは以上です。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
今週もたくさんいいことがありますように!
いってらっしゃい!
神佐 真由美
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