税理士 神佐真由美が毎週発信する、会社経営や、家庭経営、そして、人生の経営にちょっと役立つメルマガです。 税務や会計を中心に、日々の仕事での気づきを混ぜながら。

こんにちは！
税理士の神佐真由美です。
今日もご開封いただき、ありがとうございます。

本日のメルマガの内容です。
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１．管理会計って？経営者がパッと見て経営のジャッジができる会計のこと
２．現在＆これから公募の補助金
３．おすすめ書籍 　松下幸之助　５つの原則　仕事でいちばん大切なこと
４．セミナー＆イベント情報　月次決算＆予算管理セミナー
５．活動日記　能登へボランティアへ行ってきました

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１．管理会計って？経営者が経営のジャッジに必要な情報を得られる戦略的な会計のこと


ここのところ相次いで、

管理会計ってどうやって勉強した？（同業の友人から）

クライアントの経営者さんが、拠点別かつブランド（商品カテゴリ）別の売上と粗利を見たいそうなんだけど、

会計でどうしたらそれが実現できるかな？（コンサルタントをされている方から）

数年前に事業承継したのだけど、試算表の何を見たらよいか、何を見るべきか？（経営者さんから）

このようなご相談をいただいておりました。

これ、全部"管理会計"の関するご相談です。



「管理会計　本」と検索すると、本当にたくさんの本が出てきます。

経営計画の立て方、とか

予算と実績の比較の仕方、とか

KPIの作り方、管理の仕方、とか

原価管理の仕方、とか

いったいどれやねーん！っていうくらい多岐にわたるテーマの本がって、

管理会計ってなんだ？となるのも無理はありません。


管理会計は、経営の管理と経営判断に役立つ会計、と私は定義していて、

経営者自らが見て、経営状況（外部のこと・内部のこと）を把握して、

改善や今後の方向性についてジャッジできるための会計だと思います。


会計の役割は、利害関係者へ経営状況を伝えること。

利害関係者には、当然ながら経営者自身も含まれます。

この経営ジャッジに役立てることができなければ、帳簿を付けている意味が半減します。


せっかく付けている帳簿は、経営に活かさないともったいない！という話し方をずっとしていますが、

実は逆で、経営に活かすことが、帳簿本来の目的のはずなのです。



帳簿を経営に活かす、というのは、いくつか工夫すればできることが多くあります。

帳簿をつけることによって、試算表ができます。

試算表ができれば、毎月の数字の推移を推移表で追いかけることができます。

ぱっと試算表や推移表を見たときに、

経営者は何がぱっと分かるとよいか？

これを見られるようにすることだと思います。


例えば、売上高そのものの推移だけでなく、

商品カテゴリ別の推移が分かれば、どの商品が売れてきていて、落ちてきているかがつかめます。

取引先別の推移が分かれば、どの取引先との取引が増えているか、減っているかがつかめます。

取引先＋商品カテゴリ別の推移も工夫すればわかるようになります。

営業マン別の売上高の推移もわかるとよい企業もあるでしょう。


今は多くの会計システムで、データ取込ができるようになり、

販売管理のデータで一番細かいものを読み込むことで、

経営者が見たいように、見られるようにすることが容易になりました。


私のお客様先では、店舗を部門別にし（損益計算書がそれぞれの店舗別に出る）、

かつ、商品別（商品単品・セット商品・サブスク商品・・・）に売上高の内訳科目を分け、

販売管理データを読み込めるようにしたことで、

取組をしたことと、その成果が、数字で確認できるようになりました。


サブスク商品が売れた方が、それだけファンが増えたことになり、また、売上の安定性も増します。

どんな取組が、サブスク商品を増やすことに貢献したか、わかりやすくなりました。

経営でのジャッジが、そのあと数字で振り返りができるようになっているのです。

これはほんの一例ですが、これが会計を経営に活かす、ということだと思います。


売上の例を挙げていますが、売上原価も分けることができれば、商品カテゴリ別の粗利が見られるようになるし、

人件費も、役割別に内訳を分ければ（例えば、営業と事務と管理職と）、

都度、給与のデータを見なくても、人件費のかけ方の大枠がつかめます。


経営者がパッと見てパッとわかるもの、

今、会社の状況は数値的に見てどうなっているかの確認と、

これからの対策をどうしようかと考えられるもの、

それに必要な情報を提供できるものであるかどうか？

しかも、タイムリーに！（遅くとも翌月20日までに）


そんな目線で、活用いただけたらと思いますし、

もっと会計は活用されるように、私たち会計専門家が頑張らないといけません。

月次決算セミナーへの気合いが高まってきました（笑）

少しでもご参考になりましたら嬉しいです。

お読みいただき、ありがとうございました！



２．現在＆これから公募の補助金


・IT導入補助金2024 （10月15日締切が最終です！）
https://it-shien.smrj.go.jp/news/20222
IT導入補助金2024年度分は今回が最終回ですのでお見逃しなく！


・中小企業省力化投資補助金（第３次募集はこれから）
https://shoryokuka.smrj.go.jp/
中小企業等のみなさまの売上拡大や生産性向上を後押しするため、
IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品の導入を支援いたします。
↓カタログの内容が増えています！↓
https://shoryokuka.smrj.go.jp/product_catalog/


・中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金 （第3次公募はいつ？）
https://seichotoushi-hojo.jp/
補助上限が50億円で、10億円以上の投資が対象となります。


・省エネルギー投資促進に向けた支援補助金（内容、充実してます）
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/support/


・事業承継・引継ぎ補助金（次回公募　詳細未公開)
https://jsh.go.jp/
事業承継者の新しい取り組み支援（経営革新支援）や、
M＆Aにかかる費用の支援（専門家活用型）があります！


・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
（第19次締切はまだこれから）
https://portal.monodukuri-hojo.jp/schedule.html


・小規模事業者持続化補助金（第17回公募まだ）
https://s23.jizokukahojokin.info/


・支援情報ヘッドライン | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/index.html
地域の公募情報も手に入ります。


・令和6年度業務改善助成金（令和6年12月27日まで）
事業場内で、最も低い賃金（事業場内最低賃金）を30円以上引き上げ、
生産性向上に資する設備投資等を行った場合に、その設備投資等にかかった費用の一部を
助成する制度です（最大600万円）。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03.html


３．おすすめ書籍

漫画　松下幸之助　５つの原則　仕事でいちばん大切なこと
著：PHP研究所
https://amzn.asia/d/6tUHqnK

（本の紹介より抜粋）
いつもヘマばっかりしている若手商社マン・松田太朗が異動になった先は、左遷部署と噂される「企画営業支援課」。
やりがいのない仕事とやる気のないチームメンバーの間で日々、鬱々とする中、ネット上で「ビジネスの天使」を名乗る謎のＡＩ・ユキスケに出会う。

「君にはビジネスの根本的なところが欠けてるんや」
「とんでもないビジネススキルを授ける言うてるんやで」と豪語するユキスケは、
「５つのクエスト」を松田に示し、一つひとつクリアしていくように促す。

松田がクエストに真剣に向き合い、ユキスケの教えを実践していくうちに、職場や取引先が次第に変わってきて……。

クリアすべき「５つのクエスト」を通して松下幸之助が遺した「５つの原則」を学び、さまざまな気づきを得ながら成長していく姿を描くビジネスコミック。
各話の終わりには解説やコラムがあり、巻末には松下幸之助年表も掲載。

ベストセラー『道をひらく』（松下幸之助・著）の実践版コミック誕生！
2023ＷＢＣ侍ジャパン監督・栗山英樹さん推薦の書。


★手にとったきっかけ
松下幸之助哲学を学ばれたお客様からおすすめいただきました。
おすすめいただいた本は、ちゃんと読みたい派です！
自分では巡り合えない本との出会いは、ありがたいことです。

★おすすめポイント
素直な心になること
人間観をもつこと
自然の理法に従うこと
自主責任経営を心がけること
使命を正しく認識すること
この５つの原則をわかりやすくストーリーに載せています。

なかでも、自主責任経営を心がけること
「社員稼業」と表現されていましたが、
雇われているとしても自分を経営していることには変わりはなく、
その認識を持って行動することが大事だということでした。

特にこれからの時代は、
どんな立場であってもセルフエンプロイドの認識があるかないか
活躍できるかどうかが決まってくると思います。

大事なことを確認するにもよし、社員教育にもよし、な１冊です！


４．セミナー情報＆イベント情報


★大阪産業創造館様　主催セミナー★

・オンラインセミナー「予算管理テーマ」配信中です。（9月30日まで）
＜管理会計シリーズ＞数値計画を実現させる「予算管理」セミナー
https://biz-sch.sansokan.jp/courses/bs44548?


・今年度下半期に管理会計シリーズのセミナーを予定しております。

■10/23開催
【セミナー】＜管理会計シリーズ＞
数字を経営に活かす「月次決算」―翌月10日の決算で経営判断の精度を上げる！―
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=45031

■11/19開催
【セミナー】＜管理会計シリーズ＞
数値計画を実現させる「予算管理」 目標を実現させるためのポイント
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=45045


まだサンソウカンHPには反映されておりませんが、日程が決まりました！
12/17(火) 変動損益計算書
1/21(火) 部門別会計
2/18(火) 投資意思決定会計

いずれも14時～16時30分　の予定です。


・産創館には、お役に立つセミナーがたくさん企画されています。
https://www.sansokan.jp/events/?ym=2024-07



５．活動日記　能登へボランティアへ行ってきました！


この土日に、やっと！能登へボランティア活動に行くことができました。

地震のあとから、いつかボランティアに参加したいと思っていましたが

さすがに今回の水害で、これは"早く"行かなければと、直近で日程を調整しました。

SNSで「とにかく人手が足りません」という情報も得ていたこともありました。


金沢駅から輪島や珠洲へのボランティア用のバスが出ているのですが、

募集が始まったとたんに満員になってしまいます。

今回は、輪島にある「のと復耕ラボ」さんまで、友人と一緒に金沢からレンタカーで向かい、

そこからボランティアニーズがあるところに派遣してもらう方法を選びました。


今回の現場は輪島にあるクリニックで、腰くらいの高さまで浸水した建物の泥かきでした。

家財は運び出されていて、床もはがされているのですが、泥をかきだす必要がありました。

泥は部屋の隅々まで行きわたっていて、シャベルや手を使って地道にかきだし、

高圧洗浄機で洗浄してから水を出して、そのあとは雑巾でふき取りを２回。

復興というのは本当に地道な作業の連続なんだと実感しました。


クリニックの前の道路では、溝に入り込んだ泥の掘り出し作業が行われていました。

全国各地から来られたボランティアの方、金沢大学の学生さんたちが活動していました。


能登にはそれなりに物資はたくさん届いていて、

滞在拠点では、作業物資や食べるものには困らない状況でした。

何より足りないのは、「人手」です。

人がいないと始まらないと思いました。


輪島や珠洲には、たくさんのボランティアさんが各地からいらっしゃっています。

今回ご一緒した方は、宮城県や神奈川県、山口県、遠いところから来られていて驚きました。

ボランティアに行くにも予定の調整や、交通費などのコストがかかります。

こんなに人手がかかることを、ボランティアありき、ボランティア頼みになってしまっていることは、

どうなんだろう、と思ってしまいます。なんとかならないものなんでしょうかね。


一人でも多くの人手がほしい状況が続くと思われますので、

また機会を作って、力になっていきたいと思います。


本日もお読みいただき、ありがとうございました。

今週も皆さんにとって、たくさんよきことがありますように！

いってらっしゃい！


　　神佐　真由美


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