「知った」と「知っていた」
今日は、フランス語の複合過去と半過去の使い分けを見てみたいと思います。
複合過去は「点の過去」とも言え、「過去の瞬間の動作」を表すときに使うことが多いですが、
一方で半過去は「線の過去」と言え、「過去の継続していた状態」を表す時に使うことが多いです。
日本語と対応させてみると、
複合過去は「~した」、半過去は「~していた」
と訳すことが多いように思います。
例えば「私はソフィのことを知った」は、 J’ai connu Sophie. と複合過去で言い、
「私はソフィのことを知っていた」は、 Je connaissais Sophie. と半過去で言います。
では、同じことを英語で言うとどうなるでしょうか?
「私はソフィを知った」 J’ai connu Sophie. は I got to know her. / I learned about her. (彼女を知った、という瞬間)
「私はソフィを知っていた」Je connaissais Sophie. は I knew her. / I was aware of her. (過去に知っていた状態)
このように、時制によって動詞を変えなければ表現できません。
他の例も見てみましょう。
【avoir】
「私は自転車を持った(手に入れた)」 J’ai eu un vélo. は I got a bike. (自転車を手に入れた瞬間)
「私は自転車を持っていた」 J’avais un vélo. は I had a bike.(過去に持っていた状態)
【vouloir】
「私は車が欲しいと思った」 J’ai voulu une voiture. は I decided to get a car.(車を買おう!と決めた瞬間)
「私は車が欲しかった」 Je voulais une voiture. は I wanted a car. (過去に欲しいと思っていた状態)
【pouvoir】
「私は泳げた」 J’ai pu nager. は I managed to swim.(泳げた!という成功の瞬間)
「私は泳ぐことができた」 Je pouvais nager. は I was able to swim. / I could swim.(過去に泳げる状態だった)
このように見てみると、ひとつの動詞の語尾を「~した」か、「~していた」のように変えるだけで
瞬間の過去か過去の状態を言い分けることができるフランス語の過去の方が、日本語に似ていて簡単な気がしますが、
いかがでしょうか?
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