【声に出す読書会】お手紙ココロの学校 vol21
「ココロの学校」主宰
メンタルヘルスカウンセラーの高野です。
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先日は「声に出す読書会」
の名著verでした。
様子はコチラ↓↓
https://ameblo.jp/whiteprizm/entry-12453554879.html
今は内村鑑三の「代表的日本人」を
読んでいて、
かれこれ
「茶の本」岡倉天心
「武士道」新渡戸稲造
「風姿花伝」世阿弥
なんかを読んできました。
この回で大事にしているのは
声に出すことです。
皆で一段落づつ回し読みするのだけど
目からだけ情報が入るのと、
口から出して耳から入るのでは
格段に気づきが違ってきます。
それにグループで読んでいると
皆で語り合えるのがよいのです。
今回は“徳”って一体何だろう
という話しになりました。
たとえば最近の傾向で
やりたい事をコツコツと積み上げるより
クラウドファンディングを打って
お金が集まればやるし集まらなければ
やらない、みたいな人が結構いたり
とある有名な団体の企画で
神戸に世界一のツリーを立てる
というものがあり
前後の社会貢献的なストーリーが
まるで張りぼてで
神戸の人が大憤慨しているとか
なぜそうなっちゃうんだろうね
という話しになったのです。
実は今まで読んできた
「茶の本」「武士道」そして
「代表的日本人」は
明治の1900年頃に
相次いで英語で海外に向けて
書かれた本でした。
欧米に向けて日本について
語った本で
今読むと相当古かったり
主観が入っていたり。
皆で著者を
イナッチはーとか
カンゾウイズム激しいね！とか
好きに語っているのだけれど
じゃあ、今改めて
我々が住んでいる日本について
どれくらい知っているかというと
心許ないなと思いませんか？
今回は
【近江の聖人】と言われた
中江藤樹の箇所の前半を読んで、
そこで徳について
こんな風に書かれていて
皆ですごく考えさせられたのでした。
～～～～
人はだれでも悪名を嫌い、
名声を好む。
小善が積もらなければ
名はあらわれないが、
小人は小善のことを考えない。
だが君子は、
日々自分に訪れる小善を
ゆるがせにしない。
大善も出会えば行う。
ただ求めようとしないだけである。
大善は少なく
小善は多い。
大善は名声をもたらすが
小善は徳をもたらす。
世の人は、
名を好むために
大善を求める。
しかしながら
名のためになされるならば、
いかなる大善も小さくなる。
君子は多くの小善から
徳をもたらす。
実に徳にまさる善事はない。
徳はあらゆる大善の源である。
～～～～
徳というのも難しいけれど
どう生きるのが
理想的と考えるかと捉えれば
少しわかりやすいかも知れません。
宮沢賢治がアメニモマケズで
書いたみたいなことです。
この名声と徳の関係は
すごく深くて、
ボランティアもそうだし
美しいものと市場に評価されるものに
挟まれる芸術の価値も
同じジレンマに置かれていると思います。
人は一人で生きられなくて
そして他の人の役に立ちたいという
純粋な衝動があって
（それが儒教の徳の基本です）
ただその衝動が
生きることや経済や地位や名誉に
絡まって欲になっている。
そして困ったことに
欲は人の原動力にもなりながら
迷いや悩みの原因にもなるのですね。
白川静は日本から
「大人の文学」が消えてしまった
と書いたけれど、
確かに今の社会は幼稚で子どもな
側面も多いように感じます。
○○さんは
徳って何だと思いますか？
そしてどんなことが
人生に大切だと思いますか？
良ければぜひ
聞かせて下さい！
今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました^^
■□ 発行 □■
自分を知り、自分を楽しみ、
自分を通して幸せになる
『ココロの学校』代表
高野 真俊（タカノ マサトシ）
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