【自信の本質】お手紙ココロの学校 vol.109
GWですね!
メルマガは出勤時間帯に
見られることが多いので、
祝日は避けようかなと
思ったのですが
外出自粛で
時間がある方もいるかも?
と思い、お手紙書いてみました。
読んで頂いていたら
ありがとうございます♪
実は先週、
「5/30(日)14時から
何かやりまーす」
という雑な告知を
Facebookでしました。
半分ゲーム、半分ワークの
体験系のイベントって
楽しいよなーと思っていて、
学びと遊びの両方を
オンラインで体験できるようなものを
毎月無料で企画したいなと
思っています!
5/30は
「マリッジ&アイデアル
~理想と結婚」
改めて自分の価値観を
考えながら、
他の人とすり合わせる
ワークです。
興味ある方ぜひ参加してね。
(このメールに返信して下さいませ)
そう、これも先週ですけれど
どうしたら【自信】を
持つことができるのか?
という話をしていました。
僕は自信がありそうだと
よく言われます。
そんな時にいつも思い出す
大好きなインドの
とある昔話をしました。
~~~~
あるところに
一人の青年がいました。
彼には尊敬している老師がいて
「お前は実は神様なのだ」と言われ
とても幸せな気持ちになりました。
「僕は神様だ、
僕は神様なんだぞ」
と
有頂天になって歩いていると
向かいから道を
一頭のゾウが歩いて来ました。
そのゾウの背には
一人のゾウ使いがいて、
「おい、危ないぞ
道をどけろ!」
と声をかけました。
しかし青年は
「神様の僕がどうして道を
譲らなければならないんだ」
と思い、
そのまま道を進みます。
ゾウは目の前に来た青年を
長い鼻でこっぴどく叩いて
道端に吹っ飛ばしました。
青年の気持ちは
もう真っ暗。
足にも力が入らず
フラフラと
老師のところに帰っていきます。
そして老師に涙ながらに
あったことを話しました。
そしてこう尋ねます。
「僕は神様じゃなかったのですか?
どうしてこんなことに?」
老師はこう答えました。
「どうして、
ゾウの上に座っていた
もう一人の神様の声を
聴かなかったんだ」
~~~~
僕はこのお話が
すっごく好きなのです。
老師に言われただけで
自分のものではなかった自信。
他の存在と比較して
勝っていなければ
認めることができない自信。
それはとても脆いものです。
面白いなと思うのが、
このお話が多神教のインドで
作られたということ。
多神教はたくさんの神様に
寛容だと思われがちだけど
(いや、一神教の代表格である
ヤハウェやアラーが
とにかく不寛容なんだけど笑)
そんな多神教の国でも若者は
人と比較しないと自分を神様と
信じられなかった。
(さすがに老師はわきまえていた)
この当時は、ブッダもそうだけど
自分の中の前向きな理性の声は
菩薩や天使の声として聞き、
自分の中の不安や恐怖や欲は
悪魔の声として聞いて、
物語でも語られました。
だから、自分を神様と信じることを
自信と言い換えてもいいと思います。
日本は多神教の国だけど
一番有名な主神は天照大神ですね。
古事記を読むと面白いことに
天照大神はイザナギが
川で禊をして生まれます。
それまでの神様は
イザナギとイザナミが
契りを交わして生まれるのですが、
火の神様を生んだ時に
イザナミが死んでしまうのですね。
それで、イザナギが
死の国にイザナミを探しにいく。
だけど姿を見ないでと言われるのに
腐った彼女を見てしまう。
それで肝をつぶして
黄泉平坂を走って
生命の象徴である桃の実を投げたり
大きな石で道を塞いだりして
なんとか逃げ切る。
それで川で身体を洗った時に
生まれたのがアマテラスなのです。
実は古事記の中では
罪を洗い流す「禊」というものが
儀式の肝になっています。
神道という儀式の肝でもありますが
国の「罪」を定めて、
国を支配するということの
肝なのです。
このようなルール、優先順位
何が勝っていて、何が劣り
何がいけないことなのか
このようなルールは
人を支配するために設定されることが
歴史上とても多いのです。
さて、ではですよ。
インドの物語の若者のように
自分を誰かと比べる思考
これはいったいどこから来たのでしょう。
○○さんが自信をなかなか
持てないとしたら、
それは
誰が何のために決めた基準
ルール、善悪、良し悪しなのか。
実際に社会では
多くの人がその基準を
大事にしているかも知れない。
それに影響されたっていい。
いいのだけど、
自覚して自分で選びたい。
そうじゃないと無自覚に生きて
生きたように考える人に
なってしまうからです。
自分で考えてそれを生きる。
それこそが自信の本質なのです。
5/30にやるワークショップは
無意識になりやすい価値の順番を
意識にあげて深堀りできる
イベントです。
もう、参加したい!友達誘う!
と仰ってる方もおられるので、
一般公開する前に
メルマガでお誘いします。
ぜひ参加してみてね。
返信お待ちしています。
それでは今日も
最後までお読みいただき
ありがとうございました^^
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