【中国のSF「三体」を読んで】お手紙ココロの学校 vol62
「ココロの学校」主宰
メンタルヘルスカウンセラーの高野です。
○○さんは先週は如何お過ごしでしたか？
僕は先週は読書会でした。
今週はセッションが三つ、イベント参加が二つ
お出かけが多くなりそうです。
来月から所属している㈱メタモルフォーの
コンサルタントさんを育成する研修を
走らせる予定で、その仕立てに頭をひねっています。
二本立てで、スキルの基礎となる
色んなワークを体験してもらう研修と
実際にお客様のところで行っている
ファシリテーションの録音を振り返って
をさらに磨いていく研修です。
後者が断然に効果が高いのですが、
時間内でどれだけ深掘り出来るか
事前にどこまで準備してもらって臨むか
準備がたくさんです。
さて、今日は一冊本をご紹介。
つい先ほど「三体」というSF小説を
読み終わったところです。
作者は中国のリウ・ツーシン。
中国で2008年に単行本が刊行されて
続く三部作の「黒暗森林」「死神永生」
と合わせて2100万部売り上げ、
SF最大の賞、ヒューゴー賞を
アジア人作家として初めて受賞しました。
オバマ前大統領、ザッカーバーグを始め
多様な著名人に絶賛されています。
後続の二部はまだこれから翻訳予定。
なのですが、すでにスケールがすごい。
技術や発想はアップデートされながら、
「未知との遭遇」「ET」などのような
「三体世界」との遭遇もの。
変わっているのが背景の哲学で
文化大革命で深い心の傷を負った
登場人物が、
人類を滅ぼすかもしれない「三体世界」に
人類は自分たちを良い方に導けない、と
言って地球の場所を示すメッセージを
送ってしまうのです。
三体文明は地球より
科学が進んでいるのですが、
そこに滅びを望むというのが新しい。
確かに人類は
地球の全生物を巻き込んで
自分たちを何回も滅ぼせるだけの
兵器を所持してしまいました。
科学は「思考」と「物」を分けて
物自体の科学を突き詰め、
逆に思考つまり自我を絶対視した。
その結果、コントロールできないものに
手を出して解決策が見つかっていない。
二元論といって、
哲学を人間の思考とそれ以外に分けて
結果環境破壊や生物種の滅亡を生んだのは
西洋哲学の根本でデカルトによって
提唱されたもの。
結局この二元論が、
人とモノを分け
理性とそうでないものを分け
自分と自分以外の理解できないものを
分けている。
三体では、
核エネルギーは恒星の持つ力だから
地上で使うべきでないという
理論物理学者が
核ではない地球外生命体へ
滅びの信号を送るボタンを押します。
○○さんはどう思いますか？
僕はこの中国発の物語が
どこにたどり着くのか
今から楽しみでなりません。
では、今日はこの辺で。
今日も最後までありがとうございました^^
■□ 発行 □■
自分を知り、自分を楽しみ、
自分を通して幸せになる
『ココロの学校』代表
高野 真俊（タカノ マサトシ）
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