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【お手紙ココロの学校】

【許せないと感じること】お手紙ココロの学校 vol72

2020年05月11日

「ココロの学校」主宰
メンタルヘルスカウンセラーの高野です。

○○さんは、
先週は如何お過ごしでしたか?

僕はZOOMで読書会とか
カウンセリングなど
変わらず色々と仕事しておりました。

ZOOMでカウンセリングはどうかな?と
思いましたが、思いのほか集中して
時間を過ごせました。

ZOOMだと基本的に目を合わせられないのと
(目線が合ってるように見える時は
カメラを見ているので相手の顔が見えない)

画面に映る範囲が限られるのが制限となります。
(手や足の様子が分からないので
そこからの無意識の気分が読み取れないのと
こちらで手の位置を変えるなどして
雰囲気を作りにくい。呼吸も読みにくいですね。)

逆にすごくいいのが、
ZOOMは自分の顔が映るので、
自分の表情を調整できること。

基本、人の素の表情=無表情なので
何もしないでいると怖い顔になっているもの。

だから笑顔は意図して表現しないと
作れないのですが、
自分がどのような表情をしているか
ZOOMだとよく分かるので調整できます。


話は全く変わるのですが、
最近エバ・コールさんの最後の言葉を
贈る機会が何度かあったので
○○さんにもお伝えしたいなと思い
「許し」をテーマにしてみました。

ナチス・ドイツの
アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所で
「死の天使」の異名で恐れられた医師
ヨーゼフ・メンゲレの人体実験を
彼女は生き延びました。

彼女には双子の姉妹がいてメンゲレは
強い関心を示していました。

エバは定期的に謎の薬物を注射され
高熱を出して苦しみました。
しかし、彼女が死ねば
健康な双子の姉妹も殺されて
比較対象に解剖されるだろうと
熱のさなか考えていたそうです。
(エバさんと双子の姉妹は
ソ連軍の侵攻で解放されましたが
他の姉と両親はアウシュビッツで
亡くなっていました)

2019年、エバが亡くなる5日前に
アウシュビッツ博物館は彼女の証言を
アーカイブ用に記録していました。

そこでエバはこんなことを言っています。

「私はナチスを許したまさにその時、
アウシュビッツから、自分の身に降りかかった
全ての悲劇から解放された気がした」


何かが許せないと感じる時、
○○さんは怒りと共に
恐怖や傷ついた気持ちを感じています。

起こってしまったことは
もう巻き戻せませんから
どんなに怒っても謝罪させても
賠償させても完全には償えない。

そもそも償われてすらいないことだって
あるかも知れません。

しかし、エバが言うことは真実です。
許すのは何より○○さんが
そこから解放されるためなのです。


そうは言っても、
頭では分かっても実際にそうするのは
難しいよと思われるかも知れませんね。

許せないのはむしろ自分だ、
ということだってあるかも知れません。

その時には「許せない」の裏にある
気持ちをほどいていくことが必要になります。

何を感じているのか
正確に自分で理解しないと
それを許すことはできないから。

何かに書いてみてもいいし
誰かに話してみてもいいかもしれません。
(僕にカウンセリングを頼んでもいいしね)

許せない気持ちを手放すのが難しいなら

「なぜ私はそれが許しがたいのか
何を感じているのか」

を自分に問いかけてみると
ヒントが見つかるかもしれません。


それは些細なことに思えるかも知れない。

エバ・コールさんがされたほどの事は
されていないって思うかも知れません。

でも多分、
「許したらだめ」な何かができたときの
小さな自分が感じた気持ちは

エバさんが味わった恐怖や無力感と
それほど違いはしません。

だから真剣に
○○さんのその気持ちを知って
そして手放してあげて欲しいと思います。


では、今日はこの辺で。
最後までありがとうございました。


■□ 発行 □■

自分を知り、自分を楽しみ、
自分を通して幸せになる

『ココロの学校』代表 
高野 真俊(タカノ マサトシ)

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