自分を知り、自分を楽しみ 自分を通して世界を知る。 「ココロの学校」 延べ1000人以上にお伝えしてきた 本当に強い心の育て方

○○さん　こんにちは。
「ココロの学校」主宰
メンタルヘルスカウンセラーの高野です。

○○さん
先週は如何お過ごしでしたか？

僕は先週は所属しているNPO法人
日本メンタルヘルスケアサポート協会の
ミーティングが多かったです。

コロナの影響か
最近はリモートでのカウンセリング窓口の
問合せが多いです。

しかも従業員代表から要望が出てる
ケースが多いですね。

条件やサポートを整備しながら
実導入に向けて色々と話しを進めていました。

どれだけ守秘を伝えて安心して
使ってもらうかが鍵ですね。


さて、週末は休みだったので
「フォーカシング」というセラピーの手法を
日本に紹介されている池見先生のDVDを見ていました。

フォーカシングでは自分が感じていることを
ゆっくりと丁寧に見て感じていきます。

その感じていることをフォーカシングでは
【フェルトセンス】と呼びます（感情ではない）。

日本語に訳すと【体験流】とでもいいましょうか。

人は感じている時にはそれが何か分かっていません。
不安を感じる、といいますが本当は不安なのか心配なのか
何か身体に感じている意味を持った体験。


その「フェルトセンス」をよく表現している例として
池見先生は村上春樹の「ノルウェイの森」を上げました。

主人公の友人のキヅキが死んだ後で
こんな風に振り返っているシーンがあります。

“しかし、キヅキが死んだことを
どれだけ忘れようとしても、
僕の中には何かぼんやりとした
空気の塊のようなものが残った。

そして時が経つにつれてそれは
はっきりとした単純な形を取り始めた。
その時僕はそれを言葉としてではなく、
一つの空気の塊として身の内に感じていたのだ。
僕はその形を言葉に置き換えることができる。
これはそういうことだった。”

この後に彼の信念のようなものが
語られるのですが、

この何か空気のような、
名前のつく前の何かのようなものを
呼ぶ名前がない。

だからそれをジェンドリンが
【フェルトセンス】と呼んだのでした。


フォーカシングでは
“自分の中で結論が出ていないこと”
を扱います。

楽しい事でも、嫌な事でも良くて
ただ何か自分の中でもやもやしている
それをそのまま見ていきます。


僕もこのやり方はカウンセリングで使うのですが
池見さんが言っていたので面白かったのは、

【人が感じるものは、次に来るものを暗示している】

という言葉でした。

精神分析的には、感情は過去の体験から来ます。
今からは過去は変えられないからけれど
意識だけ過去に戻って過去を再体験して
感じ方を変える、と。

だけどフォーカシングでは
次に来るものを感じていると考える。
そのフェルトセンスを感じてあげればいい。

例えば空腹は次に来る食事を暗示している。
何か書いていて気に入らないとしたらそれは
書き直すことを暗示している。
そしてそのことに気づくとすっと書き直せたりする。


次を予感しているとしても必ずしも
実行しなければならないわけではなくて、
分かるだけで自分が分かる。


例えば池見先生がすごく
なんだかすごく気分が落ち込んだ時があった。

それでその気分に完璧に合った音楽を
かけてやろうと思ってすごく暗い交響曲から
いろいろ聞いていった。

聞きながら身体の動きも
それに合わせてやろうと思って
気づいたらシャドウボクシングをしていた。

そこでハッと、
あ、俺は怒っていたんだ、と気づいた。

落ち込んでいたと思っていたけれど
本当は怒っていたんだ。

そう分かったらスーッと気持ちが
落着いたそうです。


フェルトセンスを上手に表現したり
引き出したりするのは少し訓練が
いるかも知れません。

でも、感じるだけならちょっと
時間を取って自分を見るだけでできると
思いませんか？

村上春樹の小説に
あんなに多くの人が共感するのと
同じように。


ジェンドリンは統合失調症の治療をしていて
カウンセリングでコミュニケーション自体が
難しい人に向き合いながらこの方法を
創出しました。

彼はそのようなセラピーを
「瞳の奥のあなた（the person behind gaze）」に
出会うことだと表現したそうです。

沈黙の裏に、瞳の奥にその人がいる。


○○さんは如何ですか？

２分で良いです。静かに感じてみて下さい。

今○○さんの瞳の奥には
どんな自分がいるのでしょうね？


それでは、今日はこの辺で。
今日も最後までありがとうございました^^


■□　発行　□■

自分を知り、自分を楽しみ、
自分を通して幸せになる

『ココロの学校』代表　
高野　真俊（タカノ　マサトシ）

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本当に強い心の育て方
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