このメールマガジンは、日頃書籍販売の現場でご尽力されている全国の書店員様同士のコミュニケーションの一役となれば、という編集者・箕輪厚介の想いから実現いたしました。 具体的な内容といたしましては、箕輪厚介による本の売り方についてのコラムや新刊インタビュー、書店員さんや編集者さんへのインタビューなどを掲載する予定で、月1回・無料での配信予定です。

箕輪書店だより

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年3月号

2019年03月31日

【 今月の目次 】


1. 本の売り方を考える 

2. 編集者インタビュー
「”愛・志”と”そろばん”の限界を極めた準備をする」2018年最強のヒットメーカー・多根由希絵の本の作り方

3. 書店員インタビュー
枠を飛び越えて活躍する書店員・家田和明が目指す「脱・黒子の時代」とは?

4. 新刊インタビュー
「僕は悪い人はいないと思ってるんです」リンクアンドモチベーション・麻野耕司が幼少時に本から学んだ大切なこと

5. あとがき



--------------------------------------------
1. 本の売り方を考える
--------------------------------------------


*「本が売れない」「出版不況」と言われているなか、ベストセラーを連発する編集者・箕輪厚介がこれからの本の売り方について、日々考えていることを語ります。


このメルマガを読む人はわかる人も多いと思うんだけど、あらゆる分野で使える“今注目されている売り方”は、「お客さんを作り手にさせていく」ということ。


僕が本を作るときはどんどん作る工程を共有して、なんならその一員となる人を増やしていく。本が出るときには共犯者がたくさんいる状態になっているんだよね。映画や音楽もある種一緒で、コミットメントをさせるっていうものだと思うんだけど。それでいうと、書店はまだそれをやる可能性がもうちょっと残されているなと思っています。


例えば本屋さんの一番コアな仕事は、棚を作るということ。どういう本を並べるか、どういうコンセプトで良い本を並べるかみたいな所は、書店員がやるべき一番コアな部分でありつつも、そこを解放したら面白いかなという気がしています。


前にさ、「箕輪さん、棚作ってくださいよ」っていう相談があって、「別にいいですよ」って言ったら「月30万円くらいで」って言われたことがあるの。正直「なんでお前の書店に棚作ってやるのに、お前に金払わないといけないんだよ!」って思ったんだよね。そういうのは本当に愚策で、あくまでもみんなに棚を作ってもらうことが大切。


読者の人が読みたい棚を想像して、コンセプトをもうちょっと明確にする。20代、30代とか、中学生、高校生とかでもいいからターゲットを決めてもいいよね。月単位で一個の棚を解放して、例えば小学生が好きな棚とか中学生が好きな棚を作れば、少なくとも作った本人やその友だち、親たちは見にくるよね。一番メインの棚を解放するとかして、お客さんを店員側に持ってくるみたいなことは、もうちょっとやっても面白いかも。


本の編集で一番大事なところって意外と聖域みたいになっていて普通は触らせたくないんだけど、そこを解放することによって、新しいお客さんにも広がるから。本屋さんももうちょっと大胆に棚を解放して、民主化していったら楽しいんじゃないかなって思っています。



--------------------------------------------
2. 編集者インタビュー 
「“愛・志”と”そろばん”の限界を極めた準備をする」2018年最強のヒットメーカー・多根由希絵の本の作り方
--------------------------------------------


日販がまとめた2018年・年間ビジネス書ベストセラーランキング。そのベスト5のうち、実に3冊が同じ編集者によって手がけられたものであることをご存じでしょうか。


SBクリエイティブの多根由希絵さんは『大人の語彙力ノート』(ランキング1位・32.8万部)『10年後の仕事術』(ランキング2位・25.4万部)『1分で話せ』(ランキング5位・31.2万部 いずれも2019年3月時点の部数)等をヒットさせ、2018年の出版業界に旋風を巻き起こした辣腕編集者です。


しかし、実際にお会いした多根さんは、その圧倒的な実績から想像できないほど、物腰柔らかな女性でした。今回のインタビューでは、そんな多根さんにヒット作を生み出す秘訣について聞きました。



<世間のニーズと著者の持ち味がマッチした時にヒット作は生まれる>


-先月の”箕輪書店だより”のインタビューで『僕たちは14歳までに何を学んだか』の著者である藤原和博さんにお話を伺った際に、担当編集者である多根さんのお名前を拝聴しました。『僕たちは14歳までに何を学んだのか』はどのようなことを考えて編集したのですか?


堀江貴文さんと落合陽一さんの共著である『10年後の仕事図鑑』を作った際、意外にも主婦層や教育関係の方が購読してくださいました。そのことから「今の時代、子供たちに何を教えてあげればいいのかわからない」と悩んでいる大人が多いことに気づいたんです。そこで「これからの学びのあり方」についての本を作りたいと思うようになりました。

私も母親なので息子に読んでほしいという想いで本を作りました。「今と昔では状況が違い過ぎていているので、自分の価値観を押しつけていいのか迷っている」という話を母親同士のコミュニティでもよく聞いていましたし、そうしたニーズが世の中にあるのだろうと思っていました。


-本を企画するきっかけとして、「世間のニーズ」「自分の興味」「著者」等、様々な切り口があると思います。多根さんの場合、どのような切り口で企画を思い立つことが多いのでしょうか?


着想順序は本によって本当にバラバラですね。例えば以前編集した齋藤孝さんの『本を読む人だけがたどりつける場所』については完全に著者ありきで企画した本です。以前、齋藤さんとお話した際に「世の中にいらない本はないと思う」とおっしゃっていたことがあるんです。

それ以来、一度「読書」というテーマで斉藤さんに本を書いていただきたいと考えていました。「ネットや漫画でいいのではないか」「小説でなく漫画でも人間の機微は学べるよね」といった意見がウェブなどで多く散見されていましたので、改めて「読書の何が良いのか?」という話や、近頃話題になっている「読書でAIに対抗できる力が身につく」という内容で執筆いただけないかと依頼しました。
でも、世間を見て「こういうテーマの本が必要だ」と考えてから、テーマに合う著者の方にお声がけするという順序もありますので、本当に結構バラバラなんですよ。


-「著者」という観点でお伺いしたいのですが、例えば、堀江さんの著書は100冊以上出版されていて、売れていない本も数多く存在します。そんな中で、多根さんが編集した『本音で生きる』は33.3万部、『10年後の仕事図鑑』も25.4万部と、軒並み大ヒットしていますが、その違いはどこにあるのでしょうか?


世間の多くの方々が関心を寄せているテーマを選択し、それを語るにふさわしい著者の方を選定できた時にヒット作は生まれるのだと思います。『本音で生きる』の場合は、そうした考えの中から、「これで堀江さんが著者になってくれたら、絶対売れる」というものを提案させていただけたと思います。

逆に、世間から見て、扱うテーマと著者のキャラクターにズレがある場合、その本は売れにくいですよね。堀江さんにしろ、齋藤さんにしろ、藤原さんにしろ、その人特有の良さがあります。「今はこのジャンルが売れているから」と安易にテーマを決めてしまうと、新しい顧客層を開拓することもありますが、全く外してしまうことも多いですよね。


<心配性だから、データを見る。徹底的に考える。現場に足を運ぶ>

-多根さんはいつも的確にトレンドを把握して本を作っている印象を持ちます。トレンドの読み方について、コツのようなものはあるのでしょうか?


「時代性」については常に意識しています。売れる本には時代のニーズがあるんです。毎週、その週のビジネス書と新書の売れ筋ランキングを細かく調べていると「今こういう状況だからこの本が売れているんだな」という感覚が自然とつかめるようになります。これを少し応用すると、次に来るトレンドを予測することも可能です。

わかりやすい例で言うと、一昨年、『LIFE SHIFT』という本がヒットしました。これは「変わる」という時代のニーズがある中でヒットした本だと思うのですが、最近になって『フレームワーク図鑑』のような本がヒットするようになりました。これは、世間が「変わる」ということを理解したうえで、「では具体的に何をしようかな」というフェーズに移ってきているのかなと思っています。


-トレンドを把握して本を作るためには世の中に対する解像度をあげなければならないと思いますが、普段どのような点に気をつけていらっしゃいますか?


私は基本的に心配性で、些細なところが気になってしまうんですね。心配だからこそデータを見るし、考えるし、現場も見に行きます。世の中には心配性であることをマイナスに捉えている人が多いかもしれませんが、私は心配性を武器にしているところがありますね。


自分の言っていることや思っていることが、正しいのかなんてわからないじゃないですか。だから実際に本が売られている現場に足を運ぶんですよ。日常を生きている人が何しているか、書店で何が起こっているか、それらは現場に行かなければ正確なところはわかりませんからね。


-普段からよく書店に足を運んで、時には書店員さんの意見を聞くと伺いましたが、なかなかそこまでされる編集者さんはいらっしゃらないですよね?


書店さんのご意見をお伺いしたいときは、担当営業に連れて行ってもらうことがあります。本のカバーサンプルを持参して、棚に置いてみたりもしていますね。自分では「いいな」と思っていたカバーも、書店に並べてみると印象が違って見えることもしばしばです。

実際にカバーを棚に置いてみて、手に取ってみたくなるか、コピーも変えたほうがいいかなど、客観的な視点で分析しています。伊藤洋一さんの『1分で話せ』も書店に行って、カバーを棚に置いて見た時に、棚全体が「文字だらけだな」と気がついたんですね。そこで表紙はあまり文字がないデザインにすることにしました。そのほうが印象に残るかなと思ったんです。


-「本を作るだけでなく、届けるところまで考え抜く」執念がすごいです。


私は、編集する本の一冊一冊にハマっているところがあります。本を作る上で、「愛・志」と「そろばん(売上見込)」という、二つの軸があったとして、両方がMAXになるようなものを目指しています。作った本が、実際にどの人の手に取られるのか、というところまで考えたくなります。著者さんからいただいたものだと思うとやはり失敗はできないですからね。


<数十万部の大ヒットを出すために必要なチームの力>


-「発行部数5万部の本を一度でも作ったことのある人は、この先何度でも5万部売れる本を作ることができる。数十万部の本を一度作ったことのある人は、何度でもそれを再現できる」という出版業界の格言を聞いたことがあります。多根さんのご経歴を拝見していると、段階を踏んで発行部数を伸ばしているような気がするのですが、それぞれのステージで「これをすれば5万部超える」「これをすれば30万部超える」といった法則はあるのでしょうか?

私が編集した本で初めて発行部数5万部を越えたのは、高野登さんの『リッツ・カールトン 一瞬で心が通う「言葉がけ」の習慣』という本です。高野さんという「すごい人」の話を、自分や世間の皆さんが身近なこととして自分事化できるように、本の内容をその人の「半径1メートル以内で起こっていること」にうまく置き換えるのが一つのコツなのだと思います。

10万部を超えたのは狩野みきさんの本で『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』でした。この本は、書かれている内容と時代のニーズがすごくマッチしていたと思うので、おそらく10万部を超えるヒットを狙う場合は「時代性」を意識することが必要になってくるのではないでしょうか。

そして、その更に上、20万部、30万部というヒットを出すとなると、本を売る「チームプレー」が大事になってきますよね。本の質だけでなく、売るための仕組み作りがしっかりしていないとそれだけの部数は売れないと思います。30万部を超える大ヒットをコンスタントに出している出版社を見ていると、全社的にそのような風土があるように感じます。


-大ヒットを飛ばすためには、編集者だけでなく、「チーム」が機能しなければならないということでしょうか。


そうですね。本を売ってくれるのは営業の人間ですし、PRをしてくれるのは広報の人間です。だから、私はそういった社内の人間や場合のよっては書店を巻き込んで行動することをすごく意識しています。出版する本がどんなに時代のニーズとマッチしていても、どんなに斬新な企画でも、営業やPRといった要素はすごく重要なんですよ。

これから編集者に求められる役割は変わっていきます。箕輪厚介さんのように編集者自身がコミュニティを作って販売活動やPRをする方法も一つの正解だと思います。ただ、世の中的に「結局全部PRだよね」という雰囲気になるのは、良いことではないのだろうなと思います。編集者それぞれの立ち位置や適正でできることがあると思いますので、それを極めていくことに尽きるかなと思うんですよ。様々な売り方をして、色々なことを考えて、そこから「本」に多様性が生まれると思うんです。


-最後に書店員に向けてメッセージをお願いします。


編集者ができるのは一冊の本を作ることです。それを10万部、20万部、30万部と販売するためには、出版社の営業や広報ももちろん重要ですが、何よりも書店の皆さんの力が必要になってきます。実際、本が読者の手に渡るのは、書店員の皆さまの力でしかないと思っているので、いつも感謝しています。ありがとうございます。

これからも、書店にお客様が行きたくなるような本を作りたいと思っています。初夏には、皆さんご存じの著者さんの本(その内容・志が素晴らしいです!)を、手に取っていただきやすい形で出していきたいと思いますので、今後もどうぞよろしくお願いします。
あと本のカバーサンプルを持って書店の中をウロウロしている私を見かけても、変な人だと思わないでくださいね(笑)。



--------------------------------------------
3. 書店員インタビュー
枠を飛び越えて活躍する書店員・家田和明が目指す「脱・黒子の時代」とは?
--------------------------------------------


名古屋の中規模店舗、ジュンク堂書店ロフト名古屋店で働く家田和明さん。『20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。』千田琢哉(著)の販売数で日本一(MARUZENジュンク堂グループ内)を記録した書店員です。書店員でありながら装丁コピー案を手がけ、それが採用、書評やコラムの執筆も行うなど、書店員の枠を飛び越えた活動をされている家田さんに、今後の書店・書店員に求められることを伺いました。


■家田さん略歴・主要実績
2012年よりジュンク堂書店の書店員で現在7年目。社会科学書担当の長としては3年目。
『20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。』千田琢哉(著)MARUZENジュンク堂グループ内、全国販売数1位
https://amzn.to/2HEeAeX


『ざんねんな努力』川下和彦、たむらようこ(著)のコメント執筆、全国向け拡材に名前が記載
https://amzn.to/2HD7aZl


『THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―』ナディア ムラド (著),吉井
智津 (翻訳)の装丁(白文字部分)コピーが採用、コメント執筆
https://amzn.to/2FxyHZX


ハフポストblog「#本屋さんの推し本」への寄稿
https://bit.ly/2WhOsd4


<街の歴史に感性を加えて、棚を編集する>


-大型店舗の多いジュンク堂で中規模店舗が売上1位銘柄を出すには、目利き力が必要だと思います。売れる本を見抜くポイントはなんでしょうか?


普通の売れ方とは違う動きを見せる時がたまにあるんです。「やけにこれ売れるな」という気配。これまでの実績やその書店の顧客層から想定される売上を超えて「ピンっ」とハネる銘柄を見逃さないようにする。そういった銘柄たちとの出会いが積み重なると、自店の顧客層がより明確に見えてくるようになります。

この経験によってその書店と本の相性を見抜ければ、大型店舗じゃなくても日本一に近い売り上げを出すこともできると知りました。「地方は売れないから……」と嘆く必要もなくなります。


-「この本を買ってくれそうだ」という感覚は、どのように身につけるのですか?


世の中の流れを街単位で見ることでしょうか。街それぞれにカラーやイメージってありますよね?渋谷はこう、原宿はこう、丸の内はこう、とか。店の立地や街の歴史を見ていくと「このエリアのお客様は何を求めているのか」「本を買ってどうなりたいのか」という仮説が立てられます。

指名買いよりも、ついで買いをする方が多いといわれる小売業なので(非計画購買が6、7割とも)、街のカラーや店の立地にフィットした本は、大きな売上につながります。
『20代で身につけるべき「本当の教養」を教えよう。』は、まさにうちの顧客層にピッタリの装丁と内容だったので、「コレはイケる……!」と思い、販売に力を入れました。その結果が売上は全国1位、しかも東京の大型店の4倍以上という結果になりました。


-棚づくり、棚の編集で気をつけていることは?


「書棚はぬか床」ってことですかね(笑)。定期的に手を入れてあげる。不思議に思われるかもしれませんが、あまり手をかけていなかった棚に手を入れると、それが特許や法律の専門書だとしても急に売れたりするんです。これは書店員あるあるだと思いますね。



<物理的制約を強みに変えなければ死>


-売れている本が話題になることもありますが、書店の売上は全体で見ると下がっています。この下落について思うことはありますか?


使えるお金が減ったこともあると思いますが、何より読書の時間、つまり「可処分時間」を他のコンテンツにとられたということが大きいと思います。書店の敵は書店ではなく、NetflixやYouTube、スマホゲームになりました。
書店グループでシェアを食い合ってる場合じゃないと思います。ちなみに、今、アンテナ高い人たちが気にし始めているのが「可処分精神」です。そこを取りに行く必要があると考えています。


-では、どうすれば「可処分時間」や「可処分精神」を取りにいけると考えていますか?


サブスクリプションとVR書店にAmazonが本腰を入れるかどうかで大きく状況は変わりますが、「店舗がある、店員がいる」という、ある意味物理的な制約を強みに変えなければならないと思っています。それはつまり、リアルな場として『今、ここ』と『人』を強みにしなければいけません。でなければ立地の良くない書店や、コンビニのような書店に待っているのは死です。

『今、ここ』というのは、今この場所があるからできることを指します。書店に足を運ばないと得られない「生(なま)の体験」が重要です。例えば、挽きたてでいい香りのする熱々のコーヒーや、人々が集まるイベント、STARWARSの関連本のために遊べるライトセーバーを置いて、作品の世界を体感できるコーナーを作ることなどが挙げられます。そういったお客様起点で『今、ここ』にフォーカスしたサービスを展開できるのは書店の強みです。これからの書店はそういう場所にならないといけないと考えてます。

『人』というのは、人との触れ合いから生まれるセレンディピティ、偶然性のことです。人がオススメするものと出会うことで始まる、思いがけない新しい「未来」があります。書店に人がいることは、高い付加価値になります。これからの書店は、「今、ここ」と「人」があるからできることを強みに変えないと、可処分時間と可処分精神を取っていけないと思います。
書店員の僕は個人でも始められることとして、「人がいること」をアピールするようになりました。「脱・黒子」です。



<「脱・黒子」のポリシー>


-脱・黒子、というのはどういうことですか?


僕は書店員以外に音楽系の裏方の仕事もやってるので、黒子としての美学はわかってます。ただ、これからは、書店員としての気配を消してはいけない。人がいることをお客様に気づいてもらえていないと、Amazonに勝てるわけがない。換えが効く存在でいては危ないですよ。ロボやAIではできないことを始めていかないといけません。そのために「僕が何者であるのか」をお客様に知ってもらう必要があります。ですので、書店員としての日頃の想いを伝えるお手紙を書店の壁に貼ったり、顔出し・本名でTwitterでつぶやくことをはじめました。


-FacebookではなくTwitterを重視する理由は何ですか?


Twitterのメリットは、コミュニケーションが取れることと、それを友達以外の人間に見せられるってことだと思ってます。関係ない人に見てもらえるからこそ、波紋が広がっていく。今改めて意識したいのは、「人と人の間に本がある」ということです。そして、今後も変わらないことは発信者と受け手が「人」だということ。最近のモットーは「書を捨てよ、お客様と友達になろう」です。それくらい意識をお客様や、人に向けないといけないな、考えてます。そんな心持ちで接客したら、お客様が笑顔を返してくれる機会が増えましたよ(笑)。



<書店員の役割は自分の“コンテンツ化”>


-これからの書店員の役割についてどうお考えですか?


「書店員一人の力はあまり強くないかもしれない」と感じている方は多いと思います。特に地方の書店ではそれが顕著です。しかし、営業と協力して爆発的に売れる方法を研究し、それを他店でも流用できるような「仕組み」、いわば「爆弾のタネ」を作り出すことはできますよ。それを全国で特に似ている顧客層を持つ書店に使ってもらうことで大きなうねりを起こすことは可能です。


-なるほど。つまり地方から発信できることもあると。


はい。自律分散型といわれるこれからの時代はなおさらそういった機会は多くなると思います。また、書店員の課題として、インターネットの使い方をもっとうまくなる必要があると思います。インターネットに破壊される一方じゃなく、武器として活かすやり方もできるはずです。要するに「地方の小さな火種でも大都市に持っていくと大爆発が起こせるかもしれない」ってことです。本とインターネットを組み合わせれば、書店員は地方から文化を発信する起点となる可能性があるんです。

書店員の仕事の半分は接客、もう半分はコンテンツを扱うということです。つまり、他の人よりもコンテンツに触れている時間が長い。そのマニアックな知識や知見、経験には需要があるはずです。Twitterでもトークイベントでもお茶飲み座談会でもいいので、もっと気軽に「今、ここ」と「人」という強みを活かせそうなことを仕掛けるといいと思います。棚づくりだけでなく、たくさんの書店員がもっと仕掛けるようになっていけば、「インターネットやAIのある未来」に対応した新しい書店文化が生まれると信じています。


-それは楽しそうな未来ですね!では、最後に書店員の皆様へメッセージをお願いします。


確かに今の書店の状況は厳しいです。でも、全国の書店員が持っている力や頭の中の知を、もっと世の中にアウトプットしていけば確実に状況は変わっていくと思っています。そして、多くの人が「書店は本が置いてあるところではない、書店員がいるところだ」とイメージできるような未来図につなげていくしかない。

店内の棚が輝き、書店が盛り上がっていることも、もちろん大切ですが、これからは書店員という「人」が盛り上がっているようでなきゃいけない。それによって人と人がつながり、熱が伝染し、そして一番守りたい「文化」というものになっていくのだと思っています。

僕がまだ出会っていない書店員の仲間たちの声をもっと聞きたいです。知恵を知りたいし、お借りしたい。インターネットのチカラを借りつつ、書店員がもっともっと知を、愛を、夢を、アウトプットしていくことで出版文化、書店文化は持続させられると考えています。どんなことでもいいと思います。みなさんの声をきかせてください。よろしくお願いします。書店員歴6年程度の若造が、すみませんでした。ありがとうございました。


--------------------------------------------
4.新刊インタビュー
「僕は悪い人はいないと思ってるんです」 
リンクアンドモチベーション・麻野耕司が幼少時に本から学んだ大切なこと
--------------------------------------------


リンクアンドモチベーションの取締役で、組織コンサルタントでもある麻野耕司さん。創業間もなく、全くの無名だった同社を短期間で就活戦線の人気企業に押し上げた立役者です。4月に著書『THE TEAM 〜5つの法則〜』が発売されます。

「お世辞でも何でもなく、僕は書店が大好き」ー そう語る麻野さんのインタビューを通して伝わるのは、人間と本と書店への愛でした。そんな麻野さんに新刊に込めた想いや価値観に影響を与えた本、さらには書店のチームビルディングについて聞きました。


<「200年、300年後にも残したい」麻野耕司が新刊に込めた想い>


-今回出版する『THE TEAM 〜5つの法則〜』や前著の『すべての組織は変えられる』を読んで感じたのですが、麻野さんはチームを論じるにあたり、”リーダーの資質”といった属人的な要素ではなく、”科学”や”法則”といった部分を強調しているように感じます。それはなぜですか。


技術や法則を後世に残すということに非常にこだわりがあります。例えば僕がある組織のコンサルティングをして、その案件を成功させたとします。しかし、その効果も、2年3年経てば薄らいでしまうじゃないですか。企業の組織変革に成功したといっても、5年、10年と時間が経過すれば、効果はやはり薄らいでいきます。

でも、組織を変革させる技術を法則として残すことができたとしたらどうでしょう?僕が死んだ後も、その法則は50年、100年、場合によっては200年、300年と残るかもしれません。その法則を使って、誰かが組織を変革し、所属している人間を幸せにし続けることができます。僕はそういうことにすごくロマンを感じるんですよね。


-今回の新刊『THE TEAM 〜5つの法則〜』は、読む人にとってどんな本になってほしいですか?


僕は『7つの習慣』が好きなんですよ。人生で何か壁にぶつかった時には、必ず『7つの習慣』を読み返すことにしています。もう100回以上読んでます。付箋もほぼ全ページについているので意味がなくなっちゃった(笑)。でも、いつ読み返しても、必ず新しい「気づき」がある本なんですね。常に僕の人生の傍にあり、寄り添い、支え続けている自己啓発本です。

『THE TEAM 〜5つの法則〜』も「チームのことを勉強したいなら、この本一冊でOKだ」と言われる本になってほしいんです。10年後、20年後に読み返しても新たな発見だとか新たな価値が生まれるような本にしたいと思っています。


-『7つの習慣は』は3000万部以上売れている、いわば世界を変えた本です。『THE TEAM 〜5つの法則〜』もそんな本になったら素敵ですね。


僕は『7つの習慣』がめちゃめちゃ好きですけど、『THE TEAM 〜5つの法則〜』もクオリティ的には全く引けを取らないものになったと思っています。この本は、僕が考えていることを書いたというよりは、「人と人がどうすればうまく関わっていけるか」ということについて、研究し続けてきた先人たちの思考をまとめたものです。

過去100年間にわたって、多くの経営学者や心理学者、社会学者が考えてきたことを皆さんに届けるために、僕なりに咀嚼して本にしました。だからこの本の内容を活用すれば、現代におけるチームの問題は全て解決できると思っています。今まで、僕は組織変革のコンサルタントを数百件やってきましたが、ここに書かれていることで対応できなかった案件はひとつもないと断言できます。



<「書店、めっちゃ好きなんですよ」麻野耕司の価値観を決めた一冊>


-書店についてお伺いしたいのですが、普段、麻野さんは書店に行くことはありますか?


僕、お世辞とか抜きにめっちゃ書店が好きなんですよ。休みの日にすることがなくて、よく1人で豊洲ららぽーとにある紀伊国屋書店に行くんですけど、3時間くらい入り浸ってることありますもん。「いろんな人がいろいろなことを考えながら生きてんねんな、いろんなメッセージを持ちながら生きてんねんな」っていうのを感じるんですよね。

ネットで本を買う時は「この本を買う」という明確な目的があるんですけれども、書店では偶然の出会いがあるんですよ。僕はそういう書店の空気や温度感が好きなんです。


-麻野さんの話をお伺いしていると、本当に人間が好きなのだろうなという感じを受けます。そんな麻野さんの価値観に影響を与えた本はありますか。


僕が一番最初に影響を受けた本は漫画なんです。「世界の歴史」っていうシリーズで、よく学級文庫として教室に置いてある本です。僕は小学校2、3年生の頃、父親の仕事の関係でアメリカに住んでたんですよ。英語が話せなかったので、友達はいないし、テレビを見ても内容が分からなかった。

それで親が「世界の歴史」を全巻セットで買ってくれたんです。当時は毎日それを読むことしかやることがなかった。ただ、それがめちゃめちゃ面白くて。当時は手塚治虫が監修していて、彼の世界観に近いんですけれど、いわゆる悪者が出てこないんですね。登場人物がみんな良い人で描かれているんですよ。たぶんそういう感じが好きだったんでしょうね。その中でも一番好きな話があって、ロシア革命を扱った巻で「遥かなる大地の叫び」っていう話があるんです。


-どういう内容なんですか?


主人公はアリョーシャっていう皇帝に仕える小姓なんです。そして、アリョーシャの親友でユーリという新聞記者がいる。この人はどちらかと言うと革命側の人間で、2人は仲が良かったんです。しかし、皇帝と革命側の争いが激しくなって、2人とも巻き込まれていく。結局、最後は皇帝が追い詰められて、亡命することになるんです。しかし、王妃がヨーロッパに亡命するために列車に乗ろうとしたところ、革命側に「身元を言え!」と捕まるんですね。その時にユーリがパッと飛び出して「彼女は僕の大切な人だからやめてもらっていいかい?」という感じでその場を取りなすんですよ。

助けられた王妃が「なぜ私を助けてくれたんですか?私のことが一番憎いはずでしょ」って聞くんです。するとユーリが「僕はあなたがどれだけ素晴らしい人間であるか、いつもアリョーシャから聞いていました。武士の情けで一度だけ助けます。もう絶対に捕まらないでください」と言って逃がすんですよ。


-何十年も前に読んだ作品なのにめちゃめちゃ覚えてますね(笑)。


もう何百回も読んでますから(笑)。僕はああいう話がすごく好きなんですよ。あの本のおかげで自分の価値観が固まった気がするんです。「人間」という熟語は「人」と「間」と書くじゃないですか。世の中には悪い「人」がいるんじゃなくて、その「間」の関係が悪くなっているだけなんやって思ってます。

チームのことを考える場合もそうで、問題は人にあるのではなくて、人と人との関係性にあるんだと思っています。その関係性を変えて、チームを良くすることで人が幸せになるのが好きという僕の価値観は、本にすごく影響を受けたものなんですね。だから僕多少苦手な人や合わない人がいても、嫌いな人はいないんです。人なんて嫌いになるもんじゃないなって思ってます。



<組織変革のプロ・麻野耕司さんがもし書店を経営するとしたら>


-組織変革のプロフェッショナルである麻野さんにお聞きしたいのですが、もし麻野さんが何の変哲もない書店を経営する立場になったとしたらどのような書店を作りますか?


僕が書店員だったら、どうやって地域の人達とチームを作るかということを考えますね。「THE TEAM」で紹介しているチームの法則ABCDEをフル活用します。Boarding(人員選定)の法則に基づくと、これからのチームは社外からもメンバーを受け入れて作っていくべきです。書店を盛り上げることに、書店員の方々だけでなく、地域の人達に関わってもらうことを考えます。そして、Aim(目標設定)の法則にも書いたように意義目標を掲げ、多様なメンバーの知恵を引き出していくでしょう。書店がある地域をどう盛り上げるか、そのために書店がどういう役割を果たすか、といったことを全体ビジョンとして掲げますね。

Engagement(共感創造)の法則では人を惹きつける4Pを紹介しましたが、その書店のPhilosophy(理念・方針))がほしい。僕みたいに書店が好きっていう人間や紙の本が好きっていう人間はいるのですから。なぜ書店は今の時代に必要なのかという理念や方針を作ることができれば、いろいろな人を巻き込めるんじゃないかなって思います。


-本を売ることではなくて、地域活性化が書店のミッションになってくると、働く書店員の目標設定も今とは違ったものになるかもしれませんね。


そうですね。書店の目標を考えた時に、すぐに思いつくのは売上じゃないですか。でも地域の人たちと一緒に、書店を活性化させていくことを大目標として置いた場合、一緒に企画を立てた数や企画に参加した人数が目標になるのかもしれません。いずれにせよ、従来の書店員の目標とは全く違ったKPIを設定することになるでしょう。書店員だけでなく、地域の人々を巻き込んで書店を作る。そうなると面白い書店が誕生するような気がするんですよね。逆にそういう関わりが生まれていかないと、「本を買うのはAmazonでいい」という流れになるリスクもあると思います。


-書店員以外の人間が書店を作るという発想は斬新ですね。


『THE TEAM 〜5つの法則〜』は5つの章から構成されているのですが、実はもうひとつ幻の章があったんです。担当編集者(箕輪厚介)に「長げー!」とバッサリ切られてしまいましたが(笑)。それは「チームの可能性」という章です。これからの時代、組織の中でチームを組んでいくことももちろん重要ですが、組織の外のユーザーとチームを組むことも大事になるという内容でした。

最近は世の中にモノが溢れていて、消費者が購買という行為から得られる喜びが減っていると思う。それよりも自分が当事者となって何かモノやサービスを作る喜びを求める傾向が強くなっています。ですので、ユーザーとチームを作るということはこれからの時代、大きなコンセプトになってきます。現に世界最大のIT企業のひとつであるセールスフォースという会社はユーザーコミュニテイという形でユーザーとチームになっているんですよ。

もし書店でそんなことができたらすごいワクワクしませんか。僕は書店がすごい好きなんで、リンクアンドモチベーションのオフィスビルの6階にある銀座蔦屋書店から「一緒に書店作りしませんか?」と声がかかったらボランティアで参加したいですもん(笑)。


-本屋で働く書店員の方へのメッセージをお願いします。


本屋に行くと色々な出会いがあるから好きですね。これまで本屋で偶然に出会った本が僕の人生を豊かにしてくれたって思っています。そんな人の人生を変える場所を生み出している書店員さんって、すごく素敵な仕事やなって思ってます。本当に人の人生を変える仕事ですよね。願わくば僕の書いた『THE TEAM 〜5つの法則〜』も人の人生を変えることができればと思っています。

あと、これは余談ですが、僕は『THE TEAM 〜5つの法則〜』をTSUTAYA 東京六本木店に併設されているスターバックスで書きました。深夜まで営業している書店なので、仕事の会食が終わった後、夜の11〜12時くらいに書店に入って深夜3時くらいまで、すごい眠いけど何とか自分を奮い立たせながら頑張って書きました。土日も通って書いてましたね。

TSUTAYA 東京六本木店には今(3月21日時点)『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を扱った特設コーナーがあるんですよ。すごい特別扱いされてて、大きなパネルも設置されている。あの場所に『THE TEAM 〜5つの習慣〜』があっても恥ずかしくないように、そして置いてもらえることを密かな目標に本を書きました。
本当に置いてもらえたら、たぶん嬉しくて泣きます(笑)。



--------------------------------------------
5.あとがき
--------------------------------------------


ご登録いただきありがとうございます。箕輪編集室ライターチームの柳田一記です。今月は、『THE TEAM 5つの法則』著者の麻野耕司さん、SBクリエイティブの編集者 多根由希絵さん、ジュンク堂書店ロフト名古屋店の書店員 家田和明さんにインタビューさせていただきました。


仕事柄インタビューをしていると、その人がどの程度本気なのかが何となくわかります。それはインタビュー中の表情であったり、声のトーンや細かい仕草、記事にならないような会話の中で自然と伝わってきます。多く取材をこなしていると、中には「この人の話は記事にしたくないな」と思ってしまうような方がいるのも事実です。しかし、この箕輪書店だよりに登場する方で、私がそう感じた方は今まで一人もいません。


今回取材させていただいた、麻野耕司さんは「この人は本当に人間やチームが好きなんだ」ということが、取材を通してビシビシ感じる方でした。時折、関西弁を交えながら、大好きな書店やチームについて語る麻野さんの顔は本当に輝いていました。特に子供の頃に何百回と読んだという漫画『世界の歴史』のエピソードは、麻野耕司という一人の人間の価値観を決定づけた話で、聞いていて胸に迫るものがありました。本の持つ影響力の大きさを改めて実感しました。


昨年、日本で最もビジネス書を売った編集者である多根由希絵さんや、書店員でありながらコラムの執筆や装丁コピー案を手がけるなど、マルチな活躍をされている家田和明さんについても、ご自身の仕事について、確固たる信念を持って話してくださいました。そういう方々の発する言葉には力が宿りますし、それは自然と取材をしている私たちにも伝播します。これからもそうした方々の声を全国の書店員の皆さまへ届けていけるよう、箕輪書店だより編集部一丸となって精進してまいります。


P.S.
4月は、皆さまがあっと驚くような大物の方々に登場して頂く予定です。乞うご期待!

記事一覧

尾原和啓「プロセスエコノミー」書店員さん向け説明会

大変ご無沙汰しております。箕輪書店だよりよりお知らせです。 明日6/29(火)、7月新刊の「プロセスエコノミー」尾原和啓の書店員さん向けの説明会をやります。内容やセールスポイント、プロモーションにつ

2021年06月28日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年9月号

【箕輪書店だより9月号目次】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2.編集者インタビュー 「本質を問い直すことで、活路を切り開く価値が生まれる。」 『僕は君の「熱」に投資しよう』(ダイヤモンド社)を手が

2020年09月30日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年6月号

【箕輪書店だより6月号目次】 1.書籍インタビュー 誰でも追いかけられる英語学習の道を作る――。 渡邉淳さんがTOEIC学習に込めた想いとは。 2. あとがき 箕輪書店だより 編集長柳田一記

2020年06月30日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年4月号

【箕輪書店だより4月号目次】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2.書籍インタビュー 『アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法』 直島の地中美術館と金沢21世紀美術館の館長を勤めた秋元雄史

2020年04月30日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年3月号

【箕輪書店だより3月号目次】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2.書籍インタビュー 『NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』 責任編集

2020年03月31日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年2月号

【箕輪書店だより 2月号 目次】 1. 書籍インタビュー 『採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ』 キャリアアドバイスのプロフェッショナル佐藤雄佑さんが大切にする考え方 2.書籍インタビ

2020年02月29日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年1月号

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年1月号 【箕輪書店だより 1月号 目次】 1. 編集者インタビュー 「自分が知りたいと思うか」「面白いかどうか」が判断軸。 日経BP編集者の宮

2020年01月31日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号

【箕輪書店だより 11月号 目次】 1. 書籍インタビュー 情報メインから感情メインの時代へ。 インフォグラフィック・エディター櫻田潤さんが語る、情報と感情の伝え方。 2. あとがき 箕輪書店だよ

2019年11月30日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号 特別配信 3/3

【箕輪書店だより 11月号 特別配信】 毎月月末にお届けしている箕輪書店だよりですが、今回は、特別配信ということで、田中泰延さんのインタビューを3回に分けてお届けします。 ----------

2019年11月13日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号 特別配信 2/3

【箕輪書店だより 11月号 特別配信】 毎月月末にお届けしている箕輪書店だよりですが、今回は、特別配信ということで、田中泰延さんのインタビューを3回に分けてお届けします。 ----------

2019年11月12日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号 特別配信 1/3

【箕輪書店だより 11月号 特別配信】 毎月月末にお届けしている箕輪書店だよりですが、今回は、特別配信ということで、田中泰延さんのインタビューを3回に分けてお届けします。 ----------

2019年11月11日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年10月号

【 箕輪書店だより 10月号 目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介  2. ロングインタビュー 多様性の時代、書店のコミュニケーションの方法はもっといろいろあっていい。『箕輪書店だより

2019年10月31日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年9月号

【 箕輪書店だより 9月号 目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介  2. 書店員インタビュー 変化が激しい時代だからこそ映える魅力がある 代官山 蔦屋書店の書店員、宮台由美子さんが語る思想哲学と

2019年09月30日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年8月号

【 今月の目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介  2. 編集者インタビュー 好きなものを好きと言えるように 放送作家・寺坂直毅さんの憧れと愛情が導いた夢への道筋 3. 書店員インタビュー 今

2019年08月31日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年7月号

【 今月の目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介  2. 編集者インタビュー 「売り場づくり」がトリプルミリオンセラーを生んだ 『ざんねんないきもの事典』編集者・山下利奈さんに、大ヒット作誕生のワ

2019年07月31日

22 件中 1〜15 件目を表示
<<   <  1 2  >   >>