このメールマガジンは、日頃書籍販売の現場でご尽力されている全国の書店員様同士のコミュニケーションの一役となれば、という編集者・箕輪厚介の想いから実現いたしました。 具体的な内容といたしましては、箕輪厚介による本の売り方についてのコラムや新刊インタビュー、書店員さんや編集者さんへのインタビューなどを掲載する予定で、月1回・無料での配信予定です。

箕輪書店だより

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年9月号

2019年09月30日

【 箕輪書店だより 9月号 目次 】

1. 今月のコラム 箕輪厚介 

2. 書店員インタビュー
変化が激しい時代だからこそ映える魅力がある
代官山 蔦屋書店の書店員、宮台由美子さんが語る思想哲学と読書の力

3.著者インタビュー
ニュータイプの時代は「好き」「意味」「遊び」の時代だ!圧倒的な解像度で未来を見通す山口周さんの目線の先

4. あとがき
箕輪書店だより 編集長 柳田一記



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1. 今月のコラム
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店長が山下さんという方になってから、毎月売り上げを伸ばし続けていた青山ブックセンターが超珍しく8月に前月割れしたんだそうです。8月はめちゃくちゃ暑かったし、雨の日も多かったことが大きな要因なんだけど、これって青山ブックセンターに限らず悪天候が続くと本って売れないんだよね。

そういうのって実は本だけに限らなくて、わりとどこでもそういう状況だと思う。コントロールできない状況に左右されるのではなくて、やっぱり“人の居場所”にならなきゃいけないんだなってことだよね。本屋がコミュニティみたいになっていたら、雨とか暑さとかって関係ないじゃん。みの編だって雨が降ってるから人が入らないとか、人がやめるとかないわけだし。 

六本木の『文喫』って本屋は、そういう“人の居場所”というポジションを狙ってるんだと思う。その正解の形が、この1年2年で見えてくると思っていて。それを既存の本屋さんがやるのか、違う業種の人たちが新しくやるのかはわからないけど、「完全にこれだよね」っていう本屋さんの形態が出てくる予感がすごくしてる。

今は多くの産業が人を集めるために「コミュニティを作りたい」「居場所を作りたい」って言うようになったけど、その真ん中にあるのは絶対「人」か「コンテンツ」なんだよね。みんなが「コンテンツ」に高いお金を払うようになったのは、「コンテンツ」というものに膨大な価値がつき始めている証拠。

そして本屋さんを集客装置として考えれば、雨だからこそ人が集まるとか、暑いからこそみんなが涼みに来るとか、それくらい集客のパワーが半端じゃない場所なんだよね。本が売れるかどうかよりも、集客装置として考えれば何かしらでマネタイズできる可能性が大きいんだよ。

しかも本屋さんに集まる人って、本が好きっていう知的好奇心があって、コンテンツにお金を払うつもりのある人たち。だから、彼らを集めてさえしまえば、いくらでも転換のしようがある。B&Bとか文喫とか青山ブックセンターとかも含めて、あらゆるところがイベントやったり物販をやったりし始めてる。

そういう流れを見ていると、「集客装置としての本屋さん」みたいなものの成功例がもう少しで生まれる予感があって、僕自身もそういう“リアルな場所”を作りたいなって思うんだよね。

ネットで盛り上がるとそれをさらに拡大していくためにリアルな場所と掛け算する傾向があって、最近は「どうやって可処分精神を取るか」みたいな話題がよく出るけど、ネットよりリアルで触れた方が「可処分精神」は取りやすいんだよね。そこで「客」から「ファン」になった瞬間にエンゲージメントは高くなる。

僕がそういう“リアルな場所”を作るなら本屋さんみたいな集まり場がいいなと思っている。僕の中での「リアルな場所としての本屋さん!」をプロデュースするか、自分で作るかをしたいと思うんだ。

既存の本屋さんとコラボしてやるか他業種の人とやるか。どちらにしても、本屋さんたちが持っているノウハウや今までの経験を生かしてやっていくのが方向性としては良いよね。まだ確たる形が見えてるわけじゃないけれど、でも人が集まることにこれだけ価値がある時代だから。

そして課金させることを考えたとき、一番お金がかからなくて課金できるのって「コミュニケーション」、「居場所」、「価値」とかだと思うんだ。しかも、それらは無限的に増殖していく。

例えば、本をきっかけにコミュニケーションが生まれて、そこに結構大きな価値を感じて月額払う。それはオンラインサロンに近いと思うんだけど、月の携帯代みたいな感じで、自分にとって毎月必要な居場所、インフラみたいになると思うんだよね。

そうなってくると、本屋さん以上に「集客装置」として機能するのが本になってくる。
実際NewsPicks Bookだって、もちろんそれ自体の売上は大きいけど、それ以上に集客装置としてNewsPicks Bookがオンラインサロンみたいになっているわけで。結局オンラインサロンだって、人を集める要素は1個じゃないけど、やっぱり中心になっているのは本なんだよね。本が一番人を同じ方向を向かせるし、同じ価値観の人を束ねやすい。

西野亮廣さんは『革命のファンファーレ』、堀江貴文さんで言えば『多動力』。本を通して考え方を好きになって、オンラインサロンに入る流れが今は多いと思うし、そういう意味では本と比べると本屋さんに圧倒的なパワーがないっていうのはあるかもね。

だからこそ、今本屋さんが「オリジナルの本を作る」みたいな流れができつつあって。それも一つのきっかけで、その本の売上がどうっていうよりも、その本をみんなで作ったりすることで、本屋さんが同じ価値観の人が集まれる場になるというイメージなのかなぁと思う。

あと単純に、本屋さんに募金箱を置いとくだけでもいいよね。そこに本のお釣りを入れてくださいっていうだけで、本好きな人なら入れてくれる気がするし、僕だったら確実に入れる。

例えば、1,800円の本だったら、2,000円出せば、お釣りが200円。その200円を募金箱に入れてくださいってときに、その募金の使い道が明確になっていたらいいんじゃないかな。「この募金は、この本屋の何々のために使います」って。それって自分自身が本屋さんの何かしらに参加してる感があって、素敵だって思えるんじゃないかな。

でも大事なのは、その本屋さんが目指したいビジョンをちゃんと明確にして、このお釣りはそこに対する応援だっていうストーリーを作るっていうこと。それはオリジナルの本を作るのでも、店舗にカフェを併設するのでもなんでも同じなんだけど、クラファン的に「こういうことがやりたいんです」っていうビジョンが明確になっていると、それを応援するために売れるんじゃないかな。

募金とか寄付とかって、ビジョンという形で、そこに気持ちよさとか正当性とかを与えられれば、めちゃめちゃ需要あると思うんだよね。しかも、それが馴染みの本屋さんでってなったら、さらに素敵だよね。


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2. 書店員インタビュー
変化が激しい時代だからこそ映える魅力がある 代官山 蔦屋書店の書店員、宮台由美子さんが語る思想哲学と読書の力
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本は何かのために読むものではなく、読むこと自体に目的がある。
そう語るのは、代官山 蔦屋書店で人文コンシェルジュを務める書店員の宮台由美子さん。思想・哲学を扱う「代官山人文カフェ」というイベントを数ヶ月に一度のペースで開催しています。
そんな宮台さんに書店員になった経緯や読書の魅力、書店のこれからについて話を聞きました。


<図書館司書になりたかった学生時代 それでも私は書店員になった>

ー宮台さんは書店員として活躍されていますが、最初から書店員を目指されていたのですか?

宮台さん:もともとは図書館司書になりたかったんです。大学でも図書館学を学びましたし、図書館司書や学校図書館司書の免許も取得しました。絶対に図書館司書になると決めていたのですが、いざ就職しようとしたところ、採用の募集がまったくありません。

学校図書館司書になるためには教員免許が必要です。教育実習に通っている最中に、同級生の就職先が決まっていくので「これから先、どうしたものか。。。」と考えていました(笑)。そんな時、たまたま目にした新聞に、三省堂書店の新卒採用募集の広告が掲載されていました。それで「書店もいいかもしれないな」と思い、応募をして書店員になったんです。

ー図書館司書も書店員も本に関わる仕事ですよね。子供の頃から本が好きだったんですか?

宮台さん:本は好きでしたね。本当に雑読なんですよ。子供向けの本を読み尽くした後は、親の書斎から平仮名の多い本を選んで読んでいました。「よくわかんないなー」と思いながら新潮文庫を読んだり、新聞を読んだり、とにかく文字が書いてあるものを片っ端から読むような子供でした。

家にあるものだけでは物足りなくなり、夏休みには毎日図書館に通って、本棚の端から端まで全部読むような生活を送っていたんですね。だからこの作家が好きとか、このジャンルが好きとか、そういうことはなくて、ただただ目の前に自分の知らない世界が広がっていることが面白かったんです。

ー本に携わる仕事として、出版社に就職する選択肢は考えなかったのでしょうか?

宮台さん:私が楽しいと感じることは「本をつくる」ことではなかったんですよ。「読むこと」それ自体が好きだから出版社には興味はありませんでした。何よりも自分が楽しいと感じることを大切にしたかったんですね。

図書館は小さな頃から私の居場所だったし、だからこそ図書館司書になりたいと思ったのですが、書店に勤めてからは、書店員のほうが自分に合っていると感じています。実は育児のために、10年間仕事から離れていた時期がありました。もう一度働きたいなと思った時に、学校図書館司書になることも検討したんです。知人に近くの小学校を紹介してもらい、仕事の内容を聞かせてもらったのですが、「何か違うな」と感じました。

ー書店員のどのような部分が魅力的だったのでしょうか?

宮台さん:書店員の仕事には際限がありません。決まった予算内で、ある程度決まった利用者を相手にする図書館司書と比較して、書店員が相手にする読者はいくらでも可能性があります。「この本を何冊仕入れるか」とか「フェアやイベントをするか、多面展開で仕掛けるか」とか、そういったスリリングなところがたまらなく好きで、チャンスをいただけるのであればもう一度働きたいと思いました。


<知ることで見える風景が変わる。今の時代にこそ必要な思想・哲学>

ー代官山 蔦屋書店で人文コンシェルジュとしてご活躍中ですが、もともと思想や哲学には興味があったのでしょうか?

宮台さん:大学時代から人文社会科学の勉強をしていたわけではありません。当時、流行っていた思想家の名前くらいは知っていましたが、著作を読むほどではありませんでした。そんな状態だったにも関わらず、入社してすぐに三省堂書店の神保町にある本店の思想哲学書の担当になってしまいました。

これは最近になって思い出したのですが、入社する際の面接で、他のメンバーが最近読んだ本として文芸書を挙げる中、私はあえて思想書を挙げたんです。書店員を目指す人の多くは文芸書好きです。文芸書を担当したくて書店に勤める人も多いのではないでしょうか。入社した皆さんが「村上春樹や吉本ばななをよく読みます」と言っている中で、同じことを言ってはダメだと思ってしまったんです(笑)。

そこで私はエドワード・サイードの『知識人とは何か』(平凡社)と答えました。実はそんなに詳しかったわけではなくて、たまたま面接の前に読んでいただけだったのです。今から振り返ればあの時の何気ない一言で、私のその後の道が決まってしまったのかもしれませんね(笑)。

ー人文系というと少しマニアックなイメージがあるのですが、他ジャンルの本を比較して違いを感じることはありますか?

宮台さん:スピード感が違いますね。本を棚に置いておく期間が全然違います。皆さんがよく読まれるビジネス書のジャンルでは、どんどん新しいものが出版されます。10年前に書かれたビジネス書を読み返すと「ああ、あの時はこんなことを言っていたよね」と思わず懐かしくなるような本もあります。サイクルが非常に速いので書かれている内容が陳腐化してしまうことが起こりがちです。

一方、人文系の本は10年前に出版された本があって、それを下地に書かれた本が今になって出版されることが多くあります。そういう関連性があるのでずっと置かれ続けている本があって、何年も何年も回転し続けています。そうした歴史の連なりを感じられる本とつき合っていくのが人文系を担当する書店員の楽しみでもあります。

ー他のジャンルよりも出版される冊数が少ないので、その分しっかりウォッチすることができそうですね。

宮台さん:人文系の本は一つの本が月に何百冊売れるというわけではありませんが、年に数回「確実にこれは売れる」と感じさせてくれる本に巡り合うことがあります。売れ方も一時的なものではなくて、長期間にわたってじわじわと全国的に売れ続けます。

読んだ人がそれをベースに新しい研究につなげていることを目にすることもあります。私がかつて「これは絶対に歴史的な一冊だ」と感じて、心を込めて売った本がありました。アントニオ・ネグリとマイケル・ハートが書いた『帝国』(以文社)という本で、6000円以上もする分厚い本なのですが、「私はこの本を必ず3桁売るんだ!」と情熱を傾けて大量に仕入れ、フェアなども行い販売していました。

そして、つい最近、他書店で開催された比較的若い研究者の方々のトークイベントに参加したのですが、その時に登壇したお二人が「大学院生の時に出版された『帝国』の読書会を一緒にした」というエピソードを話していました。自分が一生懸命推していた本を読んだ人たちが、今また最先端の思想を語っているのを聞いて、時間をかけて本を扱う嬉しさを感じています。

ー人文系の本は難解なものが多く、とっつきにくい印象を受けることもありますが。

宮台さん:思想哲学は本質を追求する学問です。ですので、すべての学問が最終的に行きつくところだと思っています。知的好奇心がある人なら誰でも楽しめるジャンルです。思想哲学の本を読んで思考を深めると、モノを見るフィルターが複数持てるようになりますので、今見ている風景が変わってくるんですよね。

会社では年齢が上がるにつれて、企画のコンセプトを決めるような本質的な仕事を任せられるようになるじゃないですか。そういう時に、実学的な勉強ばかりしていると本質を捉えることができなくなります。

情報が溢れていて、変化が激しく、スピードが速い現在だからこそ、思想哲学が重要だと思うんですよね。何が価値観として正しいのかわからない現在のような時代では、今まで以上に本質を掴む力が求められているのではないかと思っています。

当店では数ヶ月に一度のペースで「代官山人文カフェ」というイベントを開催しています。人文系の本について誰もが自由に話したり、聞いたりすることができる空間をつくりたいと思い、企画しました。普通に生活している人に一歩深く考えるきっかけをつくれれば、人文系の本は、はまだまだマーケットを拡大できると思っています。


<居場所としての書店 思想哲学を語る「代官山人文カフェ」>

ー「代官山人文カフェ」について教えて下さい。どういった形式で開催しているのですか?

宮台さん:冒頭30分で、テーマとなる本の内容についてプレゼンテーションを行います。本を読んでいない人でも参加できるようにするためです。本そのものではなく、書かれているテーマに興味があれば誰でも参加することができます。参加する人数や層は本当にマチマチですが、「これについて皆さんどう思いますか?」という投げかけをして、対話を始めることが多いです。人文系の本は「何が書いてあるのかわからない」「読むのが難しい」と感じている方々が、話を聞いて「そういうことが書いているのなら読んでみようかな」と思ってくれたらうれしいですね。

ー集まる人は何を求めて集まっているのですか?

宮台さん:「代官山人文カフェ」には「話を最後まで聞く」「否定をしない」「自分の経験から話をする」などのルールがあります。自分が考えていることや感じていることについて、生の状態で話してもらいます。うまく話せなくてもいいんです。むしろその場でしゃべれなかったり、無言になる時間すらみんなで共有します。

話すこともそんなに難しい内容じゃないんですよ。見ず知らずの無関係な人に、自分が考えていることを評価などを挟まれずに、そのまま話し、聞く、というのは、何かこうお互いを認めあう感覚があるのかなと思っています。

そういう空間は、実は日常生活にはないですよね。会社の会議では発言しないといけませんし、家庭でもお互いの関係性がある中で会話をします。何を言っても許されるという時間を共有する心地良さがあるのではないでしょうか。

ー開催している目的として、書籍の売上を意識することはありますか?

宮台さん:書店として開催しているのでもちろん売上は大切ですが、代官山人文カフェについては、イベントを開催すること自体を目的にしています。著者のトークイベントで本購入をマストにすることも多いのですが、「代官山人文カフェ」は高額な専門書を対象にすることも多いので、書籍の売り上げにつながることよりも、イベント自体の雰囲気をすごく大切にしています。

代官山 蔦屋書店の特徴の一つとして居心地の良さがあります。「代官山人文カフェ」を開いて、日常から離れて「考える」場を提供することで、居心地の良い書店としての価値は高まると思っています。


<読書の魅力は「遅さ」にあり!「遅さ」は記憶と結びつく>

ー宮台さんにとって読書する目的は何でしょうか?

宮台さん:私の場合は読書そのものが目的ですね。本を読むことが純粋に、ただただ楽しい。何かに役立てるとか、何者かになるためにとか、そういったことのために読書をしているわけではありません。ひらすら自分の享楽のために読んでいます。それが許されて、仕事になるのが書店員だと思います。何か目的があって、そのために本を読まなければいけないのではなく、目的意識がなく読むこと、それ自体が仕事に直結しますから。

ー消費しきれないほどコンテンツのコンテンツが氾濫する中、読書だけが持つ魅力は何だと思いますか?

宮台さん:「遅さ」ですね。今はとにかく「速い」じゃないですか。そのスピードに乗る楽しさもありますが、本は文字を追って、ある程度時間をかけなければならない不便なコンテンツです。でもこれだけ世の中が「速い」もので溢れかえれば、かえって「遅い」ものの価値が際立ってくるのではないでしょうか。

本は圧倒的に「遅い」代わりに自分の世界に浸れる良さがあります。それは記憶と結びつきますよね。書店に足を運んで購入して、じっくり読んだ本は記憶に刻み込まれて、自分の歴史と重なり合うんです。それが「遅い」コンテンツである本の魅力ですよね。

ー速読やフォトリーディングとかそういった読書術も流行っていますが?

宮台さん:慌てなくていいのになって思います(笑)。エッセンスだけを享受したいというのは、目的がある人の読書ですよね。「得た知識を何か使いたい」「本の内容をビジネスに使いたい」「誰かに話して鼻高々になりたい」ーそういった目的のある人は速読で構わないと思うのですが、読書そのものの喜びとは少し違うのかな、と思っています。

ただ、読み方にしろコンテンツにしろ、多様化していることは選択肢が広がって良いことだと思います。どのコンテンツをどういった方法で消費するのか、それはその時々によって違いますし、誰かにとってどれか一つを選ばなければならないことでもないんです。


<「開かれた空間」である書店の強み>

ー書店の数はどんどん減ってきています。本をインターネットで購入する人も増えている。そんな中で書店に活路はあると思いますか?

宮台さん:まだまだいろいろな可能性があると思います。自分が今何を求めているのか、体で感じることができるのがリアル書店の圧倒的な良さですね。世間で今何が流行っていて、何が起きているのか、そしてその中で自分がどこにいるのかを身体の感覚で掴むことができるんです。

ーそれはインターネットでは体験し得ない感覚ですか?

宮台さん:インターネットは自分に合う情報を表示してくれるようになっているじゃないですか。書店では、自分では決して収集しないであろう情報が目に飛び込んできます。その中には自分が予想していなかった素晴らしい出会いもある。意外性があるんですよ。AIにあてがわれた自分好みの情報ではなく、偶然の出会いによって「こんな世界もあったのか」と驚きと知的な好奇心を刺激されます。自分の世界がどんどん広がっていくんです。

ー今後、書店はどういった部分を意識して可能性を見出すべきでしょうか?

書店はいつ来てもいつ帰ってもいい。買っても買わなくてもいいんです。洋服屋のように頻繁に店員から声をかけられることもありません(笑)。圧倒的に「開かれた空間」だと思います。「開かれた空間」という強みを活かすことができれば可能性はあるし、これからも存続していくだろうなと思っています。カルチャーセンターでも学校でもない、書店でしかできないことはまだまだあると思うので、他の書店さんと共に盛り上げていきたいと思います。


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3.著者インタビュー
ニュータイプの時代は「好き」「意味」「遊び」の時代だ! 圧倒的な解像度で未来を見通す山口周さんの目線の先
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「”正解を出す力”にはもはや価値はない」ーそう言い切るのは『ニュータイプの時代』著者の山口周さん。
モノが過剰になり、正解がコモディティ化した世界では、従順で、論理的で、勤勉で、責任感が強い、という「優秀さ」をもつ人材が価値を失い、自由で、直感的で、わがままで、好奇心が強い「ニュータイプ」が評価されると言います。
常に斬新な視点で未来を見通す山口さんに「ニュータイプ」が活躍する時代が訪れることを予見したきっかけや、新しい時代に重要となる要素について伺いました。


<「優秀さ」の象徴だった戦略コンサルタントが価値あるコンテンツを生まなくなった>

ー『ニュータイプの時代』を読んで、目から鱗が落ちた思いでした。山口さんはいつ頃から時代の変化を感じていたのでしょうか?

山口さん:10年くらい前からですね。僕は戦略コンサルティング業界で働いていたのですが、この業界はある意味「昭和型な優秀さ」を象徴する業界でした。企業の抱える問題を解決し、正解を出す。働いている人たちは非常に論理的で、事務処理能力や計算能力に長けています。しかし、戦略コンサルティングファームは、ある時期から世の中に大きなインパクトを与えるコンテンツをほとんど生み出さなくなってしまいました。当時、僕が考えていたのは、コンサルティング業界が企業にとって、時間を買うビジネスモデルに切り替わったということでした。

ー企業にとって価値あるコンテンツを提供してくれる存在ではなく、日常業務のアウトソーシング先になったということですよね。なぜそんな変化が起きたんですか?

山口さん:戦略コンサルティングファームは経営戦略を考える企業の社長が顧客なんです。でも世の中に社長はすごい少ない。しかも、経営戦略は毎日考えるわけではなくて、数年に1度考えるものです。ですから、社長だけを顧客とするビジネスでは必ず行き詰まっちゃうんですね。

じゃあどうしたのかと言うと、顧客を増やすしかない。社長を増やすことはできないので、その企業の役員クラス、そして部長クラスを顧客にしたんです。彼らにとって一番のアジェンダは自分が出世することなんです。上司から指示されたことを素早くこなして、良い提案を出す手伝いをすることが、戦略コンサルティングファームの仕事として増えていきました。

ーまさにAI的な働き方ですね(笑)。

山口さん:業界の黎明期、例えば大前研一さんが活躍されていた時代には、本当にすごいコンテンツを生み出していたんです。当時は最新の経営理論について情報格差がありました。その当時、大前さんと付き合っていた経営者の方々に話を聞くと、皆さん口を揃えて「今から考えれば当たり前なんだけど、その時は本当に新鮮に思えた」と言うんです。

経営理論はアメリカで開発されて、当時はコンサルティング業界の人間しか知らなかったですし、ビジネススクールに通わないと勉強できませんでした。関連する本もありません。情報の非対称性がかなりありました。だからこそ、90年代後半くらいまでは、本当に価値のあるコンテンツをつくることができたんです。

でも、2000年代に入って世の中に大きなインパクトを与えるコンテンツをつくる人がパタッといなくなるんです。その反面、プレゼン資料のつくり方やロジカルシンキングなど、非常にパーソナルなスキルについてアウトプットを出す人が増えました。業界全体が時間を買うビジネスモデルにシフトしていったんです。

ーそうした業界の変化を見て、思うことがあったのでしょうか?

山口さん:世の中における「優秀さ」の定義が変化していると感じました。かつては僕も分析をして、正解だと思える回答を瞬時に出す能力に憧れていました。でもよく考えたら、その能力はレンタルしたほうが効率的だと思ったんです。自分が憧れていた「優秀さ」は世の中にインパクトを与える「優秀さ」ではなくなってしまったんですよ。


<これからの企業で大切なのはエモーショナル・ポートフォリオ・マネジメントだ>

ー「昭和的な優秀さ」が終焉を迎える中、今後どのようなことが重要になってくるのでしょうか?

山口さん:今の時代で活躍している人は、「遊び」と「仕事」の境界線があいまいな人が多いような気がします。そんな中でキーとなるのは喜怒哀楽といった感情です。

イノベーションに関する本を出版した時、いろいろな人にインタビューしました。すごく面白かったのが、イノベーターと呼ばれている人たちは、自分たちがイノベーションを起こした意識がまるでないんです。本人たちは「この病気をなくしたい」とか「これで怪我をする人をなくしたい」とか、本当にパーソナルなアジェンダをもってただけなんですね。そして行動の裏には「こんな不公平は許せない」とか「これが実現したら絶対に楽しい」といった強烈な感情がありました。喜怒哀楽にドライブされて行動した人が結果的に勝ってるんですよ。

ー感情のもつ力が今まで以上に重要な世の中になってきたということでしょうか?

山口さん:今はSNSやクラウドファンディングを含め、スモールにビジネスを立ち上げるためのインフラが整っています。そんな時代においては、広く薄くビジネスを展開するのではなく、狭い範囲でかまわないので、人の心に深く刺さるコンテンツを産み出すことが重要です。そのためにはある種の独特なエネルギーが必要で、そのエネルギーを生み出す源泉が喜怒哀楽なのだと思います。

ーそれは「お前の喜怒哀楽なんてどうでもいいから」「好き嫌いなんて聞いてられないから」と、従来の企業が切り捨ててきた部分ですよね。

山口さん:企業にとってこれから大切になるのは、喜怒哀楽をマネジメントすることだと思いますよ。エモーショナル・ポートフォリオ・マネジメントとでも言いましょうか。社員の感情をポートフォリオとして「あいつの怒りは今どうなってるんだ?」とか「あいつは今、面白がっているのか?」とか、そういった部分をマネジメントするイメージです。

逆に「あいつは最近怒っていない」と感じたら「違うプロジェクトをアテンドしてみよう」といった具合で、感情と仕事をうまく組み合わせて企業活動に活かす。それは数字とかデータに現れるものではないんです。


<「正しさ」を求めようとすると、本質的なことから遠ざかる>

ー世間からは「感情なんて関係ない」「主観は捨てろ」と言われることが多いです。なんだか真逆ですね。

山口さん:そうなんですよ。それに関係する話で最近思うことがあるんですけど、自己の強みがどこにあるのか、多くの人がその認識を誤りがちだと思っています。努力して身につけて、自分ではすごいと思っているスキルがマーケットであまり評価されないんです。

むしろ、本人に努力している自覚がなく、ただ好きなだけで、ごく自然に発揮しているスキルのほうが結果的にユニークで、他の人にできないものだったりするんです。僕は、コンサルティングファームで努力してロジックを身につけて、分析や統計を勉強して、綺麗なストラテジーを描けることが強みだと思っていたんですけれども、実はそれをもっと上手にできる人はたくさんいるんですよね。

ーそれを是正するためには、いわゆる自分に嘘つかないことが大切ですね。努力して何かを身につけるのではなく、自分が好きなものを追求することが重要だということでしょうか?

山口:僕の場合、『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』を書いた経験が大きな転機になりました。これは僕が戦略コンサルティング業界に入った最大の弊害のひとつだと思っているのですが、コンサルティングファームでは何か結論を出す時に、根拠をつけることを叩き込まれます。

今までに何冊か本を書いてショックを受けたことがありました。文章を書く時に「根拠がないことを書けない」ことに気づいたんです。自分が書いた昔の本を読み返すと、すべての主張に根拠をつけていて、ものすごい過剰に防衛しているんです。

ー主張のために根拠があるのではなく、根拠のために主張があるくらいのイメージですか?

山口さん:そうなんです。根拠の示し方で、この人は八方に目が届く人なんだと思わせたい気持ちがあったんだと思います。非常に固い結論とそれを裏付ける確固たる根拠がないと、人から批判されちゃうんじゃないかと思ってたんです。その防衛レベルが全部で10段階あるとすると、戦略コンサルタントとしてアウトプットを出していた時は、10段目、9段目くらい、初期の著作を書いていた頃は7段目、6段目くらい、そして『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』を書いた時は、その防衛レベルを一気に3段階目くらいまで落としたんです。

だから、実はあの本はすごく脇の甘いロジックで書かれているんですよ(笑)。ただ、それまで僕が書いた本には「正しい」「間違ってる」というフィードバックを貰うことが多かったのですが、あの本を出版した時に初めて「共感した」というフィードバックを貰えました。今までとは全然違う世界が開けたなという感覚がありました。


<現在は「便利さ」よりも「意味」のほうがレバレッジが効く時代だ>

ーこれからの時代は「共感」が重要なキーワードになるとお考えですか?

山口さん:僕はずっと友達はどうしたらできるのか考えているのですが、ひとつ確実に言えるのは、好きなものが一緒だとすぐに打ち解けることができるということです。「好き」にはコミュニティをつくるパワーがあると思っています。

ーオンラインサロンは典型ですよね。箕輪編集室の場合、箕輪さんが好き、ホリエモンが好き、落合陽一さんが好きというメンバー共通の世界観があるのですぐに打ち解けられるんです。

山口さん:世間では「正しいことを言うことが重要だ」とか「好き嫌いで判断するな」とか「感情でものを言うな」とか言われているのですが、今は逆に仲間を見つけようとした場合、好きなものや嫌いなものが一緒、というのが一番手っ取り早いんですよね。だから、まずは何が好きで何が嫌いかを表明することが大切で、そうでないと仲間かどうか判断できないと思うんです。

ー多くの企業は、そうした表明はすべきものじゃないという感じですもんね。

山口:そうなんです。だからどうなるかというと、企業メッセージが政治家の答弁みたいになるんですよ。日本の家電メーカーのミッションをホームページで見ると、椅子から転げ落ちるくらいびっくりするんですけども、もう何にも入ってこないんです。その企業のもつパーソナリティーが全然浮かび上がってこないんですね。

「この企業は人に例えるとどういう人なんですか?」という問いに「ジェームズ・ボンドみたいな人です」とか「ジャッキー・チェンみたいな人です」とか、そういったことが何もイメージできない。それがないと誰も味方をつくれない。誰かに好かれることは、誰かに嫌われることなんですよね。全員から嫌われたくない思いが強すぎて、無味無臭なメッセージを発信すると、結局誰からも好かれない状態になっちゃうんですよ。

ースタイルがないってことですよね。一昔前、世間では「便利さに限界はない」と言ってたような気がしますが、今は何かを買う時の重要な要素が「便利さ」ではなく「好き」や「意味」に置き換わっているような気がします。

山口さん:イノベーションの発生はS字カーブを描くと言われています。現在の技術体系の中では、多くのプロダクトが「便利さ」の限界に近づいていると思うんです。例えば、昔は移動手段として馬車があって、それが限界まで来た時に自動車が発明されました。でもその自動車も限界に来ています。エンジンの出力が100馬力から500馬力になったとしても「便利さ」はあまり変わらないですよね。

ー今の時代は、従来の技術体系が割と限界まで来ていて、「便利さ」よりも「意味」のほうがレバレッジが効く世の中になっているということですか?

山口さん:例えば、今、船はどんどん便利になっているのにも関わらず、セレブはヨットを買うわけです。ヨットは一番原始的な船で、風が吹かなかったら動かないのですが、それをわざわざ買うんです。他にも今の時代のセレブはどうやって遊んでいるこというと、田舎に行ってガーデニングをやる。これは百姓の仕事なんですよ(笑)。あとは馬に乗って狩りに行く。これは狩人の仕事なんです(笑)。現在はそういった原始的なものでも、ある種の「意味」を帯びて再評価される時代なんだと思います。

ーこれからは「遊び」の時代だと言う人もいます。AIが発達すると人は遊ぶようになると。それはどんな時代になると思いますか?緩やかにみんなが遊んで暮らす世界になるのか、それともセレブ的な遊びを謳歌する人間と、ベーシックインカムで養われる人間に分かれてしまうのか?山口さんはどんな世界をイメージしてますか?

山口さん:遊びをプロデュースする人と、遊びに参加する人に分かれるとは思うんです。ただ、遊びに参加する人にも、参加する人なりの価値が生まれる仕組みがつくれればいいなと思ってます。イニシアチブをとる人だけでは遊びは成立しませんし、参加者にはある種のネットワークの外部性が働きますので、ファーストフォロワーが出てくることで、セカンドフォロワーも出てくるといった価値を産んでいるはずなんです。

もうひとつは、このジャンルではプロデューサーになるけれども、別のジャンルではセカンドフォロワーとして参加する、また別のジャンルでは完全なフォロワーといった具合で、個人の中でもポートフォリオができていくんじゃないかなと思っています。

ただ、遊びをプロデュースすることはセンスがいると思いますね。日本はものづくりでイノベーション起こした人が尊敬される世の中なんです。松下幸之助さんや盛田昭夫さん、本田宗一郎さんは全部ものづくり系のイノベーターなんですけど、僕は小林一三さんみたいな人がこれからの時代のロールモデルになるのではないかと思っています。

彼は徹底的に遊びで事業をつくった人なんですよ。最初は電鉄会社に入って、経営が安定した後は、宝塚歌劇団を創設したり、甲子園大会を考えたり、阪急百貨店を立ち上げたりしたのも全部小林さんなんです。プロデューサーなんですね。これからの時代は、彼のような「こんな世の中になったらもっと楽しくて、豊かで、瑞々しいよね」という未来を描けるプロデューサー型のイノベーターが多く出てきたら良いと思っています。

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4. あとがき
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『箕輪書店だより』へのご登録いただきありがとうございます。編集長の柳田一記です。9月号では『ニュータイプの時代』の著者・山口周さん、代官山 蔦屋書店の書店員・宮台由美子さんにインタビューさせていただきました。

今月号に掲載されている山口周さんへの取材のインタビュイーは箕輪厚介さんが務めました。これは著作である『ニュータイプの時代』に書かれていることに共感をした箕輪さんが「取材をしたい」と申し出て実現したものです。「自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人材=「ニュータイプ」が評価され、本質的な意味で「豊かな人生」を送ることになる」ー『ニュータイプの時代』は「20世紀的優秀さ」が終焉し、新しいタイプの人材が評価される時代がくることが書かれた本です。

箕輪さんは起業家やアーティスト等、時代の最先端を走る人たちとつき合っていると、本に書かれているような時代の変化を肌感覚で感じるのだと言います。

インタビューに同席させていただきましたが、2人のやり取りを聞いていて、腑に落ちる部分があった反面、今後、時代がどうなっていくのかついてはまだまだ「わからない」部分も多いのだと感じました。

正解がわからない時代においては思想や哲学が重要になると考えているのが、代官山 蔦屋書店の人文コンシェルジュを務める宮台由美子さんです。変化が激しく、情報が氾濫している時代だからこそ、本質を追求する人文系の本の存在がますます重みを帯びてくるのではないでしょうか。

『箕輪書店だより』では、これからも読んで勉強になる、ワクワクするような内容をお届けしていきます。感想や、ご意見ご要望、冊子送付などご要望がございましたらハッシュタグ「#箕輪書店だより」をつけてTwitterでつぶやいてください。箕輪編集室のメンバーがすぐに伺います。では、来月もメルマガでお目にかかれることを楽しみにしています。



<箕輪書店だより 9月号>

編集長 柳田一記

*取材...箕輪厚介・柳田一記・柴田佐世子
*書き起こし...竹之下 敦史・氷上太郎・今井慎也・松儀愛侑・佐藤裕美
*執筆....柳田一記・小川絵里
*制作協力…柴山由香

記事一覧

尾原和啓「プロセスエコノミー」書店員さん向け説明会

大変ご無沙汰しております。箕輪書店だよりよりお知らせです。 明日6/29(火)、7月新刊の「プロセスエコノミー」尾原和啓の書店員さん向けの説明会をやります。内容やセールスポイント、プロモーションにつ

2021年06月28日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年9月号

【箕輪書店だより9月号目次】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2.編集者インタビュー 「本質を問い直すことで、活路を切り開く価値が生まれる。」 『僕は君の「熱」に投資しよう』(ダイヤモンド社)を手が

2020年09月30日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年6月号

【箕輪書店だより6月号目次】 1.書籍インタビュー 誰でも追いかけられる英語学習の道を作る――。 渡邉淳さんがTOEIC学習に込めた想いとは。 2. あとがき 箕輪書店だより 編集長柳田一記

2020年06月30日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年4月号

【箕輪書店だより4月号目次】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2.書籍インタビュー 『アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法』 直島の地中美術館と金沢21世紀美術館の館長を勤めた秋元雄史

2020年04月30日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年3月号

【箕輪書店だより3月号目次】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2.書籍インタビュー 『NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』 責任編集

2020年03月31日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年2月号

【箕輪書店だより 2月号 目次】 1. 書籍インタビュー 『採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ』 キャリアアドバイスのプロフェッショナル佐藤雄佑さんが大切にする考え方 2.書籍インタビ

2020年02月29日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年1月号

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年1月号 【箕輪書店だより 1月号 目次】 1. 編集者インタビュー 「自分が知りたいと思うか」「面白いかどうか」が判断軸。 日経BP編集者の宮

2020年01月31日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号

【箕輪書店だより 11月号 目次】 1. 書籍インタビュー 情報メインから感情メインの時代へ。 インフォグラフィック・エディター櫻田潤さんが語る、情報と感情の伝え方。 2. あとがき 箕輪書店だよ

2019年11月30日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号 特別配信 3/3

【箕輪書店だより 11月号 特別配信】 毎月月末にお届けしている箕輪書店だよりですが、今回は、特別配信ということで、田中泰延さんのインタビューを3回に分けてお届けします。 ----------

2019年11月13日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号 特別配信 2/3

【箕輪書店だより 11月号 特別配信】 毎月月末にお届けしている箕輪書店だよりですが、今回は、特別配信ということで、田中泰延さんのインタビューを3回に分けてお届けします。 ----------

2019年11月12日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号 特別配信 1/3

【箕輪書店だより 11月号 特別配信】 毎月月末にお届けしている箕輪書店だよりですが、今回は、特別配信ということで、田中泰延さんのインタビューを3回に分けてお届けします。 ----------

2019年11月11日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年10月号

【 箕輪書店だより 10月号 目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介  2. ロングインタビュー 多様性の時代、書店のコミュニケーションの方法はもっといろいろあっていい。『箕輪書店だより

2019年10月31日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年9月号

【 箕輪書店だより 9月号 目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介  2. 書店員インタビュー 変化が激しい時代だからこそ映える魅力がある 代官山 蔦屋書店の書店員、宮台由美子さんが語る思想哲学と

2019年09月30日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年8月号

【 今月の目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介  2. 編集者インタビュー 好きなものを好きと言えるように 放送作家・寺坂直毅さんの憧れと愛情が導いた夢への道筋 3. 書店員インタビュー 今

2019年08月31日

書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年7月号

【 今月の目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介  2. 編集者インタビュー 「売り場づくり」がトリプルミリオンセラーを生んだ 『ざんねんないきもの事典』編集者・山下利奈さんに、大ヒット作誕生のワ

2019年07月31日

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