書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年8月号
1. 今月のコラム 箕輪厚介
2. 編集者インタビュー
好きなものを好きと言えるように
放送作家・寺坂直毅さんの憧れと愛情が導いた夢への道筋
3. 書店員インタビュー
今は圧倒的に行動が成果に繋がりやすい時代
紀伊國屋書店 新宿本店 書店員・栗原岳夫さんはSNSを駆使して世界を広げる
4.著者インタビュー
初めての出版で書店イベントを次々と実施!
ボードゲームソムリエ・松永直樹さんは「ゲーム&読書」の可能性を広げた
5. あとがき
箕輪書店だより 編集長 柳田一記
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1. 今月のコラム
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*今月のコラムは休載とさせていただきます。次回の掲載をお楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
編集部よりコメント:2019年1月に箕輪書店だよりがはじまって8ヶ月。箕輪さんが多忙の極みのため今月のコラム、初の休載となります…!楽しみにしてくださっていたみなさま、ごめんなさい!
今月の箕輪さんは前田裕二さんと共にシカゴへダルビッシュ有さんに会いに行っていたり、いつも通り場所も媒体も問わず、様々な形で活動しまくっていました。来月はフィリピン・セブにも行かれる模様。常人離れ(サラリーマン離れ?)した濃密な時間で、さらに進化しているであろう箕輪節。来月号では2ヶ月分ボリュームたっぷりにお届け(する予定)ですので、お楽しみにお待ちください。
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2. 編集者インタビュー
好きなものを好きと言えるように
放送作家・寺坂直毅さんの憧れと愛情が導いた夢への道筋
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NHK『うたコン』、ニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』など、数々の番組で放送作家として活躍する寺坂直毅さん。
今や放送作家の枠を超え、デパート愛好家としてテレビやラジオに登場し、そのデパート愛は『胸騒ぎのデパート』の出版にも結び付いています。寺坂さんが自身の偏愛を語る姿の根底には、常に抱き続けた憧れと、好きなものへの愛情がありました。寺坂さんはどのように自分の夢を叶えていったのか、今回お話を伺いました。
<深夜1時の雑音に想いを馳せて。アンテナの向こう側へ行きたかった思春期。>
ー放送作家を目指すきっかけはなんでしたか?
寺坂さん:中学生の頃、いじめが原因で不登校になり、昼夜逆転の生活を送っていました。その時、母からもらったラジオを聴き始めたことがきっかけですね。
当時僕が聞いていたラジオ番組は0時〜2時の時間帯に放送していたのですが、地元の宮崎県では1時以降の放送がなかったんです。だから、外へ出て東京の方向へアンテナを向けていました。そうすると雑音交じりですが、放送が聞こえるんです。それが本当に嬉しかった。東京に行けばこれがクリーンに聞こえる。東京やラジオの仕事への憧れが生まれた瞬間でした。
ー放送作家という仕事をどのように知りましたか?
寺坂さん:ラジオの中でパーソナリティの方が放送作家をイジるんですね。服装や癖のことをイジっていて。その放送作家も会話に入って笑っていて、それで「こういう仕事もあるんだ」と、知りました。作家の方がエッセイを出してたりもしていて、そこからどんどん知っていった感じです。
ー放送作家ではなく、メインのパーソナリティになろうとは思わなかったんですか?
寺坂さん:それは思わなかったですね。目立つ存在ではないということと、当時学校も行っていないから人前で喋ることもできなかったんですよ。目を見て話すこともできないし。その時点で無理だなと思いました。人が嫌いだったんです。それでも、ラジオの中から聞こえる笑い声に憧れて、そんな仕事につきたい、お手伝いしたいと思いました。
ー当時好きだったラジオ番組はありますか?
寺坂さん:文化放送の番組、今田耕司と東野幸治の「Come on FUNKY Lips!」が好きでした。今田さん、東野さんがあけすけに、思いのままに話している様子が当時の僕にとってはとても心地よくて。この番組でお二人を好きになって、いつか一緒に仕事がしたいなと思いましたね。
<愛と縁が繋いだ。夢と憧れへの架け橋。>
ーここまでどのような道のりだったのでしょうか。
寺坂さん:とにかく今田さん東野さんに繋がりたいという想いが、縁や運に繋がっていった感じでしょうか。高校卒業後、東京に出て放送専門学校へ通いました。華やかな世界の裏側にある厳しさや辛さを知りましたが、僕にとっては学生時代のいじめに比べたら大したことなかったし、絶対に放送作家になるんだ、という気持ちが強かったです。
当時の放送専門学校の同級生とは今でも仕事やプライベートで繋がりがありますし、大切な出会いだったと思っています。
ー順調に放送作家になれたのでしょうか
寺坂さん:いえ。はじめに就職した会社ではADとしての採用でした。本来の希望と違い迷いましたが、その会社が今田さん東野さんのラジオ番組と接点があって、「ここで働いていればいずれ二人と繋がれるかも」という思いで仕事をしていました。そうしたら入社1、2年目の頃、東海テレビで東野幸治さんが出演する番組の仕事の依頼が会社にきて、僕が担当することになったんです。
東野さんの番組に会社が関わることになったのも、僕がその担当になったのも、本当に偶然が重なり合ったものでした。想いを持って動いていれば少しずつでも近づけるのかな、と思いましたね。
ー憧れだった東野さんと一緒に仕事ができる。その時の心境はどのようなものでしたか。
寺坂さん:最初浮かれちゃって、資料を全部会議室に忘れて怒られたりして。好きすぎるから、帰りに社長が送ってくれた車の中で「僕やりたくないです」とか言ってたんですね。でも社長が「好きなんだろ?恩返しのつもりでやれ」って言ってくれたんです。だからADの仕事だったけど、一緒に働けるなら頑張ろうと思えたし、その時は好きになりましたね。
そしてある時、僕が東野さんのラジオでハガキ職人をしていたことを知っていた他のディレクターが、東野さんに声をかけてくれたんですね。それで東野さんに僕のラジオネームを伝えたら「ああ覚えてる覚えてる、作家になったんや。頑張ってー」って言ってくれたんです。それで、これはやめちゃいけないな、と決意が強まりましたね。
ー憧れの存在に少しでも触れたことで夢への思いが強くなったんですね。
寺坂さん:その番組をきっかけに、放送作家になりたいことや、今田さん東野さんが好きなことを色々な人に話していたら、ある時「新番組をやるから一緒にやらないか」と声をかけていただきました。その時にやっと放送作家の道へ一歩足を踏み入れた、という感じですね。口に出すことで夢は実現していくんだ、と感じた瞬間でした。このことがきっかけで、また色々な縁ができて。その度に、夢や目標を声に出して言うようにしていたんですね。
そうしたら、今田さん東野さんをメインにした新番組を始めるから、2人のことが好きなら「ブレーン」として一緒にやらないかと声をかけていただきました。それが『やりにげコージー』(テレビ東京)です。
ーついに憧れの存在と一緒に仕事をすることになったんですね。
寺坂さん:この時から「放送作家の寺坂です」と名乗るようになりました。憧れていた人たちと一緒に、夢だった放送作家として仕事をしている。とても嬉しかったけど、やっぱり必死でした。そんな中で、新年会があって、今田さん、東野さんとお話ができたんです。お二人との会話の中で、先輩が「こいつデパートが好きで、紅白も全部覚えてるんですよ」って話題を出してくれて。一緒に話を聞いていた今田さんから「お前で一本やろう」と企画が立ち上がって。
それで「イマヒガチルドレン寺坂」っていう、僕の生い立ちを取り上げた企画が放映されたんです。僕のデパート愛や紅白歌合戦愛を取り上げていただいて、今まで自分の中で周りには話し辛かったことや、偏愛だと思っていたものを受け入れてくれたんです。
ーここまで憧れていた存在に近づくことが出来た。その時はどんな心境でしたか。
寺坂さん:なんかね、浄化されていくんですよ。今までの辛かったこととか、誰にも言えなかった趣味や興味を面白いと言ってもらえて。辛かったことが楽しいことに変わったんですよね。ラジオへの愛も、放送作家についても、今田さん東野さんへの好きという感情も、とにかくずっと突き詰めて、それを口に出してきたことが繋がってきて、自分の愛情は間違ってなかったと思えました。
<昔の自分へ届いて欲しい。好きなものを好きと言えるように。>
ーデパートや紅白歌合戦など、自分の「偏愛」を世の中に伝えるうえで、はじめは興味が無い人もいると思いますが、そんな相手に伝えるためには何が大切だと思いますか?
寺坂さん:本当に愛情を持っているかどうかじゃないですかね。愛を持っている人の話って、それを全然知らない人でも聞けるんですよね。惹き込まれるというか、その世界を自分も見てみたいって思うんです。それはきっと、相手に魅力が伝わるにはどうしたら良いか考えて話しているからだと思います。
一方で、その知識を自慢したい、相手にすごいと思ってもらいたいといった自己愛のようなものが入っていると、聞いている方も途端につまらなくなってしまいますよね。だから、相手に向けてこの魅力を知って欲しい、一緒に楽しみたい!という気持ちが大切だと思います。
ー番組をつくるうえで考えていること、意識していることはありますか?
寺坂さん:ラジオで言えば、演者さんには気持ちよく、家にいる感じで緊張せず、自由にできる空気を作ろうと思ってます。他の仕事もしながら、疲れている中で2時間話すことって、とても酷だと思うんですよね。ラジオブースで孤独にならないように、番組の作り手としても、ラジオの聞き手の一人としても一緒にいてあげる、寄り添うということは考えていますね。
ラジオって、良い意味で内輪感がありますよね。耳だけだから、たくさんの想像もしてもらえます。それにマイクに向かって喋るから1対1なんですよね。友達に電話してる感覚あるでしょ。あなたに向かって話している。テレビは、大衆に向けてですからね。そのメディアだからできることをやれるといいですよね。ラジオ独特のファミリー感とか、聴いてる人も一緒になれる空気を大切にしたいなと思っています。
ーラジオを聞いている人に感じてほしいことはありますか?
寺坂さん:僕自身、ラジオが人生を変えてくれたんですよ。紅白も、音楽もそうですよ。聴いている皆さんにとってもそうあってもらえるものでありたいと思いますね。僕は実際にそれを体験しているので、そういう人が一人でもいればいいなと思っています。もちろん、楽しく夜を過ごしてくださいってことなんですけど、そういう力も持っているので。
不登校児が仕事にしようと思ったくらいですから。ラジオにはそういう力があると思っています。僕の場合はそれがラジオでしたが、他の誰かにとってはその存在が一冊の本だったり、テレビ番組だったりするのだと思います。人生に良い影響を与えるものと出会うことが大切だと思います。
ーご自身も本を出版されましたが、最後に書店や書店員に向けて想うことがあればお願いします。
寺坂さん:書店は大好きです。大きなお店から駅前の小さなお店まで、書店巡りもしていました。ポイントカードも全部持っていますよ。文庫本のカバーも好きですね。デパートの包装紙と同じで価値があると思います。そのお店で買ったという経験や時間は、リアルな書店の価値で、記憶に残るんじゃないでしょうか。
今はネットでも本は買えるから、それはそれで便利だと思います。でも書店で買う面白さがありますよね。わざわざ棚の場所を検索して、紙が出てきて、それを地図に場所を調べて、宝探しみたいじゃないですか。
目的の本にたどり着くまでに、思わぬ本との出会いだってあるかもしれない。同じ本にたどり着くまででも、途中で出会う本はすべてのお店で違いますよね。それってお店の、そこで働く書店員さんの個性だと思います。地方の書店も好きですね。ご当地の本屋でカバーを集めたり。そこでしか出会えない本が並んでいるのも面白いですよね。
その場所、その書店で働く人にしか作れない本との出会いがあると思います。書店員さんが愛を持ってその本を推せば、きっとその「好き」は誰かに届いて、その本を手にとった人の人生に影響を与えるのではないでしょうか。僕の場合は、それをラジオの電波を通して伝えていますが、書店の方はそれを本という形で伝えられると思うんです。誰かの人生を変える、素敵なお仕事ですよね。
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3. 書店員インタビュー
今は圧倒的に行動が成果に繋がりやすい時代
紀伊國屋書店 新宿本店 書店員・栗原岳夫さんはSNSを駆使して世界を広げる
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紀伊國屋書店 新宿本店に勤める栗原岳夫さんは、SNSやサイン会、オンラインサロンを通じて、著者や出版社、他の書店に直接アプローチをするなど、積極的に活動しています。
「著者や出版社と独自の繋がりや他の書店と交流を通じて得られるものがある」ーそう語る栗原さんに書店員になった理由や力を入れていること、自身の目標について話を聞きました。
<幼い頃に抱いた書店への憧憬が僕を書店員にした。>
ー栗原さんにとって書店とはどういう場所だったんですか?
栗原さん:僕が物心ついた頃に住んでいた団地は、近くに娯楽施設が何もありませんでした。買い物をする場所は近所のスーパーくらいしかありません。子供だった僕にとって、世界は団地と小学校のコミュニティだけで完結していました。そういう閉じられた世界で生きていた僕にとって、休日に家族で訪れる大きな書店は、まさにドキドキ・ワクワクの詰まった場所だったんです。本当に行くのが楽しみでした。
ー書店に対して憧れに近い感覚があったんですね。何に惹かれたのですか?
栗原さん:空間ですね。書店の雰囲気が好きなんです。それは今でも変わってません。少し埃っぽいところも含めた独特の空気感が好きなんです。多分住めと言われれば住むことができますよ。書店員になる前は、正社員としていわゆる普通の会社に就職して働いていました。しかし、人生は一度きりです。一度は書店で働いてみたいと思い、当時、新宿のルミネ2にあった書店に就職しました。今から10年くらい前の話ですね。
ー実際に書店員になってみて、イメージとギャップがありましたか?
栗原さん:最初に勤めた書店は、日本一ファッション雑誌が売れる店でした。女性誌が一日数百冊売れるようなところだったんですね。雑誌担当だった僕は、本当にすごく忙しかったです。在庫の管理、棚作り、そして雑誌に付録をセットしたりと一日中、目まぐるしく働いていました。でも給料は安い(笑)。正直、「何だこの業界は!」って思いましたよ(笑)。
<日本一の書店、紀伊國屋書店 新宿本店で働くプライド。>
ー現在お勤めの紀伊國屋書店 新宿本店は、栗原さんが働く3店目の書店だとお伺いしました。新宿のランドマークにもなっている書店ですが、実際に働いて感じたことを教えてください。
栗原さん:紀伊國屋書店 新宿本店には、働く以前から、客として何度も来たことがあるんです。店内を見渡しながら「ここで働くことはないだろうな」と思っていました。採用は書類選考からスタートしますし、僕にとって敷居が高いように感じたんです。一般的な印象として紀伊國屋書店というと、数ある書店のなかでも固いイメージじゃないですか。伝統を重んじ、書店としての王道を行く。外から見ていてそんなイメージを持ってました。
しかし、実際に働いてみると、比較的自由に働けるという印象です。マニュアルはありますが、やるべきことをやれば、あとは各々自由にしていいよ、というスタイルです。本当に伝統のある書店なので、昔ながらのクラシカルな良さを最大限に活かしつつ、チャレンジすべきところはチャレンジしていきたいですね。
ー働いていて、伝統の重みを感じる部分はありますか?
栗原さん:紀伊國屋書店 新宿本店には、古くからの常連のお客様がたくさんいます。ご年配のお客様や地方からわざわざ買いに来てくださるお客様も多いです。実際に購入するのは普通の本なんですよ。でも、お客様は「紀伊國屋書店ならあると思ったからわざわざ来た」と口々におっしゃります。
これは紀伊國屋書店 新宿本店が育ててきたブランドのなせる技ですし、長年培ってきた信用力の賜物です。地方にある小さな書店は、スペースの関係上、限られた書籍しか置けません。在庫を切らしてしまうこともあると思います。「地元の書店になくても、紀伊國屋書店ならば目当ての本があるに違いない」ーそう考えるお客様が大勢いることが特徴のひとつだと思います。
ーブランドを傷つけないために気をつけていることを教えて下さい。
栗原さん:絶対に在庫を切らさないことですね。「地元の本屋にはなかったけど紀伊國屋書店にならある」というイメージが、私たちを支えているのですからある意味当然です。働いている書店員の嗅覚も優れています。
在庫については、以前働いていた書店でも気をつけていたんです。でも紀伊國屋書店の注力の仕方は、少しレベルが違うように感じています。ここで働くようになってから、僕はAmazonの書籍ランキングを一時間に一度は必ずチェックするようになりました。それは出勤日であろうと休みの日であろうと関係ありません。
僕は今まで「どこの書店で働いているか」といったことに、こだわりを持たない人間でした。しかし、今は僕が日本一だと信じる書店のスタッフとして恥ずかしくない行動をしなければならないという気概をもって仕事に望んでいます。
<時代は確実に個人と個人が結びつきやすくなっている。>
ー栗原さんが書店員としてもっているこだわりや大切にしていることはありますか?
栗原さん:最近は著者のもつストーリーをすごく意識するようになりました。その人がどういう背景をもっているのか把握するだけで、売り手としてもその本に対する思い入れが違ってきます。
逆に「この著者だから買う」というお客さんも多いはずなんですね。だから著者がもつストーリーはできる限り調べるようにしています。今はSNSが非常に発達していますので、著者が普段考えていることを簡単に知ることができるので便利ですよね。
SNSを積極的に活用していると、僕が書店員だというだけで、著者のほうから接触してくるケースもあります。昔と比べると書店員と出版社や著者との距離がずいぶん縮まったのではないでしょうか?
ーSNSなどで著者や出版社に直接連絡をとることもあるのですか?
栗原さん:僕は自分が「これは!」と入れ込んだ著者には、こちらから積極的に接触するタイプです。それはSNSに限ったことではありません。著者のサイン会にお邪魔して、直接あいさつすることもしばしばです。書店員はある意味特権的な立場なので、向こうから好意的な反応が返ってくることが多いです。
以前勤めていた書店ではコミック担当だったのですが、当時は漫画村という違法サイトが流行っていたこともあり、売上が落ちていました。どうすればお客様の興味を引けるのかわからなくて、とりあえずいろいろな著者に直接連絡をして、サイン色紙をもらいました。それをコミックと一緒に並べるようにしたんです。それで売上があがると、今度は著者が実際に書店を訪れてくれたりするんですよ。
そのことがきっかけで、版元である出版社と繋がりをもつこともできました。著者さんに直接連絡することは勇気のいることかもしれませんが、先方にも自分の著作を売りたい気持ちがあります。特に新人の著者の場合はなおさらです。ほとんどの場合は好意的に受け入れてくれますよ。
ー勇気をもって行動して、世界を広げたということですね。
栗原さん:そういったアクションが結果につながりやすい世の中になっているのだと思います。今はオンラインサロンみたいな形で編集者や著者とより密接につき合う方法もあるじゃないですか。僕も所属しているオンラインサロンがきっかけでさまざまな方とつながりをもつことができました。
今はその縁がきっかけで、別の書店のイベントに運営メンバーとして参加したり、書店員同士の交流会に誘ってもらったりしています。そうしたことがきっかけで、見えてくるものもありますよね。出版社の営業の方とも親密な関係になり、何かと無理を聞いてくれる関係になりました。人と人とのつき合い方について、もっと積極的に模索していけばいいと思います。
<書店員としての目標 。子供が憧れる書店をつくりたい。>
ー現状の書店業界について思うことはありますか?
栗原さん:業界的に右肩下がりで、実際に多くの書店が閉店しています。どうすればその流れが断ち切れるのかなということはよく考えますよね。僕自身、子供の頃から書店が好きで、それで書店員になったようなものです。ですから、子供が書籍や書店に親しむような環境をつくれればと思っています。
そのためには書店員がもっと子供に憧られるような職業にならないといけないですよね。子供が憧れる書店がどのようなものなのか、僕にはまだ正解がないのですけれども、そういった書店をつくるために働いていけたらいいですね。
ー親が子供を書店につれてくるような状況をつくり出すことが必要なのかもしれませんね。
栗原さん:子供向けのイベントを積極的に開催することもひとつの手だと思います。でも、そもそも今は、親の世代が本をあまり読まないですよね。ゲームやYouTubeなど、書籍の代わりになる娯楽がたくさんある時代です。まずは親世代が書店に来て、その延長として家族で来ることが楽しみになる書店をつくれればいいと思うんです。
僕には子供が2人いますが、小学校までは、学校が読書をする時間をつくってくれたりするなどの工夫があるんです。けれども高学年になるにつれ、部活動や受験で多忙になり、読書をする機会が減っていきます。
そして、ほとんどの中学校には読書の時間はありませんので、そこで読書をする習慣がなくなってしまうんです。その後は本当に親に左右されてしまう。そういった問題を解消するひとつの手段として、書店が機能すればいいと思っています。
ーこれからの時代、書店員はまず何をすべきだと思いますか?
栗原さん:とにかく行動することだと思いますよ。それにつきます。今は本当に行動が結果に表れやすい時代です。とにかく動いていろいろなことを試してみる。他の書店や出版社や著者と臆せずに交流することが大切だと思います。そうすればいろいろなムーブメントが生まれてくるんです。
出版社の人と仲良くなれば、在庫で便宜を図ってくれることもありますし、サイン本や色紙を送ってきてくれたりと、こちらが頼まなくても助けてもらえることもあります。他の書店と交流することで、実務や他店の方針、これから何を仕掛けようとしているのか、といったことを学ぶことができます。
行動して新しいムーブメントを起こして、そうこうしているうちに、今の自分からは想像の出来ない「何か」が起こることがあると思うんです。僕はそれを想像することが大好きなんですよ。
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4. 書籍インタビュー
初めての出版で書店イベントを次々と実施!
ボードゲームソムリエ・松永直樹さんは「ゲーム&読書」の可能性を広げた
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20 代のボードゲームソムリエ松永直樹さん。
初めての著書『戦略と情熱で仕事をつくるー 自分の強みを見つけて自由に生きる技術』を7月24日に出版し、Amazonカテゴリー1位を獲得しました。
出版から1ヶ月で青山ブックセンターさん、代官山 蔦屋書店さん、BookLabTokyoさんで出版記念イベントを実施、さらに9月もジュンク堂池袋書店でイベントが決まっているという著者さんです。
本の内容は、ボードゲームが大好きな松永さんが、どうにかしてボードゲームで生きていきたい、と圧倒的な情熱と行動力、そして戦略で、世の中にない仕事「ボードゲームソムリエ」を作ってしまったという話。
コネもお金も人脈もなく、新卒で入社した会社も2ヶ月でやめてしまった今どきの普通の20代がどうやって、好きなことを仕事にしたのか。副業解禁、さらに働き方改革など、「働きかた」を模索する若い人たちを中心に、その好きなことに熱中する姿勢から元気をもらったといった40〜50代のビジネスマンまで幅広く支持されています。
そして本書はもう一つ、特色があります。
実は、この箕輪書店だよりを制作しているオンラインサロン「箕輪編集室」が原稿作成、本文や装丁のデザイン、PRまで全面的に協力したことです。
サロンメンバーを巻き込み、完成後には箕輪さんから「これからの時代、情熱こそが最高の資産だ」という帯文をもらった松永さんに話をうかがいました。
<初めてオンラインサロンに飛び込む。>
ー松永さんはまず、本を出すということで、箕輪編集室に入ってそこで活動してたんですよね。
松永さん:はい。僕の担当で、ダイヤモンド社の編集である木村香代さんが箕輪編集室に入っていて、そこで「箕輪編集室」と組んで本を作れないかな、と思いついたそうです。
それで、僕にも「ぜひ、入って」という指示が(笑)。
ーということは、サロンに入る前から本を出すって話はもともとあったんですか?
松永さん:はい。最初に木村さんから本を出しませんかという話があったんですが、そこで話が止まってたんです。
それで、News Picks BookのPRも含めて箕輪編集室が注目されていたので、そこと組んだら面白そうだから、話を進めていいかって聞かれたんですね。僕は出版のことは何もわからなかったので、そこはお任せします、と。
ーそれで?
松永さん:正式に箕輪編集室と一緒に制作するっていったら、すぐに社内で企画書が通ったとかで、そこから急ぎで書籍の制作が始まりました(笑)
ー確かに、最近で言えばマガジンハウスの『BRUTUS(ブルータス)』でも箕輪編集室が全面協力したブックインブックがありますしね。
松永さん:はい、出版業界に影響力があると思います。
ーオンラインサロンと組んでの出版は初めての試みと聞いています。
松永さん:そうみたいですね。僕は最初は、オンラインサロンって何だろう、とちょっとはためらったのですが、飛び込んでみたら、多くの人と知り合えてすごく世界が広がったんです。東京だけでなく地方も熱い活動をしていて。
そして、箕輪編集室内の「ライターチーム」に原稿をお願いしたり、「メディアチーム」に写真を撮影してもらったり、「デザインチーム」に装丁や本文のデザインをお願いしたり、最近では「PRチーム」に販促を手伝ってもらったりと、大勢の「みの編メンバー」と一緒に活動している、という感じです。
ーみなさん、まったくの初対面ですよね?
松永さん:もともと、学生時代からボードゲームソムリエと名乗って、5000人に会いに行くような活動をしていたので、知らないコミュニティに飛び込むのは抵抗はありませんでした。
あ、でも本来は人と満足に話せないタイプだったんで、かなり訓練したんです。詳しいエピソードは本書を読んでいただければ(笑)。
オンラインサロンに入ってからは、みんなで「一緒に、珍しいボードゲームやりましょう!」という感じで、大勢の人と盛り上がりました。
ー松永さんが制作したゲームもされたんですよね?
松永さん:はい。海外の珍しいゲームもやっていたんですが、僕が作った「7つの習慣ボードゲーム」とか、漫画も大人気の「キングダム」とかは、かなりリクエストがありました。
ー『7つの習慣』って厚いあの有名な本ですよね。
松永さん:それをゲーム化したんです。これは僕がびっくりするくらい、多くの人から高評価をいただきました。このゲームをやって7つの習慣が本当に理解できた、とか。勝間和代さんにもテストプレイしていただいたときに、褒めていただきました。
本にも書きましたが、このゲーム制作は、資金を集めるところからやらないといけなくて、4年前の25歳の時に、まだ認知度もなかった「クラウドファンディング」で1000万円を集めてやっと作ることができたんです。今、振り返ると、「ボードゲーム好きなまったく普通の人」だったのに、よくできたなとか思うことがあります。
<出版して読者と書店さんと直接つながれたことが嬉しい!>
ー書籍発売から約1ヶ月が経ちましたが、何か変化はありましたか?
松永さん:すごく変わりました!発売前、箕輪さんにお会いした時に「出した後、著者が一番大変だよ。」って言われたんです。その時は何が大変なのかなって思ってたんですけど(笑)。
本を出したことで、多くの方からご連絡があって、忙しい!イベントや講演を行うため、全国を回る予定です。北海道、東北、関西、名古屋、北陸、中国、四国、九州。あと、沖縄も行くかもしれないです。嬉しいことですけどね。
ーTwitterなどのSNSを見ていると、感想がすごい届いていますよね。
松永さん:本当に嬉しいです。感想をつぶやいてくれたり、書評をブログで書いたりとか。それだけでなくて、実はツイッターでダイレクトメールが届いたりするんですよ。
本の中で、学生だった僕が3万円払ってメンターに会いに行くってエピソードがあるんですけど。
ー読みました!学生には大金だったけど会いに行ってよかった、という話ですよね。
松永さん:はい。それで「僕も3万円払うので会ってください」ってメッセージがきたんです。もうびっくりしちゃって。でも本をしっかり読んでくれたのがわかったので、実際に会いました。内容は詳しく話せないんですが、SNSの影響力をすごく感じましたね!
他にも、埼玉県出身で「両親が公務員というのが同じで、すごい感銘を受けました」って感想をくれた20歳の方がいて、書店でのイベントにわざわざきてくれたりして。
読者とつながるハードルが低くなっているなあと実感しました。それで、SNSだけじゃなく、顔が見える書店イベントで、多くの人と会えたのが嬉しいですね。あとは「この棚に並べました」とか、伝えてくれる書店員さんもいたり。
<初めての出版で書店イベントを3回も実施、9月も開催!>
ー初めての出版なのに書店イベントを開催しています。
松永さん:はい。これも箕輪編集室さんの全面協力で、青山ブックセンターさんや、代官山 蔦屋書店さん、BookLabTokyoさんなど、大きな書店さんでイベントをやらせていただいて、本当に感謝しています。集客は、箕輪編集室の協力が大きいですね。なので僕はコンテンツを充実させるよう努めています。
また、そこでの出会いも結構あって、本を読んでくれた人や、イベント自体に興味があってきて本が売れたり。イベント終了後には、人生初のサインを頑張って書いています!
ー松永さんのイベントはボードゲームを一緒に開催しますよね。
松永さん:はい。ボードゲームといってもテーブルに置くようなものだけではなくて、電気を使わないゲームのこともそういっています。だから、テーブルがなくても、その場で出来るようなゲームをやることが多いですね。書店で好評だったのは、本を1冊持ってきてもらって、それを使ったゲームです。
ー本を使ったゲーム?
松永さん:本の中から「お題」にあったフレーズを1分で探してもらって発表してもらうんです。例えば、「砂浜に流れ着いたビンの中に入ってる手紙のフレーズ」、とか、「ついていってしまうようなナンパの言葉」、とか。
ー本からフレーズを探すんですね。
松永さん:はい。5〜6人でグループを作ってやるんですが盛り上がるんですよ。その後、みんな仲良くなって、ゲーム終了後も雰囲気がいいんです。そこで、質疑応答を受け付けると、みんなから手が上がって本当に次々と質問が出るんです。
本好きな人たちって静かなイメージとな気がしますが、自分の意見がちゃんとあるので、盛り上がってきて、意見交換や質疑応答ができると、とても内容が濃いイベントになるんだなと実感しました。
ー代官山 蔦屋書店さんではイベント以外にも松永コーナーができましたね。
松永さん:はい、嬉しいことに、僕の本の中で紹介した人生を変えた本や、ボードゲームなどをまとめて設置していただいて。
書店の担当者さんからは、本も売れてるけど、ボードゲームも一緒に結構売れているよ、と聞いて、ああ、よかったと思っています。ちょっとプレッシャーだったので。
ー確かに、本を読んでボードゲームをやってみたくなりました。
松永さん:書店で、本だけじゃなくて、ボードゲームを一緒に紹介することができるのは僕の強みです(笑)。
<地方の書店も立ち寄る予定ですので、見かけたら声をかけてください。>
ーでは最後に、書店員さんへ一言お願いします。
松永さん:純粋に、棚に置いていただけて嬉しいです、とお礼を言いたいです。
最近、行く先々で書店に立ち寄るようになって、自分の本があるとテンション上がります。逆に置いていないと、それはそれでショックなんですが(笑)
ー9月は関西の書店を回ると聞きました。
松永さん:はい。箕輪編集室の関西チームのみなさんと書店を回ってPOPを届けようと思っています。出版社からは、書店さんは忙しいので邪魔しないように、ときつくいわれているので(笑)、タイミングを見計らって行こうと思っています。もちろん他の地方にいった時も!
もし、この箕輪書店だよりを読んだかたがいらっしゃったら、声をかけていただけたら嬉しいですね。あと僕が直接行けない書店さんにPOPを配っているのも、箕輪編集室のメンバーなので同じように「書店だより、読みました」とか、話してくれたらすごく嬉しいし、そこからまた人の輪が広がっていけばいいなと思っています。
『戦略と情熱で仕事をつくるー 自分の強みを見つけて自由に生きる技術』
https://www.amazon.co.jp/dp/4478107904/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_R0IADb5HFB1BC
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5. あとがき
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ご登録いただきありがとうございます。『箕輪書店だより』編集長の柳田一記です。8月号では、ダイヤモンド社から出版された『情熱と戦略で仕事をつくる』著者である松永直樹さん、人気放送作家の寺坂直毅さん、紀伊國屋書店 新宿本店の書店員・栗原岳夫さんにインタビューさせていただきました。
今月は、個人の偏愛について考えさせられるインタビューでした。寺坂さんは小学校時代のいじめが原因で不登校になった時に、母親から買ってもらったラジオを毎晩聞いていたことがきっかけで放送作家を目指しました。好きなものはデパート、歌謡曲、そしてラジオなど、いわゆる昭和の雰囲気が漂うイマドキでないものばかり。しかし、たとえ斜陽化したジャンルであっても、誰よりも好きで、誰よりも詳しくなった結果、多くの人間とつながりを持ち、そこから仕事の幅を広げることができました。
一方、松永さんはボードゲーム業界に身を置くことを決めた時、その市場規模の小ささから、「お金を稼ぐことは一生無理だろうな」と思ったそうです。しかし、それでも業界に足を踏み入れたのは、ひとえに「ボードゲームが好きだから」という純粋な気持ちがあったからだと言います。
好きな作家や好きな作品があれば、著者に直接連絡して書籍の売上向上につなげようとする栗原さんにしても、自身のもつ「偏愛」が大きなモチベーションとなっています。
どんなものでもいい。何かを圧倒的に好きになり、行動すれば世界は広がるのだということを示した方々だったと思います。
9月18日(水)19時から、3か月連続となる代官山 蔦屋書店と『箕輪書店だより』のコラボレーションイベントが開催されます。今回はNews Picksでインフォグラフィック・エディターとして活躍する櫻田潤さんをゲストに迎え、イラストや文字を組み合わせてまとめるノート術「スケッチノート」について解説いただきます。参加者には実際に手を動かして「スケッチノート」を体験していただく予定ですので奮ってご応募ください。
『箕輪書店だより』では、これからも読んで勉強になるような内容をお届けしていきます。感想やご意見ご要望、冊子送付についてはハッシュタグ「#箕輪書店だより」をつけてTwitterでつぶやいてください。箕輪編集室メンバーがすぐに伺います。
では、来月もメルマガおよびイベントでお目にかかれることを楽しみにしています。
<箕輪書店だより 8月号>
編集長 柳田一記
*取材...大久保忠尚・柳田一記・土居道子・星野浩子
*書き起こし...氷上太郎・菅井泰樹
*執筆....大久保忠尚・柳田一記・橘田佐樹・木村香代
*制作協力…柴山由香
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【箕輪書店だより9月号目次】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2.編集者インタビュー 「本質を問い直すことで、活路を切り開く価値が生まれる。」 『僕は君の「熱」に投資しよう』(ダイヤモンド社)を手が
2020年09月30日
【箕輪書店だより6月号目次】 1.書籍インタビュー 誰でも追いかけられる英語学習の道を作る――。 渡邉淳さんがTOEIC学習に込めた想いとは。 2. あとがき 箕輪書店だより 編集長柳田一記
2020年06月30日
【箕輪書店だより4月号目次】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2.書籍インタビュー 『アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法』 直島の地中美術館と金沢21世紀美術館の館長を勤めた秋元雄史
2020年04月30日
【箕輪書店だより3月号目次】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2.書籍インタビュー 『NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』 責任編集
2020年03月31日
【箕輪書店だより 2月号 目次】 1. 書籍インタビュー 『採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ』 キャリアアドバイスのプロフェッショナル佐藤雄佑さんが大切にする考え方 2.書籍インタビ
2020年02月29日
書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2020年1月号 【箕輪書店だより 1月号 目次】 1. 編集者インタビュー 「自分が知りたいと思うか」「面白いかどうか」が判断軸。 日経BP編集者の宮
2020年01月31日
書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号
【箕輪書店だより 11月号 目次】 1. 書籍インタビュー 情報メインから感情メインの時代へ。 インフォグラフィック・エディター櫻田潤さんが語る、情報と感情の伝え方。 2. あとがき 箕輪書店だよ
2019年11月30日
書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号 特別配信 3/3
【箕輪書店だより 11月号 特別配信】 毎月月末にお届けしている箕輪書店だよりですが、今回は、特別配信ということで、田中泰延さんのインタビューを3回に分けてお届けします。 ----------
2019年11月13日
書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号 特別配信 2/3
【箕輪書店だより 11月号 特別配信】 毎月月末にお届けしている箕輪書店だよりですが、今回は、特別配信ということで、田中泰延さんのインタビューを3回に分けてお届けします。 ----------
2019年11月12日
書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年11月号 特別配信 1/3
【箕輪書店だより 11月号 特別配信】 毎月月末にお届けしている箕輪書店だよりですが、今回は、特別配信ということで、田中泰延さんのインタビューを3回に分けてお届けします。 ----------
2019年11月11日
書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年10月号
【 箕輪書店だより 10月号 目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2. ロングインタビュー 多様性の時代、書店のコミュニケーションの方法はもっといろいろあっていい。『箕輪書店だより
2019年10月31日
【 箕輪書店だより 9月号 目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2. 書店員インタビュー 変化が激しい時代だからこそ映える魅力がある 代官山 蔦屋書店の書店員、宮台由美子さんが語る思想哲学と
2019年09月30日
【 今月の目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2. 編集者インタビュー 好きなものを好きと言えるように 放送作家・寺坂直毅さんの憧れと愛情が導いた夢への道筋 3. 書店員インタビュー 今
2019年08月31日
【 今月の目次 】 1. 今月のコラム 箕輪厚介 2. 編集者インタビュー 「売り場づくり」がトリプルミリオンセラーを生んだ 『ざんねんないきもの事典』編集者・山下利奈さんに、大ヒット作誕生のワ
2019年07月31日