書店員向けメールマガジン【箕輪書店だより】2019年4月号
1. 本の売り方を考える 箕輪厚介
2. 編集者インタビュー
「すべて本でした」編集者・大坂温子さんの “本と書店への想い”
3. 書店員インタビュー
常識に囚われなければ書店の可能性は無限大! 代官山蔦屋書店・三條陽平さん 中国へ行く!
4.著者インタビュー
「本は、これからなくなるんじゃないかな」ジブリプロデューサー・鈴木敏夫さんが語る 時代と作品の関係性
5. あとがき
箕輪書店だより 編集長 柳田一記
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1. 本の売り方を考える
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*「本が売れない」「出版不況」と言われているなか、ベストセラーを連発する編集者・箕輪厚介がこれからの本の売り方について、日々考えていることを語ります。
10万部売れて内容が良い本ってあまり成立しなくなってきたよね。成立しなくなってきたというか、今は読み手の好みや各人の受け取り方に差がありすぎるから、全員の満足度をあげようとすると多少内容が浅くなってしまうなと感じていて。その分野に明るい人に伝えようとすれば部数は少なくなってしまうし、よく知らない人たちに伝えようとすると内容は薄くなるみたいな葛藤がある。
これから本に起こる大きな変化としては、テレビと似たような感じになるんじゃないかな。今までのベストセラーと呼ばれる100万部くらいの本でもあまり面白いものはないんだけど、かと言って10万部とかでもあんまり面白いと思えないものが出てくる気がするんだよね。
だから、少部数だけど深く刺す本がいい気がする。部数が少ないと定価が上がってしまうんだけど、3,000円くらいしても面白くて本当に自分の役に立つものや興味がある本であれば買うでしょう。
部数と定価の関係性がもうちょっと多様になって、オーダーメイドまでいかないけど多様な人の価値観にもうちょっと寄り添うようになる。ZOZOSUITじゃないけど、これまで洋服のサイズがS,M,Lしかなかった中で、その間を刻むようなものがでてくるというのが、次に来る流れなんじゃないかって思っています。EXODUSという出版の新しいプラットフォームを幻冬舎とCAMPFIREでやっているんけど、これからのやり方次第ではそういう感じで多様な価値観に答えるみたいな感じになっていくんじゃないかなと思っています。
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2. 編集者インタビュー
「すべて本でした」編集者・大坂温子さんの “本と書店への想い”
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発行部数70万部超を成し遂げ、今でもその記録を伸ばしている大ヒット書籍『頭に来てもアホとは戦うな!』(田村耕太郎 著)で有名な朝日新聞出版の編集者、大坂温子さん。幼い頃から本とともに生きてきた大坂さんの幼少期のエピソードや企画のつくり方、書店への想いを伺いました。
<100万部へ爆進! “アホ本” の快進撃>
―2014年発刊の『頭に来てもアホとは戦うな!』は現在も増刷が続いています。最初は年間累計発行部数が4万5千部。そこから3年後に一気に50万部の増刷されました。売れた要因は大阪にある「旭屋書店」さん、ただ一点にあったと言われていますが、ここまで売れ続けている要因は他にも何かあるのでしょうか?
売れた理由はまさに嘘偽りなく「旭屋書店」さんです。「ららぽーと甲子園店」などでの仕掛けをきっかけに、バーッて広がっていったという感じです。旭屋書店さんが本当に何年もずっと大事に置いてくださっていて。
村上春樹さんの新作が出ても、又吉直樹さんの『火花』が出ても、いつも人気ランキングの上位に出るくらいにずっと売り続けてくださったんです。それを見つけた弊社の販売部が、「ここで売れるなら全国で売れるんじゃないか」と考え、全国に販売店舗を広げていったんです。
―現在は70万部を超えていますね。
そうなんです。今は71万部まできていて、あと30万部売るために死にものぐるいです! 最初は2017年の10月まで6万部くらいだったんですけども、今ではシリーズ累計で75万部になっています。自分たちでも「すごい!」って思っていて(笑)。ここまで売れたのは完全に旭屋書店さんが起点です。あのお店がなければここまで売れなかった。
―すごいです。本は初速が伸びないとなかなか売れないものだという印象がありました。
何かきっかけが1つでもあればベストセラーになるチャンスはいくらでもあるので、たぶん火を点ければドーンッと伸びていく本って市場にたくさんあるんですよね。その火を「見つけられるか」、見つけた火を「広げられるか」というのがカギになってくるのかなと思います。
特に意識したのが、「書店さんにいつも新鮮な気持ちでこの本を店頭に置いていただけること」です。具体的には帯ですね。10万部を突破した2017年9月から今年の4月の1年半強で、13回も帯の内容やデザインを変更しているんです。金の箔を押したり、ガラッと色を変えたり…。飽きられないような工夫を常にしています。
<マンガ化のきっかけは箕輪厚介>
―2018年にマンガ化もされましたが、元の初版の発行時からマンガ化は狙っていたんですか?
最初からは狙っていないです。まったく考えていませんでした。これは、箕輪さんが編集担当をした『多動力』がマンガ化されたのを見て「やろう」って思ったんです(笑)。
書店で『多動力』の親本とマンガ本の2つが横並びになって展開されているのを見て、「マンガ版を出せば、親本のほうも一緒に飽きられずに置いてもらえるんだ」って知ったんです。間接的に箕輪さんに教えていただいたんですよ。
アホ本は元々、女性読者が半分近くいたんですけど、これってビジネス書ではあんまりないんです。だからマンガにした時も女性を主役にすれば、より幅広い若い層にも届くようになると思って、女性を主役にしました。マンガにすることで、文字だけでは読みたくない読者も買ってくれるんですよね。
―2019年4月からはドラマ化もされますね。ドラマはどのように関わられたんですか?
企画段階から内容のチェックや、宣伝に関わらせていただいています。本のタイトルをそのままドラマにしてくださったので、本の注文もグーッと上がりました。ドラマに絡めた販促物、ポスター、ポップ、チラシを発行し、特設サイトも完璧に整えて、PR記事も10回以上用意しています。書店で読者の方が楽しめる工夫をするのははもちろん、テレビ、新聞広告、SNSという特性の違うメディアで盛り上げ、“アホ旋風” を巻き起こすつもりです。
<「プレゼントはすべて本でした」幼少時代からの読書教育>
―これまで、かなりジャンルの異なる本を出版されている大坂さんですが、「本」に対する熱量の強さをすごく感じています。幼い頃から本には親しんでいたんですか?
そうですね。両親が読書家で、父がよく本をくれたんです。お小遣いなどはあんまりもらえませんでしたし、他の物もあんまり買ってもらえませんでした。ちっちゃい頃の私にとって、一番のご褒美が「本」だったんです。
女性なら分かると思うんですけど、プールに入る時に着替えるために体に巻く “ゴム付きのタオル” ってあるじゃないですか。あれも買ってもらえなかったんですよ(笑)。格好いいペンケースとかも買ってくれないようなケチな家で。
だけど唯一、本だけは買ってくれたんです。だからプレゼントは大抵本。私が父親にバレンタインをあげたらホワイトデーのお返しは本でした。そんな家庭だったので、本はすごく尊いもので、贅沢品で、嬉しいものっていうような、ある意味で “すり込み” みたいなものが、ちっちゃい頃からあったんですよね。
―厳しいご家庭だったんですね。小さい頃というといつ頃から?
保育園くらいからです。最初は絵本や図鑑、「まんがでわかる歴史」を読んでいました。書店に連れて行ってもらうことも私にとってはすごく特別なことで、ウキウキしながら行っていました。
しかもAmazonもない時代なので、書店にない本は取り寄せになりますよね。取り寄せるまでの数日間も、ワクワクしながら待っていたような子どもでした。
おもちゃが欲しくなかったわけではないんですけど、まぁ買ってくれないので(笑)。親から与えられているもので、一番心ときめくものが本でしたね。
<悩みの種は企画の種に 日々新たな企画を生む大坂さんの本づくり>
―アホ本の発端として、著者の田村耕太郎さんがツィッターでフォロワーとモメた時にツイートした「頭に来てもアホとは戦うな!」の言葉を読んだ瞬間に「ピンときた」というエピソードがありますが、その瞬発力に驚きました。なぜピンときたのでしょうか?
ちょうどその時、私が人間関係で悩んでいる時期だったんです。けっこうメンタルが弱っていて、そんな時に田村さんのツイートを見て刺さったんですよね。悩んで弱っていた心理状態だったからこそ「これは本になったら多くの人にウケるな」っていう確信めいたものがありました。そのツイート1本から企画にして本にしてもらったんです。もしも、当時の私がハッピーだったら、たぶん心には引っ掛からなかったと思います。
私が元々、何か理不尽なことや悩みごとがあっても人と戦えない人間なので、ツイートを見た時に自分自身を認めてもらえて、「それでいいんだよ」って言ってもらえたように思えたんです。
それと同時に、自分と似たような環境に置かれて、似たような性格をもつ読者は一定数いるだろうなと思って企画にしました。
―執筆依頼の際などは、やはり著者さんによってアプローチの仕方は変わりますか?
もちろん変わります。だけど共通しているのは、その著者さんのことを本当に大好きにならないと依頼しないことですね。惚れこまないと依頼しません。編集者もサラリーマンなので刊行点数を出さないといけないんですけど、数合わせのための依頼というのは絶対にしません。そういう本はだいたい売れないですし、出版業界全体が不幸になるだけですから。
依頼するタイミングでいえば、 “助けてください” って思った時に体が動くことが多いです。「私はこういうことで困っていて苦しいので、解決策を教えてください」と、個人的に切実な助けを求めて依頼するイメージです。
例えば、私は新卒の頃から100万部を目指してきたのに、ずっと10万部にも届かなかったんです。その時に「どうしたら夢は叶うんですか?」って相談したことから、森博嗣さんの『夢の叶え方を知っていますか?』という本を出したんです。
企画は基本的に主観から書いています。逆に、「世界を変えたい」とか「世の中を変えたい」ということは思えないんです。例えば、自分や大切な人が、世の中にある課題の当事者だったり、密接に関わったりしているわけでもないのに、フワッと「世界を動かす」って言ってる人は、絶対嘘でしょって思っちゃいます(笑)。
―アホ本は、直感的な部分から生まれたところもあると思うのですが、普段、企画はどのように生まれているんですか?
企画をつくるうえでは直感が7割で、残りの3割は「なぜウケるのか」という根拠や数字です。企画書を通すために会社を説得するための材料ですね。
つくり方で言うと、私、1日に1個、企画をつくるんです。社会人になって2年目くらいから10年くらいやっています。恥ずかしくて見せられませんけど、メモ帳の左面に日付、右面に企画を書いているんです。
―1年で365個の企画が生まれる計算になりますが、そのうち実現するのはどれくらいなんですか?
年間で大体10冊くらいの本を出すので、365分の10個くらいですね。あ、でもそんな大したものじゃなくて、本当になんていうか「ゴミ」みたいなものなんです。例えば、ある日の企画なんですけど、「若い人が優秀でつらい」とか、「電話が怖い」とか、そんなことが書いてあるんです。もはや企画じゃないんです。ゴミなんです(笑)。愚痴というか、その時ふと思ったことを書いているので、企画の “種” ですね。
本当に思ったことをそのまま書いているだけで、そうじゃないと続きませんから。そういう企画をぼちぼち立てて、著者さんがハマったり実現性が出てきたものを形にしているという感じです。
あとは、面白い人を見つけたらメモするようにしていて、それも企画としてカウントするんです。だから面白い人を見つけたらクリア。そうして続けられるようにしています。
他には「会社に正式に企画を提案した日」、あとは「著者にオファーした日」も全部手帳に一目で分かるように記録しています。基本的に1つのことに夢中になると、他のことが考えられなくなるタイプなので、自分の行動を見える化して管理しないと、あとで頭を抱えることになりがちで…。
―1日1個の企画づくりを始めたきっかけは?
ある時『考具』(加藤昌治 著、CCCベストセラーズ)という本を読んで、「アイディアを数だせ」という話があったので、やってみようと思ったところから今も続けてるんです。
あと、100万部売ることを私の命題にしています。新卒の時からずっと1つの目標にしてきて、実際に100万部売った編集者の方が『考具』を勧めてくださったんです。実際に達成した方が言うならやってみようと思って始めたのがきっかけですね。
なのでこの企画メモは100万部の目標を達成するためなんです。
―すごいです。宝箱のようなノートですね。
いやぁ、ゴミ! 絶対見せられないですよ(笑)!
<書店のためならなんでもやります!>
―書籍づくりの際に、内容や著者などによってマークする書店は変わりますか?
私たちから直接働きかけるようなことはあまりできていないかもしれませんが、内容によって書店ごとの売れ行きの違いはありますね。
例えば、「京王線沿線なら女性層に強いからこの本は反響が強いだろう」とか、「この本はこのチェーン店で押し出してもらおう」とかそういった考え方や配本はすることがあります。私がやってるわけじゃないですけど(笑)。これは販売部の力です。
アホ本もやはり一人でやっているわけではなく、販売部がすごく力を入れているからこそのベストセラーなので、本当にありがたいんです。箕輪さんはスーパーマンだから一人でできると思うんですけど。私はそこまで力がないので、社内やいろいろな人の力を借りているんです。
―書店が個性を際立たせる動きはどう思われますか?
書店員は読者に最も近い方々で、読者が求めているものが一番分かると思うので、そういう方が前に出て発信されるのは、素晴らしいと思いますね。
そういう個性を出すのって中心街の有名な書店の方が多いイメージがあると思うんですけど、町の小さな書店でも実現されているところって意外とあるんです。
先日、東京都内の東長崎にある小さな書店に入ったんですが、過去に自分が「欲しい」と思っていたのに買わずに忘れてしまっていた本が、そこに入ったらすべてあったんですよ。「この書店すごい!」と感動しました。
小さな書店で検索機もないからこそ、店頭に並ぶ本が丁寧に選び抜かれているんです。有名書店ももちろんすごいんですけど、書店が減っている中で、様々な工夫をされながら続いている書店ってめちゃくちゃすごいなと思いますね。
―大坂さん個人として、書店との関わりで意識していることはありますか?
書店さんって “場がある” ことが強みだと思うので、「楽しい場所」っていうことをイベントやフェアを通して伝えられるようなお手伝いをしたいですね。「ここに行けば楽しいことがあるに違いない」と思ってもらえる人が増えてほしいです。
「何か楽しいことないかな」って思った時に、洋服屋や映画館に行くこともあると思うんですけど、その選択肢に必ず「書店」があるようなポジティブなイメージをもっと広げたいです。
あとは、もちろん困った時。書店は、人間の悩みを解決するコンサルティング的な役割を担っていると思っていて。自分の足で歩いて、運命のように自分にぴったりな本を見つけて、それを読んで目の前が開ける。そんな体験が味わえる場所です。そのために著者や編集者が一緒になれれば、可能性も増えると思います。
―最後に、書店員さんへメッセージをお願いします。
書店さんのためなら、私パシリでもなんでもやりますので、遠慮なく朝日新聞出版までご用命ください!
『頭に来てもアホとは戦うな!』
https://www.amazon.co.jp/dp/4022511982/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_nI-XCbHH0E0DQ
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3. 書店員インタビュー
常識に囚われなければ書店の可能性は無限大! 代官山蔦屋書店・三條陽平さん 中国へ行く!
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代官山 蔦屋書店に建築・デザインコンシェルジュとして勤める三條陽平さんは、「おしゃれな自宅の本棚づくり」というテーマで取材を受けた異色の書店員です。
今年、中国に進出することを発表した蔦屋書店。その立ち上げメンバーとして、来年には中国に赴任する予定です。そんな三條さんに蔦屋書店の取り組みやコンシェルジュの役割、将来の目標について聞きました。
<明確なコンセプト、多様な意思が面白い書店を作る>
ー代官山 蔦屋書店には、初めて来たのですが、書店全体に独特の雰囲気がありますね。
私たちは「提案」をすごく大事にしています。自分たちが心から「お勧めしたい」という本を選ぶと、自然と代官山 蔦屋書店にしかない本が多くなります。お客様に驚きや発見をご提案するためにも、なるべく自分たちでしか仕入れられない本をお勧めするようにしています。
代官山 蔦屋書店では、新刊だから目立つ場所に展示する、あるいは平積みすることはしていません。置き場には必ず自分たちの「意思」を介在させています。この本だから平積みにする、この位置に配置するといった具合で、きちんと根拠をもって売り場を作るようにしています。おそらく代官山 蔦屋書店の独特の雰囲気はそうしたことが関係しているんじゃないでしょうか。
ー他店にない本を並べる場合、選ぶ基準が難しそうです。仕入れる本はどのように決めているのでしょうか?
その本が「本当にお勧めしたい」本かどうかで仕入れを決めています。代官山 蔦屋書店のコンセプトは「専門書店の集合体」です。「私たちが作りたいのはこういう書店だ」という共通意識を全員が持っているので、仕入れに関してもたいていの場合は、共通のセンスがありますよ。
当然、各論については意見が対立することもあります。私が「これはうちの書店らしい本だ」と思ったとしても、他のメンバーがそう感じるとは限らない。しかし、そうした違いがある種の「面白さ」につながると思っています。スタッフの多様な意見が代官山 蔦屋書店の多様性を作り出しています。お客様も多様なので、あまり選択肢を限定させてしまうと全てのニーズに応えることができません。自分たちのコンセプトさえ忘れなければ、書店員の多様性は武器になります。
ー書店員の多様性ですか。
良くも悪くも、蔦屋書店には書店員らしい書店員が少ないですね。本当にいろいろなバックボーンを持った人が多いんです。前職も様々で、雑誌の編集長をしていた人や一級建築士の資格を持っている建築家が書店員をしています。だからこそ業界の常識に囚われていないんです。書店員という閉じた世界ではなく、多様なキャリアを背景に持つ人たちを取り込んで、書店をアップデートしていくのは面白いですよ。
<私たちは本ではなく、世界観を売っている>
ー蔦屋書店では「コンシェルジュ」という役割の方がいますよね。一般の書店員とコンシェルジュの違いを教えていただけますか?
蔦屋書店は書店ではなくライフスタイルを売るお店ですから、コンシェルジュはお客様に本を売るのではなく、ライフスタイルを提案できなければなりません。例えば私は建築・デザインのコンシェルジュですが、そのジャンルの本ではなく、建築・デザインのある生活を売ることが仕事です。そのためには、本に詳しいだけでなく、その周辺の生活情報を学び、それらを組み合わせながらお客様に提案しなければなりません。ですから、私たちが売るものや提案するものは本に限らないんです。
ー本を売ることにこだわらない書店というのは面白いですね。
本に書かれている内容を別のカテゴリーとつなげることが重要だと思っています。本から派生する世界観をイベントや衣類、住居、雑貨といった、ありとあらゆるものにつなげていくんです。書店の雰囲気や内装もそうで、その本をどれだけ多角的に演出できるかを考えています。
書店にとって関連する本を並べることはオーソドックスな方法ですが、今の時代、それだけではなかなか導線として難しい。そこに食や空間、あるいは写真や絵画などを利用して世界観を演出します。本単体で描かれているものすべてを伝えきれればそれに越したことはありませんが、やはり難しい部分もある。多くのお客様に届けるために、本以外の力を使って魅力を伝える努力をしています。
ー世界観を演出するうえで気をつけていることはありますか?
本を起点に物事を考えることには常に気を配っています。雑貨はあくまでも、本に描かれている世界観を演出するための重要な脇役です。
<代官山から中国へ。書店の夢は広がる>
ー異動されると伺いました。どちらへ赴任するのですか?
来春、蔦屋書店が中国に出店するのですが、そのプロジェクトに参画します。中国で書店を立ち上げることに挑戦する予定です。赴任先は上海になるのですが、そこを中心に、数店舗を立ち上げる予定です。
ー海外進出ですか! それはすごい。夢がありますね。
中国はすごいですよ。経済規模やスピードが日本と全然違います。そこでどういう書店を作るのか、何の本を並べるのか、すべてをゼロから考えています。中国は日本以上に本が売れない環境のようです。そういった環境の中、どれだけのことができるのか? 不安は大きいですが、その分ワクワクしています。
ー三條さんが今後取り組んでいきたいことを教えてください。
大目標としては、読書人口を広げたいですね。本を熱心に購入してくれる人がいる一方、まったく本を読まない人も大勢います。本を読む人だけを相手にするだけでは、これから厳しくなってくる。今まで本に触れてこなかった人にどのように本を届けるのか、それが大事だと思うんです。だからこそ、今までのやり方を変えていかなければなりません。
本をまったく買わない人に本を届けるミッションは、中国でもしなければいけないことなので、日本で培ったノウハウに中国での経験を掛け合わせて、書店をアップデートしていきたいと考えています。尖ったことをすると、当然批判もあります。代官山 蔦屋書店には、他の書店では当たり前のように置いてある本がない、あるいは探しづらい、そういった部分についてはお叱りを受けることも多いです。でも挑戦することを止めてはいけないと思うんですね。
これからの時代、書店が本を出版する時代になっていくと思います。私たちもマグカップやお茶などでプライベートブランドを展開していますが、本の領域でもどんどんやっていきたいと思っています。どこにもない品揃えをしている、魅力的な人が棚を作っている、結果としてそこにいろいろなお客様が訪れて、本に関する情報が集まって、その情報をまた書店が発信する好循環を作れたらいいですね。
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4. 書籍インタビュー
「本は、これからなくなるんじゃないかな」ジブリプロデューサー鈴木敏夫さんが語る 時代と作品の関係性
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スタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫さんは映画プロデューサーになる前、徳間書店の編集者だったことをご存知でしょうか。漫画家・手塚治虫さんを担当されたり、雑誌『アニメージュ』を創刊メンバーとして立ち上げに関わったのち編集長を務められ、最高45万部を売り上げるなど、他の編集者とは一線を画する活躍をされていました。その後『アニメージュ』を通じて、宮崎駿さん、高畑勲さんと出会い、「スタジオジブリ」が生まれることとなりました。
そんな鈴木さんに、昨年8月に出版したノンフィクション小説『南の国のカンヤダ』や、時代の流れと作品について語っていただきました。
<時代に対する答えを、作品に与えることでお客さんに届いていく>
ー鈴木さんご自身の本は、積極的に宣伝などをされているイメージがないのですが、あえてそうされているのでしょうか?
僕は本業がプロデューサーでしょ。あまり売れ過ぎるとプロデューサーの仕事に差し障りが出てくるから、なるだけ目立たない方がいいなあと。
実は、それでいろんな編集者に迷惑かけてきたんです。というのは、僕は出版社で編集をやってたからどういうタイトルにすると売れるか分かるんですよ。その上で、なるだけ売れないようにしてきたんですよね。去年の8月に出した『南の国のカンヤダ』っていう本も、売れないようにタイトルを決めたんです。
※[『南の国のカンヤダ』は、鈴木敏夫さんが、都内のとあるマンションのエレベーターでタイ人女性のカンヤダと出会ったことで生まれました。
しばらくして彼女は、生まれ育ったところへ帰国します。タイ王国の田舎町・パクトンチャイ。田園風景が広がるこの町では、大人も子供も穏やかに楽しく、その日その日を生きています。そんなパクトンチャイで、大家族とともに暮らすシングルマザー・カンヤダがこの本の主人公です。まっすぐ正直に生きている彼女の姿は、鈴木さんだけでなく、その周りにいる人を自然と惹きつけていきます。合理的に考えてしまう現代人の私たちから見ると、カンヤダは理解できないような行動を起こして、人と衝突することも。この本は、そんな彼女と、彼女に翻弄されながらも楽しんでしまう鈴木さんたちのお話です。]
ーやっぱりタイトルでまったく変わるものですか?
変わります。映画の宣伝をする時にね、いつも意識しているのはタイトル・ビジュアル・キャッチコピーの三点。これらが、その時代のお客さんに刺さるかどうかで大きく変わります。例えば、『猫の恩返し』のポスターは、主人公の女の子が草原に気持ち良さそうに寝転がっている姿と「猫になっても、いいんじゃないッ?」というコピーを載せたんです。この映画が公開された2002年は、のちに「失われた10年」と言われる時期で、誰もが閉塞感を感じていた。だから、そんな時代に対して、このポスターは一つの答えになるんじゃないかなと思ったんです。
これは、本についてもおんなじですよね。表紙とタイトル、帯文の三点。それらがどれだけお客さんに深く届くか。だけど、『南の国のカンヤダ』に関しては、多分早すぎるんだよね。
※[『南の国のカンヤダ』というタイトルは筆のかすれた赤い字で書かれ、帯には「カンヤダは、過去を悔やまず、未来を憂えない。いつも“今、ここ”を生きている。 著者初のノンフィクション小説。」と記されています。周りに木々が鬱蒼と生い茂った湖の対岸に夕焼けが広がっている表紙。木々は全て黒い影となり、空の夕焼けと湖に反射した夕焼けで、世界は橙色に染まってしまったのように見えます。]
ー早すぎる?
うん、きっとこれからなんですよ。近代と前近代の問題に、みんなが直面してそういうことに興味を持つのは。
ー近代と前近代の問題というのはどういうことですか?
この本は、最後少しハッピーエンドでしょ。その続きを言うと、バンコクで開いたカンヤダのレストランも順調で、幼い息子のキムもちゃんとした学校に通うことができるようになった。でも、ある日突然、誰にも何も告げず、彼女は息子を連れていなくなったんですよ。
ーえ!?
いなくなってね、帰るところはただ一つ。故郷のパクトンチャイ。働くところも息子の学校もあるところから離れてしまうってことを、なかなか理解はできないでしょ? それは我々が、合理的に物事を考える近代人だからですよね。
ーでは、前近代を象徴するのがカンヤダさんということですか?
そう。これから日本も入管法を改正して、アジアの人がたくさん働きにきたり、移住したりするようになる。そうすると多分、近代と前近代の考え方の違いっていうのが、日本のいろんなところでクローズアップされる。そういう時に、この本も多少は役に立つんじゃないかって思ってるんですよね(笑)。
<受け手によって流行る作品は変わっていく>
ー作品を届けるために、時代や人をとても客観的に捉える力というのはどうやって鍛えられたのでしょうか?
もともとそういう性格なんでしょうね。どうしてそうなったのかは分かんないけど。ただ、世代も関係あるのかもしれない。僕らの子供の頃も、漫画っていうのは子供たちが読むものでした。そこにおける主人公は常に感情移入型で、読み手は主人公の気分になってその漫画を読んでいく。そういうものをたくさん読んだんです。
一方で、大人はもう少し俯瞰して物を見るっていうことを学んだ世代なんですよ。例えば、『男はつらいよ』っていう映画の主人公・フーテンの寅さん。あの人は確かに見てて面白い。じゃあ、あの人に感情移入するか?
ーいや、まったくしないですね(笑)。
あれって「こんな面白い奴がいる!」っていう面白さでしょ? 感情移入するわけじゃない。それは何かって言うと、大人の映画ってことなんですよ。日本だってそういうものを本来見てたんです。
ところが、だんだんみんな子供っぽくなってきたんだよね。実際、最近の若い人たちが作る映画を見ていると、みんな主人公が感情移入型。そうすると、恋愛ものでもその他でもね、自分が主人公になりきった気分で、映画を見たり物語を読んだりする。それって、世界の映画と比較すると全然違うんですよね。世界の映画は全部俯瞰してるんですよ。日本だけが特殊になっちゃったのかなあって。
だから、感情移入するものをどのくらい扱うかっていうのは難しい問題ですよね。これは小説や映画、漫画でも。まあ、世の常としてやっぱり豊かになると、人は子供っぽくなるのかなって。
ー豊かな時代だからこそ人が子供っぽくなって感情移入型の作品が流行っているということですか?
そう。ところが、これからどうも日本に待ち受けてるのは厳しい時代でしょ。そうするとね、人々がみんな大人になってくんじゃないかなって気がするの。その通過点にいるのが現代の我々という気がしてるんだよね。
先進諸国が世界の富を独り占めして豊かになった結果、大人たちは子供っぽくなっていった。そういう時代の象徴的だった人が、僕はスピルバーグだと思ってるんだよね。彼の映画ってみんなヒットしたでしょ? 特に初期の映画、『E.T.』『ジョーズ』『インディ・ジョーンズ』など。じゃあそれまで、ああいうものは作られてなかったのかと言うと、実はアメリカで子供のものとしていっぱいあったんだよね。で、昔はそういうのを観ていたのは子供だけ。
じゃあ、大ヒットメーカーと言われたスピルバーグは何やったのか。歴史的に言うとね、子供騙しの内容をお金と時間をかけて作った。そうしたら、子供だけじゃなくて大人も観るようになったんだよね。で、彼が歳をとったこともあるけれど、最近ヒットしなくなったじゃない。これってみんなが生きていくのが厳しくなってきた、そういうことと関係あると僕は思うんですけどね。
ー作る作品自体は変わってないけど、受け手が変わってると。
そう。スピルバーグは相変わらずおんなじだもん。すんごい子供っぽい人だし。
<今の本は、「即物的に役に立つ」という役割を持っている>
ー映画と同じく、本も感情移入というよりは俯瞰的なものを多く読まれたんでしょうか?
僕らの若い時って難しい本をいっぱい読んだ世代なんですよ。なんでかって言ったらね、一言で言うと向上心があった。この本を読んで自分が立派になりたい、そういう気分があったんだよね。だから読まなきゃいけなかったんですよ。
で、ある人の書いた本で僕はそれを知るんですけれどね。どうもそれって70年代、80年代辺りまでで、本って楽しむというよりも勉強するものだったんですよね。自分を豊かにして、向上心をかきたてる。そうやって自分が立派になることを、一生懸命考えた世代だった。
ところがね、ある時から出版界はみんなエンターテイメントっていうか、楽しむものだけになっちゃったでしょ。実は、出版だけじゃなくて映画もそうだと思うんだけど、それを随分やったよね。で、ここへ来てそれが売れなくなり始めてる。じゃあ、その代わりに何が出てきたか。僕が見てる範囲で言うと「役に立つもの」。
ー即物的なものというか。
そう。役に立たなきゃいけないんですよ。大きく言って、難しい本と格闘する時代とエンターテイメントの時代があって、今や役に立たなきゃいけない。なんかそんな時代になってきてるよね。そういう流れの中で、多分いろんなベストセラーが出てくるんだろうなっていう気がしてるんです。
ー確かに、ハウツー本がここ10年ぐらいですごく増えましたよね。
ハウツー本ってそういう意味だと思うんですよね。だからまあ、出版の人は大変だよね。何しろいろんな意味でのハウツー本を作らなきゃいけない。実を言うと、僕が出した過去の本の中で『こうすればプロデューサーになれる』、そういうタイトル案があったんですよ。だけど、やっぱり嫌だったんですよ。もしかしたら売れるかもしれないけれど、でもちょっとな…と思ってね。
ー嫌だと思うのは、表面的すぎるという感じですか?
やっぱり本を読んでちゃんとしたい、世界を理解したいって思ってた僕らの世代から言うと、「即物的に役に立つ」という役割を本が担うのは、あまりにも安易。でも、それは僕が本の歴史を見てきたからですよね。若ければ違う考え方を持つかもしれない。
ー本はエンターテイメントから役に立つものに変わってきて、鈴木さんは次どうなると考えていますか?
ハウツーの次は...なくなっちゃうんじゃないかな。
ー本がですか?
まあこれはね、『読書と日本人』を書いた津野海太郎さんの意見だったんですけど。要するに、日本人みんなが本を読み始めたのは一体いつだったのか。平安時代に生まれた『源氏物語』っていうのは一体どれだけ読まれたのか。
当たり前だけど本当に少数ですよね。印刷もそんなにできないから、多くの本が出版されたわけじゃない。じゃあ、みんなが本を読むようになったのはいつかと言うと、20世紀なんですよね。
そして、20世紀には大衆消費社会に応えるものがいっぱい生まれた。本、新聞、雑誌、それからテレビ、ラジオもある。そうすると、「20世紀に生まれたものって21世紀にはどうなるんだろう? おそらく今の形はなくなっていくんだろう」っていうのが、津野さんが本に書いてることなんですよ。
そうするとね、やっぱり21世紀にまた何か違う方法で新しいものが多分生まれるんでしょう。それは、ある時代の本と似ているかもしれないけれど、全然別のものが生まれるっていう気がしてるんだよね。でも、それは分かりませんよね。これからどうなるかなんて誰も予想はできないですから(笑)。ただ考えて見つめるしかない。
『南の国のカンヤダ』
https://www.amazon.co.jp/dp/4093886288/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_8I-XCb2QVSHZ3
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5. あとがき
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ご登録いただきありがとうございます。『箕輪書店だより』編集長の柳田一記です。今月は『南の国のカンヤダ』著者・鈴木敏夫さん、朝日新聞出版の編集者・大坂温子さん、代官山 蔦屋書店の書店員・三條陽平さんにインタビューさせていただきました。
熱意が人を動かすということを痛感した4月号。「鈴木敏夫さんを取材したい」ーそう相談を受けた時、「実現は難しいだろうな」というのが率直な感想でした。鈴木さんは数々のジブリ作品を手がけた日本では知らぬ人がいない大プロデューサーです。取材のほとんどを断っている鈴木さんが『箕輪書店だより』のような弱小メディアのインタビューを受ける可能性はゼロに近い。それが客観的な評価だと思います。
しかし、担当の橘田佐樹さんは諦めませんでした。何度も何度も手紙を書き直し、自身の想いを直接鈴木さんにぶつけました。「あの手紙がなかったら依頼は受けていなかったよ」ーそうおっしゃる鈴木さんの言葉を聞き、改めて人の想いがもつ強さを感じた次第です。
『箕輪書店だより』による鈴木さんインタビューが実現したのは、オンラインサロンに所属する鈴木さんの作品をこよなく愛する大学生の熱意が導いた結果です。たとえ有名人や著名な方でも鈴木さんにこのような形でインタビューを行うことは困難だったのではないでしょうか。インタビューの記事化やPRにあたっても、彼女の熱意を周囲で感じていた方々が積極的に協力してくれました。たった一人の熱意が多くの人を動かすことを目の当たりにした企画だったと思います。
今回取材を受けてくださった編集者の大坂温子さんや書店員の三條陽平さんも自身の仕事について並々ならぬ熱意をもった方々です。大坂さんは、365日、常に1日ひとつの企画を立てることを日課としています。それを続けたからこそ、ヒット作を連発する編集者になられたのでしょうし、三條さんも日頃の書店づくりに並々ならぬ力を入れていたからこそ、中国進出というチャンスを掴んだのだと思います。
願わくば『箕輪書店だより』もそんな熱意のつまった媒体にしたい。そう決意する次第です。
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<箕輪書店だより 4月号>
編集長 柳田一記
*取材...柳田一記・橘田佐樹・金藤良秀・柴山由香
*書き起こし...吉田恵理・瀬川稀世子・氷上太郎・本村茉莉子・Nobuhiro Arai・奥村佳奈子
*執筆...柳田一記、橘田佐樹・金藤良秀・柴田佐世子
*制作協力…柴山由香
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