【ランニングパートナーズ】会社が潰れて困るのは社長だけ
いつもお世話になり、ありがとうございます。
(今回は少し長くなります)
昨日は立冬で花巻は最低気温が3℃でした。
本日、末広がりの「八」日は1℃。
毎朝続けているトイレ掃除の際、今季初めて水が冷たく感じます。
冬が立つのであれば自分はもっと立つ!
そう前向きに考えながら、過ごしていきましょう。
さて、昨日は札幌で積雪があったようです。
そんな札幌へ、3日(日)~4日(月)の連休後半に、家族の協力を得て、十数年ぶりにいってきました。
連休中ということで飛行機も取りづらく、3日の午後新千歳に到着し、4日10時の飛行機で戻ってくるという、日帰りよりも厳しく感じる強行スケジュールでしたが、開業時からの同志で、友人でもある、札幌でご活躍の税理士・山口和佳子さんからお誘いをいただき、二つ返事でOKしました。
以前から一度北海道に行きます、と何度も言っておきながら、なかなか行くことができずにおり、その約束を果たすためです。
もう一つの理由は、その山口さんからの嬉しいお誘いで、
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」受賞企業で、2021年に花巻にお越しくださり、弊社のしあわせみらい発表会でご講演いただいた、
そして、こどもミュージアムプロジェクトなどで、いつも大変お世話になっている、株式会社宮田運輸・宮田博文会長のご講演があると聞いたからです。
※弊社も参画している「こどもミュージアムプロジェクト」HP おススメです!
https://www.kodomo-museum.jp/
※「宮田運輸」さまHP
https://www.miyata-unyu.co.jp/
当日は「愛でいけるやん」の映画鑑賞と、宮田会長のご講演。
当日は、こどもミュージアムプロジェクトを担当してくださっている執行役員の後藤昌代さんともお逢いでき、素晴らしい時間となりました。
実は、宮田会長とは奇跡のようなご縁があります。
最初のお出逢いはご本人ではなく、著書「社長の仕事は社員を信じ切ること。それだけ」との出逢いです。
2019年に東京へ行った際、東京駅近くの書店・丸善で、目的もなく、ただブラブラしていたとき、無数にある本の中から光って見え、すぐに購入したのが、この本でした。
https://amzn.asia/d/77CO4ld
その後、常に本を見える場所に置き大切にしていた私。
コロナ禍に入り、忘れもしない2021年7月20日、運命の出逢いがあります。
たまたま知人からご紹介いただいたオンライントークライブの講師が宮田会長(当時社長)でした。
「あっ この本の方だ!」と、興奮してすぐに申し込んだことを思い出します。
そんな興奮のトークライブから約一週間後、朝の早い時間に、携帯電話に知らない番号から着信があります。
恐る恐る電話に出てみると、電話口から聞こえたのは「宮田運輸の宮田です」と。
トークライブで感動した私はすぐに宮田会長にお手紙を書いたのですが、そのお手紙を読んでくださり、わざわざお礼の電話をくださったのです。
しかも、お電話はお礼だけでは終わりません。
興奮と感動の勢いそのままに、お手紙の中で「ぜひ、花巻でも講演をしてほしい」と書いた私。
宮田会長はその内容に触れてくださり、
「花巻に行きます。スケジュールはいついつなら空いています。」
と、おっしゃってくださいました。
その場で日程調整をしたところ、なんと宮田会長が年内で花巻に行けそうな日として唯一ご提案くださったのが、私たちが経営計画発表会(しあわせみらい発表会)を計画していた日だったのです。
そんな宮田会長から学ばせていただいたことはたくさんありますが、中でも大きなことは3つあります。
一つは社員を「信じ切る」こと。
もう一つは今いる社員について。
そして、最後の一つはこれから入社してくださる社員についてです。
一つ目の社員を「信じ切る」ことについて。
それまでの私は社員を信じる・・・というよりは、社員のことは性悪説で管理をし、逆に「私を信じてついてきてください」と求めるばかりでした。
私「を」信じてください、の前に、私「が」社員を信じる。
それも「信じる」を超えて「信じ切る」。
性善説の経営に舵を切るきっかけをいただき、開業当初からの自分の間違いに気づくことができ、おかげさまで今の経営につながっています。
次の、今働いてくださっている社員については、トークライブでの宮田会長の発言からです。
お話が大感動だったことはもちろんですが、その後のWeb懇親会での一コマ。
宮田会長は「会社が潰れて困るのは社長だけ」というお話をされます。
それまで、会社が潰れたら社員が困る、と考えていた私にとって、驚きの内容でした。
趣旨としては、運送会社の数は約6万社あり、そのどれもが人手不足。
もし、宮田運輸が潰れても、就職する場所はすぐにいくらでも見つかるため、社員が路頭に迷うことはまずない。
社員を路頭に迷わすことになるから会社を潰してはいけない。
そう口ではキレイごとを言いながら、本当に困るのは社長や社長の家族だけではないか。
そんな自分中心の不安と恐れの中で経営をしていても、夢や希望に溢れたいい経営はできないし、もちろん社員も見抜くということです。
宮田会長にそういわれた瞬間、私は「果たしてうちの会社は、潰れて社員が困る会社だろうか」と考えました。
税理士事務所も周囲にたくさんあり、さらに枠を広げると自分たちよりいい会社は世の中にいくらでもある。今のうちが潰れたところで、長期的に社員は全く困らない。
そう思えた瞬間に、うちを選んで毎日会社に来てくれる社員が愛おしくなり、本当に毎日会社に来てくれるだけで有難い存在だな、と心から感じました。
であるならば、まずは今いてくださる社員とご家族が「潰れたら困る」と本気で感じていただける会社を目指そう!
そう心に決めた瞬間でした。
もう一つの「これから入社する社員」についてです。
宮田会長が人を大切にする経営学会が発行する機関誌「人を大切にする経営」第6号に寄稿されていた内容がわかりやすかったため、一部抜粋して掲載させていただきます。
※ご購入はこちらから(人を大切にする経営学会オンラインストア)
https://htkg.stores.jp/
"
会社経営の目的は、会社を永続的に発展させるために人を選んで人を育てることではない。
人は会社のためのものではない。
人が仕事を通して人間的に成長しながら生きる目的を高め合っていくこと、
人が幸せを感じる会社にすること、人のための会社と定めることが大切です。
以前ドライバーを3名募集いたしましたが、100人の応募がありました。
先着順をルールとしています。
私たちの会社は、刑務所出所者支援や障碍者雇用も含め、どんな人も入社してよい風土をつくっています。
辞めても帰ってくる多くの者、2回辞めて3回入ってくる者もいます。
現代社会の底に穴を開け、その受け皿として、どんな人もいてよい場をつくろうと思っています。
"
私は宮田会長からこの考え方を聞き、自分の考えを改めることができました。
それまでは、自分たちが採用に力を入れ、採用方針で人を絞っていることを誇りに思い、偉そうに語っていましたが、
「人を絞っているのは、未熟な証だ。今は未熟で人を絞らなければいけないが、いつか、人を絞らなくても、誰が入っても人間的に成長でき、幸せを実感できるような会社をつくろう」
長い長い道のりですが、そう思いを定め、歩みを進めています。
これだけ採用難と言われる時代でありながら、選ばれて全く人に困っていない会社。
そんな会社でありながら、人を選んでいない会社。
そうなるともちろん、離職もそれなりにでてきますが、それよりも大切な指標を宮田会長は教えてくださいました。
それは復帰率です。
一度やめた社員が、会社を離れて初めて分かる宮田運輸の素晴らしさ。
そう気づいたときに、いつでも安心して戻れる場所がある。
「会社のための人」ではなく「人のための会社」と考えたときに、離職率を減らそう、と社員を会社に囲い込むという発想ではなく、安心していられる場所であることはもちろんのこと、いつでも戻れる場所・自分を受け入れてくれる場所をつくるほうが大事だと、宮田会長はおっしゃいます。
だからこそ、宮田運輸は一度やめても戻ってくる方が驚くほど多いのです。
離職率という目に見える数値では測れない会社。
深い深い学びをいただきました。
また現在、宮田運輸では、親子や兄弟で働いている方が31組もいらっしゃいます。
「身近な方に自信をもって紹介したくなる会社」というのも、大切な指標でしょう。
まだまだ語り尽くせぬことばかりですが、本日はこの辺で。
ぜひ、ご感想やご質問等をお待ちしております。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
最後までお読みくださった方だけにこっそりと、弊社のしあわせみらい発表会のお知らせです。
12月4日(水)に弊社のしあわせみらい発表会を、北上市のさくらホールで開催します。
今回のご登壇者は、こちらも「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞受賞企業、福島県郡山市の隂山建設・隂山正弘社長にお願いできました。
すでに30名の枠がほぼ埋まっておりますが、もう少しお席をご用意できそうです。
ぜひ、お早めにお申し込みくださいませ。
詳細はこちらより、お願いいたします。
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