第123号★ふるさとの味を担う会社の行く末で考えたこと/自分の頭で考える日本の論点/最終のご案内/2021年の習慣 【税理士 神佐真由美】
今日もご開封いただき、ありがとうございます。
本日のメルマガの内容です。
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1.ふるさとの味を担う会社の行く末で考えたこと
2.最終のご案内とおすすめイベント
3.おすすめ書籍 自分の頭で考える日本の論点
4.活動日記 2021年 習慣にしたいこと
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明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします!
新年早々、諸事情によりスロースタートなメルマガとなりました。
皆さんはどんな2021年のスタートをお迎えでしょうか。
お一人おひとりにとって、素晴らしい1年となりますように。
1.ふるさとの味を担う会社の行く末で考えたこと
年末年始は、万全を期して、子どもたち二人と帰省してきました。
このご時世に帰省ってどうやねん、と悩んだのですが、
抗原検査キットで陰性だったことを確認して、行きました。
目的がありました。
それは、母のかぶら寿司のつくり方を伝授してもらうこと。
かぶら寿司は、北陸地方の郷土料理です。
下漬けしたかぶらに、しめ鯖やブリを挟み、固めの甘酒(麹)で漬ける、なれずし系。
我が家では毎年晩秋に仕込み、お正月にはかぶら寿司がありました。
いつも母からもらうばかりだったのですが、
今回ふと「ちゃんと伝授してもらわないと、次に伝えられないわ」と思い、
教えてもらうことにしました。
ちょうど同じ時期に、能登の七尾というところにある、
かぶら寿司や大根寿司をつくっている、有限会社ウィード能登さんが3月末で廃業されるという
ニュースを聞きました。
贈答品として、たくさんの方から愛されてきた、ふるさとの味のつくり手です。
最後の灘かぶら寿し 七尾・南大呑、仕込み急ピッチ
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9623d7174c34812839f95f75af5f1c61e7fc6f5
この冬に出荷されるかぶら寿司が最後だと。
廃業の理由は後継者がいないこと。
事情も何もしらない私ですが、
「なんでこんなに愛されている会社が・・・」
と驚きました。
社長は88歳。
22年前に、創業された会社で、料理上手の奥様と切り盛りされて来られました。
事業承継で、後継者がいなくて、廃業するってこういうことなんだろうなぁと。
会社がなくなるとともに、ふるさとの味の担い手も失う。
誰もおらんかったんやろうか。
探してはったんやろうか。
過疎化が進む能登では、働き手の確保も難しいのかもしれません。
財務内容も事情も知らずに考えているだけですが、
こういう企業こそ、引継ぎ手がいればと思いました。
今、他の企業や事業を、引き継ぎたいと思っている企業はたくさんあります。
もしかしたら、マッチングがまだまだうまくいっていないのかもしれませんね。
今回のウィード能登さんのような案件は、
いわゆるM&Aマッチングサイトに載っているような感じもせず、
地場の金融機関や、業界団体がつかんでいることなのかもしれません。
令和3年度から、政府はこれまでよりも10倍のスピード感で、
事業承継やM&Aを推し進めていく、という方針をとっていきます。
補助金も今年度以上に具備されていく予定です。
第115号★令和3年以降はM&Aがもっと増える!?補助金も!
https://mail.os7.biz/b/JaJ8/1312471
ただ、私の感覚としては(今回のことだけでなく、日ごろのご相談や情報も含めて)
・本当に後継者に困っているところの情報は、マッチングサイトには出てきにくいのでは?
→地元金融機関などが、情報を持っている?
・経営者自身が事業承継の必要性を感じていないのでは?
→中小企業庁による事業承継の現状で挙げられていた理由のひとつ
・経営者の高齢化がかなり進んでいて、引き継がせる時間がないのでは?
→引き継がせるにもエネルギーがそれなりに要るため、あきらめてしまう
このような仮説を持っています。
引継ぎたい方は、承継に困っている企業の情報が集まるところに
進んでアクセスしてみるとよいのかもしれません。
まだまだ、バトンを渡す側の意識付けが必要だと思いますし、
バトンを受け取る側の目利き力を高めることも必要だと思います。
引き継ぐ企業をよくよく見極めないといけません。
せっかく取り組むなら、
引き継ぐ方も、引き継がれる方も、そして、その地域にとっても
よい事業承継がどんどん生まれるといいなと思います。
令和3年度は、これまで以上に、事業承継を支援する政策がどんどん打ち出されてくると思います。
注目していきたいと思います。
中小企業M&Aハンドブック おすすめです。
https://www.meti.go.jp/press/2020/09/20200904001/20200904001.html
2.最終のご案内とおすすめイベント
<最終のご案内です!>
Withコロナ時代の事業の方向性を考えるオンライン勉強会(残席2名です)
https://peraichi.com/landing_pages/view/onlinestudy
残席あるのですが、16日スタートで日程も近いし、お知らせはもういいかなと思いながら、
やっぱりおすすめの勉強会なので、お知らせさせてください。
私がなぜ、この勉強会をやろうと思ったのか。
それは、日本の中小企業の黒字決算率を100%にしたい
そう思ったからです。
現在、日本の企業の黒字決算率は約3割で、7割は赤字です。
意図的にそうしている会社もあるかもしれませんが、それでも7割が赤字というのは多すぎます。
もし、すべての企業、中小企業が黒字になったら・・・
中小企業に勤める人のお給料もアップするでしょう。
残業もなくなり、家族と過ごせる時間も増え、自らのスキルを磨く時間も確保できます。
経営者の方は、資金繰りに追われることなく、事業に真正面から向き合う時間が確保できます。
税収も増え、社会の諸問題を解決することにお金を使えるようになります。
そのような世の中にするためには、何が必要だろう。
ひとつは、会計専門家のレベルアップです。
いちばん身近にいる会計専門家である税理士が、経営者のお困りごとにちゃんと応え、
良き相談相手とあり続けること。
もうひとつは、中小企業における経営戦略です。
どの企業も、何かしらの経営戦略をもって経営をされています。
外部環境の変化に応じて、戦術を変えたり、戦略を見直すことが必要です。
このように社会の価値観や生活様式が大きく変わるときは、
小回りが利く中小企業にとっては、大きなチャンスかもしれません。
ぜひ、このタイミングで、経営戦略をじっくり考える時間をもっていただきたい。
ただ、中小企業の経営者さんは本当にお忙しい方が多いです。
日々の忙しさに時間が流れてしまっているのは、このタイミングではとてももったいない。
そんな方のお力になりたい、という想いで、この勉強会を企画しました。
お忙しい方でも、週に1度、2時間+課題の時間を6回取っていただくことで、
これからの戦略を考え、事業コンセプトを伝わりやすいように言語化し、
組織に落とし込み、どんな数字を毎月追っておくとよいのかが明らかになります。
ご自身の会社で使っていただける再現性の高いフレームワークと事例をご用意しています。
手厚いサポートで伴走いたします。
前回の受講者からのお声です。
「コロナ禍をチャンスと捉え、今一度 自分の会社の新たなビジネスモデルの構築や
顧客の獲得をどうしたらよいのかを考えられるセミナーです」
「受講前は事業の方向性にモヤモヤしている自分だったのですが、
受講が終った今、今後の事業の方向性に大きく納得感を得ています」
「事業の方向性は間違っていないだろうけど、イマイチ本気で向き合い切れていなく、
見落としている箇所があるのではないか、そういう不安を抱えている経営者さんにお勧めです」
次回の予定は今のところ未定です。
興味があるという方はぜひご検討ください。
https://peraichi.com/landing_pages/view/onlinestudy
※1月16日から始まりますので、12日いっぱいを締切としています。
<逆境から40億円の借金を返済した湯澤社長のオンラインセミナー1/18>
2021年1月18日 20:00~21:45@オンライン
「あきらめなければ道は拓ける 朝の来ない夜はないから」
~逆境を何度も乗り越え40億の借金を返した経営者のこれまでそして今〜
株式会社ユサワフードシステム
代表取締役 湯澤 剛氏
私の尊敬する株式会社ビズラボの人見康子さん主宰の「はたブキサロン」のオープンセミナーです。
https://bizlab.co.jp/hatasalon/en-jan/
大企業で充実したサラリーマン生活を過ごしていたある日、御父様の急死により、
36歳で40億円の借金とともに家業を引き継ぐことになった湯澤さん。
会社再建の経験から、地域密着型居酒屋経営の中小企業の経営者として、
地獄のような苦しみを乗り越えたことで見えてきたことは何なのか。
今、苦境にある飲食業を営むなか、どのようにコロナ禍を乗り越えていくのか。
逆境にある中小企業の経営者に、伝えたいことは。
余すところなくお聴きできるセミナーです。
セミナー詳細&お申込みはこちらから(単回参加3,300円→ご紹介割引1,500円)
https://bizlab.co.jp/hatasalon/en-jan/
3.おすすめ書籍 自分の頭で考える日本の論点
自分の頭で考える日本の論点 (幻冬舎新書) 出口 治明 さん著https://www.amazon.co.jp/dp/4344986059/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_tAA8FbD00V014
世界を正しく知って、正しく判断できる人になろう!
玉石混淆の情報があふれ、専門家の間でも意見が分かれる問題ばかりの現代社会。
これらを自分で判断し、悔いのない選択ができるようになるには、どうしたらいいのか。
ベンチャー企業の創業者であり大学学長、そして無類の読書家である著者が、
私たちが直面する重要な22の論点を解説しながら、
自分はどう判断するかの思考プロセスを開陳。
★おすすめポイント
私の尊敬するビジネスマンのおひとり、出口治明さん。
自分の頭で考えるとは、どういうことか。
声の大きい人の意見に引っ張られたり、雰囲気で判断しないためには、
思考のプロセスが必要です。
おすすめの読み方としては、最終章の「自分の頭で考える10のヒント」
を読んでから、22の諸問題の論点を自分なりに考えてみて、
出口さんの思考回路と照らし合わせると、思考力を鍛えるトレーニングになります。
4.活動日記 2021年 習慣にしたいこと
年末年始は、これまでの習慣を振り返り、いいことは続け、やめることはやめる
いい区切りだなぁと思っています。
習慣にしたいと思いながら、できていないことも多いですが・・・(汗)。
2021年に習慣にしたいことを、ざっと挙げてみました。
全部できるわけじゃないけれども・・・
10年後の自分が感謝するようなことを
習慣化したいと思います。
いろいろありますが、
2021年も書き続けたいので、メルマガと新しく作ったサイトに記事を書くこと。
アウトプットの習慣を持ち続けて、一人でも多くの方のお役に立ちたい。
それから1日の振り返りを簡単でも続けて、次につなげること。
あとは、やはり健康のためにいいことをしたい!
10年後も元気に働けるように。
ということで、宅トレを取り入れることにしました。
竹脇まりなさんのYouTubeで、10分+10分 運動すること(楽しいですよ!)
ちゃんと続いているのか、またご報告したいと思います。
皆さんは、どんなことを習慣化していきたいですか?
今日のメルマガは、以上です。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
新型コロナの感染拡大が気がかりですが、
どうぞ皆さん十分にお気をつけくださいね。
今年は辛丑(かのとうし)。
「辛さは続くが、一段落すれば、徐々に新しい知恵(アイデア)が湧いてくる」
という意味だそうです。
良い年にしましょう!
また、元気にお会いしましょう。
神佐 真由美
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