人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント Vol.69 若手社員を変えたかったら
様々な経営者・マネージャーの方から、
人材育成のご相談を頂く中で、
「若手の教育をしてほしい」というお声も多くいただきます。
若手社員のやる気がない、自主性がない、帰属意識がない、言われたことをやるだけ…
大抵はそんな若手社員を
自分から動けるような社員に変えてほしい、
というようなご相談です。
このような場合、
「問題になっている若手社員の教育から始める」
ということは、私は決して行いません。
なぜなら、外部のコンサルタントが関わる研修等の「非日常」で
どんなにいい話をしてみても、
それ以外のほとんどの時間を過ごす「日常」が変わらなければ
よっぽど意識の高い人を除いて、
変わることはないからです。
「組織を変えるなら上から」
これが、大原則です。
若手社員に課題がある場合、
大抵はその教育を担っている管理職に課題があります。
・管理職と言えども実務をやっている（プレイングマネージャー）
・管理職の仕事が何なのか分かっていない
・管理職の仕事のやり方を習ったことがない
・部下の育て方を学んだことがない
・そもそも部下を本気で育てようとは思っていない
・社内にロールモデルとなる管理職がいない
・結局、役職は名ばかりで実務をやっているか、もしくは自己流でなんとなくマネジメントしているだけ。
多くの会社で、上記のようなことが起こっています。
このような会社に、普通の若い子が入ってきたら…
当然、やる気と自主性満々で仕事をバリバリ頑張る、とはなりませんよね。
若手育成にお悩みであれば、
まずは管理職を育てましょう。
課長クラスだけでなく、部長や経営幹部であっても、
管理職教育が必要な場合も多々あります。
管理職がマネジメントとリーダーシップを理解し、
部下を動かし、育てることが自らの仕事であると理解し、
部下育成やチーム運営の方法を学び、
教育力のある組織になること。
これをせずして、
外部コンサルに頼んで若手教育をしても
一過性に終わることは目に見えています。
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（編集後記）
12/2に第三子となる男の子を出産しました。
お産は今回が一番大変でしたが、
産まれてみるともう可愛くて可愛くて。
産後の身体を休めながら、久しぶりの新生児を愛でています。
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