人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.313 息子が、わざと間違えはじめた
攻防は続く…
続きは編集後記で。
以前、中1の息子のために、AIで英語学習アプリを作った話をしました。
https://mail.os7.biz/b/xzgb/2037816
今回は、そのアプリで起きた、ある出来事の話です。
このアプリは、「目的・目標・行動」の3つを意識して設計しています。
目的は、「英語ができるようになる」ことです。
目標は、「モンスターを倒す」ことです。正解するとダメージを与えることができ、倒すとご褒美がもらえます。
行動は、「毎日4セッションやる」ことです。(1セッション=10問)
目的があって、そのための目標があって、目標を達成するための行動がある。
そのつもりで作りました。
ところが、ある時、息子が問題を、わざと間違えていることに気づきました。
実は、アプリには、同じ問題に連続で正解すると「得意」と判定され、
その問題で稼げるダメージが減る、という仕組みがあります。
そこで、わざと間違えて「得意」の判定を外す。
そして、同じ問題を何度も周回して、ダメージを稼ぐ。
モンスターを倒すという「目標」には、確かに近づいています。
毎日4セッションという「行動」も、ちゃんとやっています。
でも、英語の力はつきません。
「英語ができるようになる」という目的は、置き去りになっていました。
これに気づいたとき、正直、「やるなぁ」とニヤリとしてしまいました。
与えられたルールの中で、最短ルートを見つけたわけです。
ある意味、とても賢い行動です。
そして、これは息子に限った話ではありません。
目標を設定すると、目的に反する、意図しない行動が生まれる。
会社でも、よく起きます。
例えば、「製作にかける工数を、予定のプラス5%以内に抑える」という目標。
すると、「予定工数を多めに設定しておく」という行動が生まれることがあります。
目標は達成できます。
でも、本来の目的だった「効率よく製作する」ことは、果たされていません。
人は、悪気なく、目標を達成する最短ルートを探す生き物です。
だから、抜け道を見つけた人を責めても、何も解決しません。
考えるべきは、
「どんな構造にすれば、目的から外れた行動が、報われなくなるのか」です。
では、行動を握るのをやめて、目的だけを伝えればいいのかというと、それも違います。
「英語ができるようになろうね」と言うだけでは、息子は動きません。
「毎日4セッションやる」という行動の約束があるから、手が動きます。
行動を握らないと、行動が起きない。
目的を握らないと、目的を外れた抜け道が生まれる。
目的、目標、行動が、つながっているから達成できるのです。
OKRは、この3つをつなげるための仕組みです。
Objective(目的)
どんな状態になることを目指すのか。
Key Results(目標)
何ができたら、目的を達成したと言えるのか。
そして、Key Resultsを達成するための、月ごとの行動計画。
目的から行動まで、一本の線でつながっています。
だから、目的から外れた「達成」は、達成として数えられない構造になります。
あなたの会社の目標には、抜け道が生まれていませんか?
そして、それを防ぐ構造は、ありますか?
目的から行動まで一貫してつなぐ、自走型OKR戦略プログラムを提供しています。
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(編集後記)
抜け道を見つけた息子に対抗して、
アプリの中に、抜け道を防ぐ仕掛けを入れました。
「英語ができるようになりたい!」という強い動機付けが生まれれば
こんな攻防は不要なのですが…
やる気スイッチがなかなか見つけられない私。
息子との攻防は、まだ続きそうです。
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記事一覧
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