人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント Vol.84 良い行動を定着させるための最大のポイント｜人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒントバックナンバー

人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント Vol.84 良い行動を定着させるための最大のポイント

2022年03月30日

組織には、社員に定着させたい行動が色々ありますよね。
挨拶、日報、報連相などなど。

こうした行動を定着させたかったら、
・「やれ」と言い続ける
・やっていない時に注意する
よりも、
「やった時に承認する」ことが重要です。

「報告しろ」「なんで報告しないんだ」ではなく、
報告を受けたときに
「報告ありがとう。このタイミングで言ってくれて助かったよ」
と言ってあげることで、
「また報告しよう」という動機付けになります。

ここで陥りがちな落とし穴が、
「行動の質が悪かった時に、叱ってしまうこと」です。

例えば、長いだけで全く要領を得ない報告を受けたときに
「お前は一体何が言いたいんだ。ちゃんとまとめてから報告しろ」と
叱ってしまう。

そうすると、「報告すること」に対して
マイナスの動機づけをしてしまうことになり、
報告という行動が減っていきます。

じゃあ、どんな報告でもとにかく受け止めて承認すればいいのか？
いえいえ、それでは報告の質は上がりません。

やるべきことは、
「行動」と「品質」を分けることです。

つまり、要領を得ない報告を受けたときに、
「報告してくれた」という行動と
「報告の仕方が悪かった」という品質を分けて、

「報告ありがとう。」
「ただ、こういう風にまとめて報告してくれるともっと分かりやすくて助かるよ」
と返すというわけです。

「報告する」という行動については承認して次の報告の動機づけをしつつ、
報告の仕方という品質については改善を依頼します。

これを繰り返すことで、
良い行動の定着と、その品質の改善を行うことができます。
是非実践してみてくださいね。

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