人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント Vol.114 会議で意見が出ません｜人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒントバックナンバー

人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント Vol.114 会議で意見が出ません

2022年11月10日

会議のお困りごとや質問をお聞きしたところ、
沢山の意見をいただきました。
ありがとうございます。

特に多いものの一つが
「意見や質問が出ず、お通夜のような会議」ということ。

今日はこれについて回答していきたいと思います。

意見が出せないのには、
原因が3つあります。

１．安心・安全な場になっていない
２．論点（質問）が漠然としすぎている
３．勇気がない

一つずつ解説していきます。

１．安心・安全な場になっていない

「意見を言ったら非難や否定されるのではないか」、
という
不安・危険な場になっていないでしょうか。

もしそうであれば、
進行役の人や
会議の主催者が
「ご意見ありがとうございます」と
感謝を伝えることから始めましょう。

ここでのポイントは
・意見を言うという行動
と
・意見の中身の品質
を分けるということです。

意見の中身がいまいちだからと言って
「いやいや、お前、そういったってさぁ…」
否定から入ってしまうと
「もう二度と意見を言うまい」と
思わせてしまいます。

まずは
意見を言うという行動をしてくれたことに
感謝・承認しましょう。

もし、意見の内容がいまいちだと思ったら、
それについての直接の否定はせず、
「●●さんはどう思いますか？」と
他の人の意見も聞いてみるのも
一つの手です。

２．論点（質問）が漠然としすぎている

「今の話について、何かある方はいませんか？」

こんな風に意見を求めていませんか？

質問が漠然としすぎていると、
何を答えていいか分からず、
意見が出ません。

何について、
どんな立場からの意見を聞きたいのか、
質問を具体的にして投げかけましょう。

例えば、
「現在の営業ツールについて、
何か意見はありますか？」

よりも

「●●商品のチラシについて、
現場でお客様と話している中で
話しづらい箇所はありますか？」

と聞いてもらった方が、
答えやすいですね。

３．勇気がない
ちょっと勇気がなくて発言できない。
特に若手に多いと思います。

そんな時に使える小技を一つご紹介します。

まず、付箋を用意します。

1分間、
個人個人で、
手元の付箋に意見を書いてもらいます。
付箋1枚につき1つの意見です。

次に、それを隣の人と見せ合って
1分間、話し合います。

その後、
「自分の意見でも相手の意見でもいいので、
挙がったものを教えてください」
と全体で発表してもらいます。

このようにステップを踏むことで、
発表に対するハードルが下がり、
話しやすくなります。

あなたの会社で実行できそうなことはありますか？

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（編集後記）

「今の話について、何かある方はいませんか？」
って、
実は私も言っちゃうことがあります。

漠然とした質問からは、
漠然とした答えか
的外れな答えしか
返って来ないんですよね。

修行の日々は続きます。

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