第197号★インボイス制度や民法の改正、時間外手当の割り増しなど・・・2023年施行の影響ある法改正/感性ポテンシャル思考法 ゼロからのイノベーション/CMデビューしました!【税理士 神佐真由美】
税理士の神佐真由美です。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今日もご開封いただき、ありがとうございます。
本日のメルマガの内容です。
-----------------------------------------------
1.インボイス制度や民法の改正、時間外手当の割り増しなど・・・2023年施行の法改正をおさえましょう!
2.現在&これから公募の補助金/融資制度
3.おすすめ書籍 感性ポテンシャル思考法 ゼロからのイノベーション
4.セミナー情報
5.活動日記 CMデビューしました!
-----------------------------------------------
1.インボイス制度や民法の改正、時間外手当の割り増しなど・・・2023年施行の法改正をおさえましょう!
さあ、2023年が始まりました。
今年はどんな年になるでしょうか。
1年のはじまり、ということで、今年予定されている重要なトピックスをお伝えしたいと思います。
4月には!
・月60時間超の時間外労働の割増賃金率が引き上げなど:労働基準法
月60時間を超える時間外労働の割増賃金率が、大企業・中小企業を問わず一律「50%」となります。
月60時間以下の部分は、これまで通り25%です。
・デジタルマネーによる賃金の支払いが解禁:労働基準法
労働者の同意があれば、「なんとかペイ」でも、給与を支払うことができるようになります。
とはいえ、すぐは浸透しないのではないかなぁと思います。
デジタルマネーで支払われても、まだまだ引落は口座からがほとんどでしょうし・・・。
・相隣関係規定の改正など→所有者不明の隣の土地の取扱い:民法
隣の土地の所有者がわからない、所有者がわかってても、どこにいるかわからない・・・
こんなことがあると、自分の土地も有効利用しづらくなります。
※こんな土地が国土の20%くらいを占めるそうです!
隣地使用権の見直し
ライフラインを自己の土地に引き込むための設備を隣地に設置する権利の明確化
隣地が所有者不明土地である等の場合に越境した枝の切除を自らできる権利を創設
などなど。
その他には、共有して持っている土地について、
所在等不明共有者がいる場合には、裁判所の決定を得て、
・ 所在等不明共有者以外の共有者全員の同意により、共有物に変更を加えること
・ 所在等不明共有者以外の共有者の持分の過半数により、管理に関する事項を決定すること
など、連絡がつかない人がいたとしても、動かせるようになるようです。
これからますますほったらかしの土地が増えてくることになると思いますし、
国としてもなんとか整備をしていかなければと考えているようですね。
この流れで、
・相続土地国庫帰属制度が開始:相続土地国庫帰属法施行(新法)
新しい法律が創設され、
相続等で土地を取得した相続人が、その土地を国に引き継ぐことができる制度(相続土地国庫帰属制度)を定めた法律。
これまでは、優良な資産を相続しつつ要らない土地だけを手放すには、土地を譲り受けてくれる人を自分で探さなければなりませんでした。
しかし、相続土地国庫帰属法の施行により、国の審査に合格した土地については、負担金を納付することで国に引き取ってもらえるようになります。
法務省のページでもこれから情報が明らかになるようです!。
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00454.html
相続した土地について、「遠くに住んでいて利用する予定がない」、
「周りの土地に迷惑がかかるから管理が必要だけど、負担が大きい」
といった理由により、土地を手放したいというニーズの高まりに対応するものです。
ご相談やお悩みも多いところ、国にに帰属させることも選択肢に入れられるため、待ちに待った新法です。
・自動運転「レベル4」の解禁:道路交通法
【レベル3】
過疎地域や高速道路などの特定条件下で、システムが全ての運転制御を行う。ただし、システムの継続が困難な場合には、運転者が適切に介入する必要がある。
ここまで解禁だったものが、
【レベル4】
過疎地域や高速道路などの特定条件下で、システムによる完全自動運転がなされる(運転者の介入不要)。
このレベルまで解禁されることになります。
どんな交通模様になるのでしょうね。
警察庁HP
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/selfdriving/index.html
あとは、法改正ではないのですが、2023年4月8日で日銀の黒田総裁が任期を終えられるので、
その後の金融緩和・引き締めの動向が気になるところです。
10月からは・・・
・インボイス制度の導入が始まります。
第179号★インボイス対応!今のうちにやっておこうリスト/
https://mail.os7.biz/b/JaJ8/1529300
・電子インボイスについても導入される予定です。
電子インボイスについてはこちらのバックナンバー
第178号★インボイス制度の先に待っていること/
https://mail.os7.biz/b/JaJ8/1526862
デジタルインボイス推進協議会のHPでも、ベンダー各社のデジタルインボイス対応システムが発表されてきています。
https://www.eipa.jp/
紙でやり取りするインボイスは減っていき、電子でやり取りすることが増えてくることでしょう。
これらがすべてではないですが、
主だった動きをまとめてみました。
ご参考になりましたら嬉しいです。
国際的にも、リスク含め、いろいろな動きがありそうです。
いくつかのシナリオを描きながら、対応方法を柔軟に考える2023年になりそうですね。
2.現在公募中/これから公募の補助金/融資制度/おすすめ情報
・事業承継・引継ぎ補助金(次回第4次公募 2月上旬まで!)
https://jsh.go.jp/r3h/
2017年4月以降の事業承継者の新しい取り組み支援(経営革新支援)や、
M&Aにかかる費用の支援(専門家活用型)があります!
・IT導入補助金2022
ITツールと同時導入でパソコンやタブレットも対象に!(最終は第19次2月16日締切)
https://www.it-hojo.jp/schedule/
・事業再構築補助金(第8回2023年1月13日締切で最後)
https://jigyou-saikouchiku.jp/
・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(第14次公募 1月中旬に発表)
https://portal.monodukuri-hojo.jp/schedule.html
・小規模事業者持続化補助金(第11回公募 2月20日まで)
https://r3.jizokukahojokin.info/
・技術開発を支援するサイト(研究開発を支援する補助金など)
SBIR(Small Business Innovation Research )制度 特設サイト (smrj.go.jp)
https://sbir.smrj.go.jp/index.html
・支援情報ヘッドライン | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/index.html
3.おすすめ書籍 感性ポテンシャル思考法 ゼロからのイノベーション
感性ポテンシャル思考法 ゼロからのイノベーション
村田 智明先生
https://amzn.asia/d/7SjkU4Z
(本のご紹介より)
「感性」を見える化する
商品企画の重要なポイントは、誰になにを訴求し、どんな共感を与えるか。
「感性価値ヘキサゴングラフ」ですべての感性要素の傾向と強弱が一目でわかる!
感性ポテンシャルとは――
「人」「モノ・コト」「場」がもっている潜在的な共感力。
受け手によっては、0にも100にもなりえる可能性である。
「感性ポテンシャル」を理解することは、ターゲットの共感力を高めることになり、ビジネスイノベーションや社会課題の解決、地域創生、生産性向上につながります。
どの感性要素をメインに訴求すべきか。
劣っている感性要素をどうサポートするのか。
そのためには企画をどう改良すべきか。
また、どんな共感情報をどういった手段で伝えるか。
それらの手順とタイミングは?「感性」が可視化されると、共感力の高いビジネススキームを自在に生み出すことができます。
(手に取ったきっかけ)
著者の村田先生のワークショップに参加したことがきっかけです。
あと、少し前に、ある方から「感性について学んだ方がいいよ」という助言をいただいたことも思い出しました。
(おすすめポイント)
情報が多すぎる今、伝えたい人に情報を伝えること、そして、共感を得ることが難しくなってきています。
どうしたら、受け手の感性に響かせることができるのか?
「感性」というよく使うけれども、捉えどころのないキーワードについて、言語化、可視化を試みた画期的な本だと思います。
6つに細分化された感性価値に、今の商品の特徴を落とし込んで
価値を整理していくことで、より「届く」商品のデザインにつながります。
デザインというと、デザイナーの専売特許のイメージがありますが、
この本では、感性と理性の融合を可視化するための方法がデザイン。
お客様が商品を通して得られる体験も、コミュニケーションも、すべてデザインなのですね。
理性やロジカルだけで、機能を詰め込むのではなく、
感性を生かしたものづくりに必要なデザインの教科書だと思います。
新しいものづくりやデザインの概念を味わう1冊です。
4.セミナー情報/イベント情報
★大阪産業創造館様 主催セミナー
1月18日 14:00~16:30 部門別会計セミナー
【セミナー】課題を把握し、高収益に繋げる「部門別会計」
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=38046
経営者が何を見たいか?見るべきか?を実現できる会計でないとね!
というお話をします。
★【ご一緒しませんか】1月21日★100年企業の秘訣に迫る新春セミナー
ジャパン・コンサルティング・ファーム主催
新春セミナー~中小企業に勇気を!~
100年企業の秘訣に迫る!
100年企業の共通点を見える化した
「100年企業就業規則」でグッドデザイン賞を受賞された
日比野先生をお招きしての講演会&懇親会です。
詳細はこちらからどうぞ!
https://7ea1q.hp.peraichi.com/
神佐の紹介割引ができます!
5.活動日記 CMデビューしました!
近畿税理士会のCMにエキストラ出演しました。
https://www.youtube.com/watch?v=qMZG2PKEHh8
フリーアナウンサーの森たけしさんとの共演です。
私は最後にちらっと出演しているエキストラですが。
良い経験をさせていただきました!
近畿税理士会の活動のひとつ、広報活動のためのCMですが、
このほか、税理士会では、
面談や電話などの税務相談、
確定申告のときなど、地域の税務相談、
小学校や中学校、高校などへの租税教育の授業、
成年後見制度の支援や、
税制改正に対する意見表明など、
広く社会の貢献するための活動を行っています。
税理士同士ですから、ある意味ライバル同士です。
一方で、1人の税理士・1つの事務所が社会の対してできることも限られています。
業界全体としてよくなっていかないと、
「税理士の存在って本当に大事だよね」と
社会の納得を得られないと、必要とされない未来を招いてしまいます。
そのための、税理士会の活動、と思っています。
地域内で、目立つ看板競争をしていた黒川温泉の旅館が、
団結して、統一した共同看板をつくって、
地域のブランド力を上げる取組をしたように・・・。
個々の税理士や事務所のレベルアップはもちろんのこと、
業界全体のブランド力も上げていかないと!と思います。
今年始まるインボイス制度。
どこまでよりよい支援ができるのか?
来るデジタル化を、経営にフィットしたかたちで導けるのか?
分かれ目の年になるように思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
今年もたくさんいいことがありますように!
いってらっしゃい!
神佐 真由美
このメルマガの内容の転載は、大歓迎です。
ご感想・ご意見も大歓迎です。
このメールにご返信いただきましたら、私に届きます。
このメルマガをおすすめされたい方がいらっしゃいましたら
こちらのURLをご紹介ください。
https://mail.os7.biz/add/JaJ8
バックナンバーはこちらからお読み頂けます!
https://mail.os7.biz/b/JaJ8
メルマガの購読をやめたいときは、こちらから停止手続をお願い致します。
解除専用ページURL
発行責任者:神佐 真由美
住所:京都市伏見区東大手町 若由ビル 3階 角谷会計事務所内
(引っ越しました!)
連絡先:m.kanza@nifty.com
記事一覧
第260号★意外と多いご相談・・・従業員さんのマネーリテラシー向上の取組み/正しい家計管理/年収の壁問題はどうなるのか?【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年11月18日
第259号★103万円の壁問題を手当すれば、問題は解決できるのか?/「ネット世論」の社会学/子どもたちと振り返り&目標づくり会【税理士 神佐真由美】
んにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 -------------------------------------------
2024年11月05日
第258号★想像を超えるAIの進化「知識から知能へ」今後10年私たちのビジネスはどうなる?/「創造する経営者」おすすめです/人にやさしく、成果にこだわる組織へのステップ【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年10月28日
第257号★2024年もあと2カ月!年末までに確認しておきたいこと 贈与・承継・助成金/データでわかる2030年 雇用の未来/聴きよい言葉よりも、振り返りと問題意識と方向性を【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年10月21日
第256号★帳簿はいつ付けるもの?帳簿は「お金の日記帳」/運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」/感謝!弊所20周年記念セミナー&懇親会【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年10月14日
第255号★管理会計って?経営者がパッと見て経営のジャッジができる会計のこと/松下幸之助 5つの原則/能登へボランティアに行ってきました【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年10月07日
第254号★毎月の試算表、どんなタイミングで、どこまで活用できていますか?/複利で伸びる1つの習慣/メッセンジャーダイエット【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年09月30日
第253号★11月からの「60日ルール」はどんな取引が対象でどう対応すべきか?/IT導入補助金は最終回です/事務所旅行で能登へ行ってきました【税理士 神佐真由美】
んにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 -------------------------------------------
2024年09月23日
第252号★郵便料金だけじゃない!10月以降変わることをおさえておきましょう!/ポスト・ヒューマニズム/自分では行けない場所へ行ったつもりになる【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年09月09日
第251号★あの補助金はなくなるのか?概算要求から読み解く来年の政策/中小企業の「値上げ」入門/台風被害のお見舞いを申し上げます【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年09月02日
第250号★売上の方程式 自社でコントロールできる要素はどれ?/世界は見ている、ここが日本の弱点/天草エアラインと四郎の初恋と天草大王【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年08月20日
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年08月13日
第248号★日銀が利上げを決定 経営に与える影響は?/月次決算セミナー配信/シンガポールへ行ってきました!【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年08月05日
第247号★郵便料金も値上げに!請求書はデータでやりとりする時代になります/コスト削減の最強戦略/往復はがきとフォームズ【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年07月26日
第246号★ものづくり企業における重要なレポートが経産省から発表されています/生産現場をカイゼンする「管理会計」/「学んだ」「理解した」と「知恵として使える」は全然違う【税理士 神佐真由美】
こんにちは! 税理士の神佐真由美です。 今日もご開封いただき、ありがとうございます。 本日のメルマガの内容です。 ------------------------------------------
2024年07月08日