上旬・中旬・下旬
2024年06月07日
今日は少し細かいことかもしれませんが、よく使う表現なので
まとめてみたいと思います。
文章中に「〇月に」というように月の名前を入れたい時に、
前置詞や冠詞に迷う方も多いのではないかと思います。
いろいろなパターンを見ていきましょう。
①「私は7月にパリに行きます」
Je vais à Paris en juillet.
Je vais à Paris au mois de juillet.
このように「〇月に」という場合には、
en または au mois de
を月の名前の前につけます。
②「私は7月上旬にパリに行きます」
Je vais à Paris début juillet.
Je vais à Paris au début du mois de juillet.
début juillet
と冠詞も前置詞もなしでいうバージョンと
au début du mois de juillet
と、前置詞も冠詞もしっかりつける長いバージョンがあります。
(début juillet の方が断然ラク!)
③「私は7月下旬にパリに行きます」
Je vais à Paris fin juillet.
Je vais à Paris à la fin du mois de juillet.
これも長短のバージョンがあります。
このように
********************
上旬に : début juillet
下旬に : fin juillet
********************
は、前置詞も冠詞もなしでそのまま置くこともできますが、
「中旬に」の場合は少し異なります。
④「私は7月中旬にパリに行きます」
Je vais à Paris à la mi-juillet.
なんと
mi-juillet には、前置詞の à と定冠詞女性形の la がつくのです。
月の名前 (janvier, février)はすべて男性名詞なのに
なぜ la がつくのでしょうか?
考えられるのは、mi- は moitié (半分の)という意味から
来ているからかもしれません (moitié は女性名詞)。
ただし、mi- の前に la がつくのは、「時間を表す名詞」の場合だけの
ようです。
à la mi-année 1年の半ばに
à la mi-saison 季節の半ばに
à la mi-journée 一日の半ばに
à la mi-temps 時間の半ばに (ハーフタイムに)
à la mi-été 夏の半ばに
それ以外の名詞の場合には:
à mi-chemin 道の半ばで
à mi-parcours 行程の半ばで
à mi-hauteur 中ぐらいの高さに
などのように冠詞はつきません。
(これは理屈ではなく、このまま覚えてください...)
最後にまとめると、7月の「上旬・中旬・下旬」と言いたい場合には
début juillet
à la mi-juillet
fin juillet
となることを覚えて、使ってみてくださいね。
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