人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント Vol.46 部下育成が難しくなった背景｜人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒントバックナンバー

人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント Vol.46 部下育成が難しくなった背景

2021年06月23日

ここ数回、フィードバックについてお伝えしてきました。

フィードバックが注目されるようになった背景として、
長期雇用・年功序列・長時間労働という
若手が育ちやすい環境の崩壊が挙げられます。

長期雇用の前提があると、若手を長い目で見て育てることができます。
成功体験だけでなく、大きな失敗体験をする機会も与えられ、
学ぶ機会を得ることができました。

また、年功序列の環境下では、
自分の数年後、数十年後を示すロールモデルが
常に身近に存在することになります。
年功序列で上がっていく賃金も、
同じ会社で長年勤めるモチベーションになっていました。

そして、飲み会を含め、
上司と部下が職場で長い時間を一緒に過ごすことで、
部下の仕事ぶりをじっくりと観察でき、
課題を発見してそれを改善する機会も多くありました。

しかし、皆さんご存知の通り、
このような環境はここ数十年で様変わりしました。

若手が育ちやすい環境がなくなり、
かなり意図的に育てようとしなければ、育たない。

部下育成に「意志」と「技術」が必要になりました。

一方、今の上司自身は、
長期雇用・年功序列・長時間労働の中で
育ってきた方も多くいらっしゃいます。

そのような上司は、
往々にして、自分がされてきた指導方法で部下を指導します。

しかし、上司自身が育ってきた環境と今の環境とでは、
前提条件が全く違う。
従って、これまで自分がされてきた指導方法では部下は育たないのです。

それを「近頃の若手は根性がない」と
部下のせいにしてしまっては、いつまでたっても部下は育ちません。

上司自身が自分の考え方や育成方法をアップデートして
働き方の多様化、テレワークの普及、年上部下の増加などの
環境変化に対応する必要があります。

その新たな育成方法の一つがフィードバックや、
以前お伝えした1on1なのですが、
実はこのテクニックだけ教えても、
上司自身のマインドセットや考え方が変われずに活用できない、
そんな風に苦労している会社も多くあります。

次回はその点についてお伝えしていきたいと思います。

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（編集後記）

前回紹介したクックフォーミーという電気圧力鍋で
昨日は豚の角煮を作りました。

豚バラかたまり肉を2cm幅に切って、
調味料と一緒に入れてスイッチを押すだけ。

家族中大絶賛の絶品角煮ができました。
いやー、美味しかった。

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