人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント No.62 「任せる」と「丸投げ」の違いって何？｜人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒントバックナンバー

人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント No.62 「任せる」と「丸投げ」の違いって何？

2021年10月13日

先日、ある会社の管理職の方と話している際、
「任せ方が分からない」「どこまで任せたらいいのか分からない」
というお悩みを聞きました。

部下への仕事の任せ方。
多くの上司の方が悩むところです。

上司向けの本やネットを読んでいただくと、

・背景・目的をしっかり説明する
・期限と求める達成レベルを伝えておく
・途中途中でチェックするタイミングを決めておく

など色々なコツが記載されていますので、
今回のメルマガでは、少し違う切り口からお伝えしたいと思います。

それは、仕事の「3つの責任」の話です。

クライアントから仕事を頼まれ、部下に依頼したとしましょう。
その時、3つの責任が生じます。

一つ目は、「遂行責任」。
その仕事を実行する責任です。

二つ目は、「管理責任」。
その仕事が納期までに達成されるように、
必要に応じて進捗管理や実行支援を行う責任です。

三つめは、「結果責任」。
求められている品質に仕上げるなどの結果を出す責任です。

さて、このうち、部下の責任はどこまででしょうか？
上司の責任はどこまででしょうか？

・・・・・

部下の責任は、「遂行責任」のみ。
上司の責任は、「管理責任」と「結果責任」である。
と考えます。

管理責任と結果責任まで部下に押し付けてしまうと、
それは「丸投げ」になります。

従って、上司は、部下に任せた仕事が
納期までに求める品質で仕上がるように、
進捗確認や実行支援を行い、
結果が出るまでは矢面に立って解決にあたる必要がある、ということです。

そう考えると、仕事は「投げる」ものではなく、
ましてや「任せる」ものでもなく、
「預ける」もの、と考えるとしっくりくるかもしれません。

自分の責任の下、部下に預けている。

このように考えるのは、いかがですか？

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（編集後記）

先日、ご支援先訪問のため
名鉄（名古屋鉄道）に乗車する機会がありました。

発車するときにいつも「カッカッ」という音がするので
何なのかと調べてみたところ、
出発合図をするための「電鈴」というのですね。

どうやら、運転席の電鈴は「チン、チン」と
大きな音が出るようになっている一方、
中間車は響かないようになっているとか。

その昔「発車のたびに音がうるさい」と苦情が来たため、
とネットには書いてありましたが、
はてさてどうなんでしょうか。

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