人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント Vol.67 成功体験と自己成就的予言で人の力を引き出した吉田松陰
前回・前々回のメルマガで、
部下の自発性を奪う学習性無力感と
自発性の基礎となる自己効力感についてお話しました。
今回は、これに関連して、
幕末の日本を動かす数多くの志士を輩出した松下村塾について
事例をご紹介したいと思います。
松下村塾で指導にあたった吉田松陰のポリシーは
このようなものだったそうです。
「人、賢愚ありと言えども各々一二の才能なきはなし」
門下生の長所を見出し、
褒めるところは徹底的に褒め、
門下生の可能性を示唆する言葉をかけ続けたそうです。
例えば
「君のディベートの才能たるや、防長随一だ」
「君の論語の知識たるや天下一だ」
このような言葉をかけられることで、
門下生のセルフイメージが上がって、
より頑張れるようになったそうです。
また、吉田松陰自身が先生となって講義をするのではなく、
門下生に得意分野の講義をさせ、ディスカッションも多くさせたそうです。
こうしたスタイルで成功体験を積ませながら、
徹底的に褒めることで門下生のセルフイメージを変え、
天下を変える人材をたった2年弱で次々と輩出したそうです。
部下が成功体験を積めるようにプロデュースし、
成功したらすかさず褒め、
セルフイメージを変えていく。
これは、部下のための時間を頻繁に作り、
部下のことをよく見ていないと達成できることではありません。
本メルマガでもたびたび書いてきましたが、
上司がマネジメントの時間を取ることの必要性は
こういったところにもあるのです。
現代は多くのマネージャーがプレイングマネージャーとして
自分のこなさなければいけない業務に
忙しく向き合っていますが、
本来は部下が5人を超えたら、
フルマネージャー、つまりマネジメント業務だけを行うようにした方がいい
と言われています。
それが難しいマネージャーの方も、
まずは「自分の時間の20%を部下のために使う」
「1週間のうち5時間を部下のために使う」
と決めるところから始めてみてはいかがでしょうか。
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(編集後記)
自己効力感にまつわる話を3回にわたって書いてきましたが、
思えば私の小学校5,6年の担任の先生は
自己効力感を育むのが非常に上手な先生でした。
様々な個性の生徒が活躍できる場面をバラエティ豊かに用意し、
普段はスポットライトの当たりにくい子供をそこで活躍させ、
すかさず大げさに褒める。
私も、当時その先生の狙いにまんまと!?乗せられ、
非常に鼻高々だった思い出がいくつもあります。
その時の先生の褒め言葉を
その後何度も思い出して励まされたものです。
多感な時期にそのような先生にご指導いただいたことを
今になって改めてありがたく思っています。
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