自走式組織コンサルタントの倉石が、人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒントをお伝えしています。

人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.209 強みを発揮できないとき

2024年10月03日




先日、ショックなことがありました。
10年以上使っていた傘を、電車に忘れてきてしまいました。

…という話を友人にしたところ、
「むしろ10年使い続けていたことの方が
信じられない!」と言われました。

友人は、これまで何十本と傘をなくしてきたんだそうです。

ちなみに、私の夫もそのタイプ。
傘をなくしまくる夫を小馬鹿にしてきた手前、
「私としたことが!!」というショックもありました。


私は、昔から「しっかり者」キャラでした。
もちろん、忘れ物も少なく、
きっちり真面目なタイプ。

今思うと、私の効き脳は
まさにしっかり者タイプです。


時折メルマガでもお話ししていることですが、
効き手・効き目のように、
脳にも無意識に反応する思考の癖があり、
これを「効き脳」と呼んでいます。


論理的・理性的なAタイプ、
堅実・計画的なBタイプ、
感覚的・人情派のCタイプ、
直感的・冒険的なDタイプ。

私のスコアは
A 78
B 60
C 32
D 30
で、「ABタイプ」です。


特にこの「B」が高い人は
予定を立ててその通りに進めるし
リスクを取らず、準備をきちんとして臨むので
おそらく、「忘れ物をしない」「ものをなくさない」のは
私のBの効き脳が働いているんじゃないか?と思っています。


この効き脳活用の基本は「強みを活かす」です。

強みを活かせる仕事の方が
当然、仕事の効率や成果は高いですし、

強みを活かせる仕事をしている人の方が
仕事に対する熱意は高いそうです。

ですから、マネジメントをする立場としては、
それぞれのメンバーが強みを活かせるように
仕事の配分やコミュニケーションを行っていく
必要があります。


一方、強みを活かせない環境というのもあります。
どういう環境でしょうか?

例えば、仕事の細かいやり方にまで、
上司が指示命令・介入する環境。

同じ仕事であっても、
その人の強みに沿ったやり方があります。

上司のやりやすいやり方と、
部下が成果を出しやすいやり方は違います。

細かいやり方にまで介入すると、
強みの発揮を阻害してしまいます。


もしくは、多様性を許容せず、同調圧力が高い環境。
このような環境では、
自分らしい発言や振る舞いが制限されてしまいます。

例えば、細かいことが気になるBタイプが
詳細を確認しようとしたとき、
「そんな細かいこと気にしなくていいよ!
当日になれば何とでもなるから!!」
なんて言われることが続くと、
Bの強みは発揮されなくなります。
(そして、当日困ることになる)


そして、自分の弱い領域の仕事を
しなければいけないとき。
脳のパワーをそこに大きく取られるため
強みの発揮が難しくなるのではないか、
と思っています。

傘を忘れた日、まさに
私の弱いDの領域のこと、
具体的には、新しいセミナーのアイディアを考えていました。

そこにパワーを取られて、
Bの強みを発揮できずに
傘を忘れてきたのではないか?

…と、ちょっとこじつけではありますが
自分を慰めようとしています。

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アーカイブ配信をいたします。

参加者全員に「満足」のご回答をいただいたこのセミナー。

10/23の1日こっきりですが、
この日は1日中視聴可能です。
前回予定が合わなかった方、是非ご視聴ください。
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実施してくださった方からは
「部下との関わり方をどうすればいいかが分かった」
「悩んでいたことがすっきりと晴れた」
とのコメントをいただいています。

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(編集後記)

数日後、新しい素敵な傘を買いましたが、
「かわいい!お母さん、これちょうだい」と
娘に取られてしまいました。

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