第163号★経営者保証が外せる?経営者保証ガイドラインを活用するための3つの要件とは?/ワークマン式「しない経営」/今年も鳩居堂の社中展に参加します!【税理士 神佐真由美】
今日もご開封いただき、ありがとうございます。
本日のメルマガの内容です。
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1.経営者保証が外せる?経営者保証ガイドラインを活用するための3つの要件とは?
2.現在公募中/これから公募予定の補助金/融資制度
3.おすすめ書籍 ワークマン式「しない経営」―― 4000億円の空白市場を切り拓いた秘密
4.セミナー情報
5.活動日記 今年も鳩居堂の社中展に参加します!
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1.経営者保証が外せる?経営者保証ガイドラインを活用するための3つの要件とは?
前回のメルマガで、経営者保証に関するガイドラインについてお話しました。
第162号★経営者保証ガイドラインをおさえて、経営者保証の解除を目指しませんか?
https://mail.os7.biz/b/JaJ8/1481898
会社が借入をする際に、求められてきた経営者による連帯保証。
思い切ったチャレンジや、円滑な事業承継を阻害する負の側面もあるとして、
経営者保証に過度に依存しない融資の必要性から、
経営者保証に関するガイドラインが、策定され、公表されているということでした。
※適用対象は「中小企業・小規模企業者」となります。
中小企業庁:「中小企業・小規模企業者の定義」 (meti.go.jp)
https://www.chusho.meti.go.jp/soshiki/teigi.html
あくまで、ガイドラインという位置づけであり、
そのようにしないといけない、という義務ではありませんし、
活用するかどうかは、当事者間(金融機関・企業)にゆだねられているものではありますが、
活用状況は公表されており、これからも活用が求められてくるものだと考えられます。
今日のメルマガでは、
1)新規の借入のとき 既存の借入の借換えのとき
2)事業を承継するとき
にこの経営者保証ガイドラインが活用でき、
経営者保証を必要としない、あるいは見直すことができるための3要件について、
もう少し詳しくお話していきたいと思います。
3つの要件とは、
1:資産の所有やお金のやりとりに関して、法人と経営者が明確に区分・分離されている
2:財務基盤が強化されており、法人のみの資産や収益力で返済が可能である
3:金融機関に対し、適時適切に財務情報が開示されている
でした。
1つずつ見ていきましょう。
1:資産の所有やお金のやりとりに関して、法人と経営者が明確に区分・分離されている
経営者自身がオーナーである中小企業では、会社の資産も、個人の資産と同じように所有の認識が強いかもしれません。
しかし、経営者個人の資産と法人との資産が明確に区分しておく必要があります。
たとえば、会社が賃借している経営者所有の不動産の賃料は、世間相場と同じくらいにする必要がありますし、
経営者が会社所有の不動産を、社宅として賃借する場合もしかりです。
「社会通念上相当な範囲内」に収まるように仕組み作りをする必要があります。
これらの整備については、顧問の税理士などに協力してもらい、
「明確に区分されているといえるためには、何が課題となるか?」
を一緒に検討してもらうなどの方法が考えられます。
2:財務基盤が強化されており、法人のみの資産や収益力で返済が可能である
経営者個人の返済をあてにしなくても、融資ができる、ということを示す要件となります。
これには、自己資本比率を高めること、
そのためには、黒字をしっかり出せる収益力をつけること。
黒字を出して、法人税も払って、自己資本を厚くすること。
今はなかなか難しいな、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
数年かけてでも、この要件を満たせる状態を作ることができたらよいのではないでしょうか。
そこで、5か年計画の策定をおすすめしています。
何に注力して、収益力を上げていくのか、じっくり検討してみるのはいかがでしょうか。
ちょうど今なら、補助金を使って、専門家と一緒に計画を策定できる仕組みがあります。
第140号★補助金をもらって事業計画をつくるポストコロナ持続的発展計画事業と”宝の山”の冊子とは/
https://mail.os7.biz/b/JaJ8/1417169
中小企業庁:早期経営改善計画策定支援事業(通称 ポストコロナ持続的発展計画事業) (meti.go.jp)
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/kakushin/kaizen/souki.html
2022年4月から刷新されるようですが、おそらく補助金で計画策定ができる仕組みは、継続されるのではと考えられます。
会社の財務基盤を強くして、経営者保証の解除や円滑な事業承継を目指したいという方には、
5か年計画の策定、そして、この補助金を使った支援をおすすめします。
うちの場合は使えるの?などのご質問・ご相談もお気軽にどうぞ!
3:金融機関に対し、適時適切に財務情報が開示されている
少なくとも決算のとき、できれば四半期ごと、理想は毎月、
金融機関に試算表などで経営状況が共有できていることが3つ目の要件です。
私たちの事務所では、TKCで構築されている「モニタリング情報サービス」という仕組みを活用し、
お客様の同意に基づき、決算書や、試算表をオンラインで金融機関に届けています。
金融機関側からすると、決算書や試算表をわざわざ取り寄せなくても手元に届き、
その資料をもとに経営者と話ができる、と好評です。
そのような仕組みを使うのでもよいですし、資料を送付するのでもよいと思います。
情報が少ない会社と、開示する会社とでは、
どちらが支援しやすいか、という観点でいうと、後者だと思います。
どんな仕組みを作ることができるか、検討されてはいかがでしょうか。
今回は、経営者保証ガイドラインの活用ができるための3つの要件について、
前回より詳しく、具体的にお話しました。
ご参考にしていただけると嬉しいです。
2.現在公募中/これから公募の補助金/融資制度
・経産省:ウクライナ情勢の変化に伴い中小企業・小規模事業者対策
https://www.meti.go.jp/press/2021/02/20220225002/20220225002.html
※特別相談窓口の設置・セーフティネット貸付の要件緩和
・事業復活支援金(1月31日から申請開始!)
https://jigyou-fukkatsu.go.jp/
・インボイス対応に!
パソコンやタブレットも対象に!IT導入補助金2022
https://www.it-hojo.jp/2022/
・業務改善助成金
https://pc.saiteichingin.info/chusyo/index.html
・事業再構築補助金(次は第5次公募!1月20日~3月24日)
https://jigyou-saikouchiku.jp/
・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(第10次公募 5月11日まで)
https://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/10th/gaiyou_20220216.pdf
デジタル枠・グリーン枠・回復型賃上げ・雇用拡大枠が新設
・小規模事業者持続化補助金(第8回公募 おそらく2022年6月まで)
https://r1.jizokukahojokin.info/
・ 雇用調整助成金(新型コロナ特例)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/pageL07.html
(特例が6月末まで延長される見込み)
3.おすすめ書籍 ワークマン式「しない経営」―― 4000億円の空白市場を切り拓いた秘密
ワークマン式「しない経営」―― 4000億円の空白市場を切り拓いた秘密
土屋 哲雄さん
https://www.amazon.co.jp/dp/4478111456/ref=cm_sw_r_tw_dp_F974MFDX92RRBFCBN6Z0
(本の紹介より)
☆【はじめに】4000億円の空白市場を切り拓いた秘密
☆【第1章】「しない会社」にやってきたジャングル・ファイター
☆【第2章】ワークマン式「第2のブルーオーシャン市場」のつくり方
☆【第3章】「しない経営」が最強の理由
☆【第4章】データ活用ゼロの会社が「エクセル経営」で急成長した秘密
☆【第5章】なぜ「エクセル経営」で社員がぐんぐん成長するのか
☆【第6章】興味こそがやりきる経営のエンジンである
☆【第7章】「両利きの経営」はどうすれば実現できるのか(早稲田大学大学院・ビジネススクール入山章栄教授との対談)
★手に取ったきっかけ
著者はワークマン専務の土屋さんという方ですが、
この方の講演を聴かれたお客様から、ワークマンの「しない経営」について教えていただき、
興味を持って、手に取りました。
★おすすめポイント
社内行事をしない。
会議を極力しない。
経営幹部は極力出社しない。
幹部は思いつきでアイデアを口にしない。
目標を定め、ノルマを決め、期限までにやりきるといった多くの企業がやっていることは一切しない。
とりわけ「頑張る」はしないどころか、禁止
という「しない経営」がイメージとして先行していますが、
その水面下で、何をしているのか、
どんなジャッジをしているのか、
どうやって社員を教育しているのか、
シンプルかつ地道な取組みを展開しています。
「エクセル経営」については、
社員全員がデータ活用の研修を受けて、
草の根的なデータ活用ができるように「考え方」を身に着けているようです。
現場から必要と思われる指標を集約して、
定点観測する指標を決めています。
具体的な指標やツールについても解説してあり、
今叫ばれているDXやデータ活用を検討する際に、
参考になると感じました。
頑張らない分、戦略と仕組みを作りこんでいる、
その具体的な考え方・方法が解説されています。
4.セミナー情報
★大阪産業創造館様 主催セミナー 登壇予定★
2022年3月9日14時~16時30分(現在キャンセル待ち)
【はじめての○○セミナー】きちんと押さえたい!経営者のための資金繰り基礎知識
https://www.sansokan.jp/events/eve_detail.san?H_A_NO=36011
★企画検討中:ローカルベンチマーク作成ワークショップ@オンライン
第161号★金融機関との取引をスムーズにする”ローカルベンチマーク”作成のすすめ
https://mail.os7.biz/b/JaJ8/1479373
前回のメルマガでお話した、”ローカルベンチマーク”の非財務情報をつくる
オンラインのワークショップを企画検討中です。
この機会に、ローカルベンチマークを作ってみませんか?
ご興味ある方は、このメールに「興味あり」とご返信ください。
5.活動日記 今年も鳩居堂の社中展に参加します!
福田房仙先生に師事し、書道を始めて、4年が経ちました。
今はコロナ禍なので、オンラインでのお稽古を重ねています。
ありがたいことに、
銀座の鳩居堂で行われる社中展に出すための作品づくりをしています。
おかげさまで仕事も忙しくさせていただいていますが、
だからこそ、書に向かう時間が貴重で、
仕事とはまた違った「自分を磨く時間」になっているような気がします。
どうしても、普段は書類とか数字とか、無機質に見えることを扱っているので
(その裏には、人の営みがあるので、決して無機質ではないのですが)
書道という芸術に触れるということが、
自分のバランスを取りながら、感覚を広げていくのに必要だな、と感じています。
先生にこの上ないお手本を書いていただきました。
私が大事にしたいことを四字熟語にしています。
心を込めて、書き上げたいと思います。
第22回房仙会書展
期間:4月29日(金)~5月1日(日)
場所:鳩居堂画廊
お近くの方は ぜひいらしていただけたら嬉しいです。
先生方や、房仙会一門の素晴らしい作品が集まります。
今日のメルマガは以上です。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
今週もたくさんいいことがありますように!
いってらっしゃい!
神佐 真由美
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