人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント Vol.3 社員が主体性を持つためには?(3)
人材づくり、組織づくり、関係づくりを通じて
「社員が主体的に動き、人と業績が同時に伸びる会社」に導く、
自走式組織コンサルタントの倉石です。
過去に名刺交換させていただいたみなさまに、
あなたの会社が「人と業績が同時に伸びる会社」に
成長するためのヒントをお伝えしていこうと思います。
-------
「社員(部下)は与えられた仕事をこなすだけ。
もっと広い視野を持って主体的に動いてほしい」
そんなお悩みについて、
経営者やマネージャーとできる限り近いレベルの「情報」、
具体的には「経営数字」と「ビジョン」を社員と共有することが必要であり、
「経営数字」を社員に理解してもらう方法として、
「お金のブロックパズル」が有効です、とお伝えしました。
お金のブロックパズルとは、
私のコンサルティングの師匠である和仁達也さんが
「お金の流れが一目でわかる! 超★ドンブリ経営のすすめ」などで紹介している考え方です。
私がご説明するよりも、
ご本人が図解したこのページの方がずっとずっと分かりやすいので
お金のブロックパズルそのものの説明についてはこちらをご参照ください。
https://jcfca.com/media/kiziitiran/692.html/
私が今回お伝えするのは、
これを活用して社員に会社の実態をどう伝え、どう変わったか?
という事例です。
社員数20名ほどのサービス業の企業で、
これまで売上数字でさえ経営幹部にしか見せたことがない、
という会社に出会いました。
経営数字を社員に共有しない理由を経営者に尋ねてみると、
こんな言葉が返ってきました。
あなたの会社にも当てはまるものはありますか?
「社員に数字を共有するのは何となく不安」
「社員から聞かれれば言ってもいいが、特に聞かれたこともない」
「売上が上がったから給料を増やせと言われそう」
「赤字であることを知ったら不安になって辞めてしまいそう」
そして、
経営数字に限らず経営上の重要な事柄については
社員にオープンにせず、
社長だけ、あるいは社長と経営幹部だけで全て決定してきたこと、
そのような会社運営の中で、
社員は「自分は与えられた仕事だけやればいい」
というマインドが定着してきたこと、
そして経営者は心の底では社員を信じていないこと
そんなことが浮き彫りになってきました。
「そもそも自分があまり理解していないから説明できない」
というご不安もあったので
社員の皆さんを集め、
私が講師となってお金のブロックパズルの勉強会を開き、
売上と粗利率の関係性、
なぜ会社には利益が必要なのか、
会社の利益を2倍3倍に増やす着眼点などを解説しました。
もちろん、会社の状況についても、
過去5年間の経営数字の推移、
前期から赤字になったこと、
借入金の額がいくらあり、これからどれくらい持ちこたえることができるのか、
といったことも包み隠さずお話し、
なぜこの売上目標を達成する必要があるのか、
黒字化に向けて考えられる様々な方法などを紹介しました。
社員の皆さんからは
「これまで全く考えたこともなかったが、知ることができて会社の一員という自覚が生まれた」
「ただ売上を上げればいいと思っていたが、その先の利益のことを考えないといけないことが分かった」
「赤字であることに衝撃を受けたが、これからやるべきことがたくさん見えてきた」
など前向きな声が多く聞かれました。
その後、部署をまたいだプロジェクトチームが複数立ち上がり、
顧客開拓を担当するチーム、
生産性向上を担当するチーム、
粗利率向上と経費削減を担当するチームなどが、
自分達でいくつもの手段を考え、実行に移しています。
その姿に経営者の方は頼もしさを覚え、
もっと色々なことを相談したり任せたりしていこう、と
いい循環が生まれつつあります。
参考になりましたでしょうか?
次回は「ビジョン」についてお伝えします。
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