自走式組織コンサルタントの倉石が、人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒントをお伝えしています。

人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント

人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント Vol.30 1on1 導入失敗事例

2021年02月24日



全2回にわたって、1on1について目的・心構え・会話の進め方
をお伝えしてきました。

バックナンバーはこちら
バックナンバーページのURL


「最近流行っているから1on1を導入してみたけれど、機能しなかった」
という事例を2つ、ご紹介したいと思います。
(実際と細部を多少変更しています)


①とりあえず始めてしまった
ある製造業の会社で、1on1がいいらしい、と聞きつけた社長。
非常にやる気に満ち溢れ、スピード感を大切にしている社長なので、
とにかくやってみよう、と管理職向けに説明会を開き、
「12月中に1度はやるように」と伝えました。

管理職が試行錯誤しながらやってみたものの、
従業員同士ではこんな会話がされていたようです。

「突然呼ばれて話をしたけれど、何の目的だったんだろう…」

「今までそんな話をしたこともない上司に将来について色々聞かれて戸惑った」

「何か裏があるんじゃないか、まずいことを言ったら評価を下げられるのではないか…」


結局1on1の文化は浸透しませんでした。

この事例でのポイントは、
・1on1の目的を従業員にも伝えていなかったこと
・管理職に対して十分な研修や練習の場を与えなかったこと

です。

1on1の目的は、必ず従業員にも伝えましょう。
対話の文化がない会社であればあるほど、
従業員への目的の周知が明確でないと
変に勘繰り、とても本音を話す場ではなくなってしまいます。

また、管理職に対して研修や練習の場を設けることも必須です。
1on1はやってみないと分かりません。
質問例だけ渡して、あとはやっておいて、では
いい場づくりができないのも当然です。

また、学習が進むサイクルは以下だと言われています。
インプット⇒対話⇒実践⇒振り返り⇒インプット⇒対話⇒実践⇒振り返り…

1回教えただけで終わるのではなく、
1on1の実践と実践の間に、
更にレベルを上げるための研修があると理想的です。


②忙しさに負けていつの間にか廃れてしまった
1on1は、「緊急ではないが、重要なこと」です。
普段の「緊急で重要なこと」や「重要ではないが緊急なこと」に忙殺されているうちに
自然消滅してしまったという話はよく耳にします。

こうならないためのアイディアはいくつかあります。
・どの頻度で、どちらがアポイントを取るのか決めておく。
・または、定例にして先までカレンダーに入れておく
・社長または人事がメッセージを出し続ける
・1on1の実施を上司の評価項目に入れてしまう
・1on1の実施成果を見える化する

特に一番最後の「実施成果」が大事だと考えます。
1on1が文化として定着するには1年程度かかります。
アンケート等で「これをやって良かった」という声を集めて周知することで、
定着を促進することができます。


皆さんの会社では、いかがでしょうか。

------
無料オンラインセミナー開催中!
申込はこちらから
https://peatix.com/group/7513787

「社員が自分で考え、動く組織に変わる5つの法則」
2021/02/24 (水)15:00 - 17:00
2021/03/08(月)15:00 - 17:00

------
(編集後記)
先週末はすごく暖かかったですね。
家族で「こどもの国」に出掛けたのですが
非常に賑わっていました。

特に、「乳しぼり体験」「乗馬体験」
「ここだけでしか食べられないソフトクリーム」
など、「体験」と「限定性」があるコンテンツが
特に人気がありました。

私も強烈に「体験」を提供できる研修コンテンツを考案中です。

------



記事一覧

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.289 組織の問題は「肩こり」と同じ!?

なんでそっちは大丈夫なのか… 続きは編集後記で。 私は昔から、肩こりに悩んでいました。 デスクワークの合間に肩を揉んでみる。 ストレッチをしてみる。 一時的には楽になるの

2026年05月01日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.289 評価制度は「評価制度」から始めると失敗する

ぶり返してしまった… 続きは編集後記で。 「社員のモチベーションを上げるために、ちゃんとした評価制度を作りたい」 「公平な査定ができる仕組みを導入すれば、みんな納得して動くは

2026年04月22日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.288 Z世代の特徴は「チル&〇〇」

小さな気づき… 続きは編集後記で。 「Z世代は、何を考えているのかわからない」 「プライベート優先で、仕事に対するガッツを感じられない」 もし、あなたがそう感じているとし

2026年04月16日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.287 「採用は人事の仕事」という他責の壁を壊す

最近ハマっているものは… 続きは編集後記で。 先日ご案内した採用・定着デザインセミナーですが、 続々とお申し込みをいただき、ありがとうございます。 各回ともお席に限りがあり

2026年04月08日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.286 選ばれない求人票の共通点

ものすごい肩 …続きは編集後記で。 あなたの会社の求人票に、こんな言葉が入っていませんか? 「アットホームな職場です」 「風通しが良いです」 「人を大切にする会社です」 も

2026年04月01日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.285 立候補者が0名から15名に変わった話

やっちゃいますよね。 …続きは編集後記で。 「うちの社員は言われたことしかやらない」 「もっと主体的に動いてほしい」 そんな悩みを本当によく聞きます。 社員の主体性は、

2026年03月25日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.284 採用がうまくいかないのは、採用の問題ではありません

やっぱりすごかった… 続きは編集後記で。 突然ですが、こんな場面に心当たりはありませんか? ・せっかく採用した人が、半年も経たないうちに辞めてしまう。 ・現場からは「今年

2026年03月25日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.283 辞めるなんて、一言も言ってなかったのに

幸せ… 続きは編集後記で。 「突然辞めるって言い出したんです ……あんなに順調そうだったのに」 先日、ある経営者の方が、肩を落としてそう仰っていました。 期待の新入社員

2026年03月18日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.282 採用・定着の秘訣は〇〇を巻き込むこと

ついにこの日が…… 続きは編集後記で。 「ハローワークには毎週のように通っているんです。 でも、全然人が来ない。 たまに来ても、すぐに辞めてしまう……」 ある製造業(社員数

2026年03月13日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.281 納得感を高める評価制度とは

実は、イチゴが… 続きは編集後記で。 「うちには明確な評価基準がないから、社員が不満を持つんだ」 「誰が見ても公平で、客観的な評価制度を作りたい」 経営者の方から、こうし

2026年03月03日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.280「コンサルを入れたら社員が辞めた」の正体

喧嘩中? …続きは編集後記で。 「コンサルが入ってから2人も辞めちゃったんだよ……」 ある会社の社長から、そんな報告を受けました。 一瞬、コンサルティングへの不満かと思

2026年02月27日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.279 3人に1人が誰にも相談せず辞めている

退職を決意した時… 続きは編集後記で。 早いもので2月も半ば。 4月の新入社員迎え入れに向けて、 準備を進めている企業も多いのではないでしょうか。 多くの企業が頭を悩ま

2026年02月13日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.278 昨年一番ヤバかった瞬間

そんなことある!? …続きは編集後記で。 人生には「頑張り」だけではどうにもならない瞬間が訪れます。 2025年のある月、 支援先での会議ファシリテーション、 経営者コー

2026年02月06日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.277 コンサルタントが「〇〇」を捨てるとクライアントが変わる

今日、家を出る時、カギを閉めたか覚えていますか? …種明かしはメルマガの中で。 「部下が指示待ちで困る」 「自分で考えて動ける部下が育ってほしい」 マネジメントの現場で、

2026年01月29日

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.276 昨年好評だったメルマガベスト3

東京は快晴なのに… 続きは編集後記で。 例年行っているこの企画、 2026年になって少し経ってしまいましたが 今年もやりたいと思います! 第3位:Vol.261 PDCA

2026年01月22日

289 件中 1〜15 件目を表示
<<   <  1 2 3 4 5  >   >>