人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.183 モチベーションが下がってしまった!
無計画です。
…続きは編集後記で。
先日、ある宿泊関連企業の
経営者から相談を受けました。
----
6年前に創業し、
創業メンバーを中心に
熱い思いをもって事業を展開してきた。
3年前に、メンバーの頑張りに報いたいと思い、
予約1件につき金額の〇%、という
金銭的なインセンティブシステムを導入した。
それによってメンバーのモチベーションが上がり、
予約を増やすためのプロモーションなどを
頑張ってくれるようになった。
しかし、認知度が上がるにつれ、
メンバーの頑張りにかかわらず
どんどん予約が入るようになった。
実態とインセンティブシステムが乖離してきたため
1年前に、インセンティブを一旦廃止した。
そうすると、メンバーの仕事の質が
目に見えて落ちてしまった。
以前は、インセンティブがなくても
頑張って働いていたのに…
以前のような状態に戻すには
どうしたらいいですか?
----
金銭的なインセンティブによって
メンバーのモチベーションを上げよう!
というのはよくある話です。
これはとても分かりやすく、
望む方向に社員を動機づけしやすいため、
様々な企業が取り組んでいることかもしれません。
しかしそこには、
「アンダーマイニング効果」という
副作用が潜んでいます。
アンダーマイニング効果とは、
内発的動機付けによって
高いモチベーションで働いている状況において
金銭的報酬等の強い外発的動機付けを行うと、
働く動機が外発的動機付けへと変わり、
外発的動機付けが得られないと
モチベーションが下がる場合がある。
という効果です。
アンダーマイニング効果を説明する逸話として、
こんな話があります。
-----------
ある子供がいじめられていました。
クラスメイトが家にやってきて
石を投げつけてくるのです。
父親がいくらクラスメイトに「やめろ!」と言っても
やめることはありませんでした。
そこで父親はこう言いました。
「明日も子供に石を投げてくれ。
そうしたら、1日につき500円あげよう」
クラスメイトは喜んで石を投げ、
500円もらって帰っていきました。
それが数日続いたのち、父親は
クラスメイトにこう言いました。
「明日からはお金をあげることはできない」
すると翌日から、
クラスメイトたちはぱったりと
石を投げに来なくなりました。
-----------
最初は、内発的動機付けから石を投げており、
1円ももらわなくても石を投げていたのに、
外発的動機付けから石を投げる状況が続くことで、
お金をもらわないと石を投げない、
という状況になりました。
内発的動機付けで働いている状況とは、
内面から生じる興味・関心や意欲に動機づけられ、
仕事自体が楽しく、
没頭できる状況です。
外発的動機付けで働いている状況とは、
評価、賞罰、強制など
外部からの刺激によって動機づけられて
働いている状況です。
もちろん、内発的動機付けによって
モチベーション高く働いている状況が
望ましいと言われています。
しかし、この会社では、
良かれと思って外発的動機付けを与えました。
そうすることで、
仕事自体が楽しいという状況から、
仕事の目的がお金に置き換わってしまい
アンダーマイニング効果が生じました。
ここでインセンティブをなくしてしまうことで
外発的動機付けも失われてしまった…
ここから、元の「内発的動機付け」で
働いている状況に戻すのは
簡単なことではありません。
では、この会社に対して
私がどんな提案をしたのか…
ということについては、
また次回のメルマガでお伝えします。
このようなことを起こさないためには
人事施策に一本筋を通して
戦略的に組み立て、導入していく必要があります。
その考え方と進め方をお伝えする講座を
5月から予定しています。
内容について詳しく知りたい方は、
以下の講座情報をご覧になり、
ご連絡くださいね!
詳しくお話しさせていただきます。
-----------
(講座情報)
戦略人事超実践講座
https://coachingfarmjapan.com/shrm/
「人が増えてきて、組織化したいのに、何から手をつけたらよいか分からない」
「人事制度を導入しても、上手く機能していない」
「次世代の幹部が育っていない」とお悩みの
経営者・人事の方のための講座です。
--------------
(編集後記)
いよいよ今日から香港旅行に出発です。
直前まで仕事でバタバタしており、
結局、無計画なまま
出発日を迎えてしまいました。
私の効き脳的は
B:堅実・計画脳が高いので、
普段の旅行はきっちり計画を立てるのですが…
頼れる友人がいると
こうなってしまうこともあるのですね!
------
記事一覧
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.283 辞めるなんて、一言も言ってなかったのに
幸せ… 続きは編集後記で。 「突然辞めるって言い出したんです ……あんなに順調そうだったのに」 先日、ある経営者の方が、肩を落としてそう仰っていました。 期待の新入社員
2026年03月18日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.282 採用・定着の秘訣は〇〇を巻き込むこと
ついにこの日が…… 続きは編集後記で。 「ハローワークには毎週のように通っているんです。 でも、全然人が来ない。 たまに来ても、すぐに辞めてしまう……」 ある製造業(社員数
2026年03月13日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.281 納得感を高める評価制度とは
実は、イチゴが… 続きは編集後記で。 「うちには明確な評価基準がないから、社員が不満を持つんだ」 「誰が見ても公平で、客観的な評価制度を作りたい」 経営者の方から、こうし
2026年03月03日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.280「コンサルを入れたら社員が辞めた」の正体
喧嘩中? …続きは編集後記で。 「コンサルが入ってから2人も辞めちゃったんだよ……」 ある会社の社長から、そんな報告を受けました。 一瞬、コンサルティングへの不満かと思
2026年02月27日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.279 3人に1人が誰にも相談せず辞めている
退職を決意した時… 続きは編集後記で。 早いもので2月も半ば。 4月の新入社員迎え入れに向けて、 準備を進めている企業も多いのではないでしょうか。 多くの企業が頭を悩ま
2026年02月13日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.278 昨年一番ヤバかった瞬間
そんなことある!? …続きは編集後記で。 人生には「頑張り」だけではどうにもならない瞬間が訪れます。 2025年のある月、 支援先での会議ファシリテーション、 経営者コー
2026年02月06日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.277 コンサルタントが「〇〇」を捨てるとクライアントが変わる
今日、家を出る時、カギを閉めたか覚えていますか? …種明かしはメルマガの中で。 「部下が指示待ちで困る」 「自分で考えて動ける部下が育ってほしい」 マネジメントの現場で、
2026年01月29日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.276 昨年好評だったメルマガベスト3
東京は快晴なのに… 続きは編集後記で。 例年行っているこの企画、 2026年になって少し経ってしまいましたが 今年もやりたいと思います! 第3位:Vol.261 PDCA
2026年01月22日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.275 指示待ち部下を生むのは、上司の〇〇すぎ
昨日の夕ご飯は何でしたか? …種明かしはメルマガの中で。 「部下が指示待ちで困る」 「自分で考えて動ける部下が育ってほしい」 これまで何度も聞いてきたお悩みです。 こ
2026年01月15日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.274 なぜ、新年の方針は伝わらないのか
こんにちは、倉石友美です。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 まずはひとつ、お礼をさせてください。 年末にお送りした 株式会社ダイアログワークス設立のご報告メルマガに対
2026年01月08日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.273【ご報告】「対話」から、組織は変わる。新会社設立のお知らせ
こんにちは、倉石友美です。 いつもメルマガをお読みいただき、ありがとうございます。 今日は、私自身に関するひとつの節目について、ご報告させてください。 「経営計画を作ったの
2025年12月24日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.272 〇〇〇が決まっていないプロジェクト
私の推しは… 続きは編集後記で。 前回のメルマガでは、 「社員の20%から「やりたい」と手が挙がるプロジェクトの始め方」と題し 指名制ではなく手挙げ式で 採用プロジェクトを
2025年12月18日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.271 社員の20%から「やりたい」と手が挙がるプロジェクトの始め方
蟹味噌トマトじゃーん! …続きは編集後記で。 前回のメルマガでは、 「コントロールすればするほど、主体性は下がる」という話をしました。 https://mail.os7.
2025年12月10日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.270 ○○するほど主体性が下がる?
今半の… 続きは編集後記で。 以前、とある会社で “ある課題を解決するためのプロジェクトチーム"を立ち上げました。 メンバーの選び方は指名制。 プロジェクトの目的もゴール
2025年12月03日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.269 “理念を実現する組織”に変える〇〇〇の仕組み
鉄の胃腸… 続きは編集後記で。 前回のメルマガ、 「理念浸透は、理念を浸透させようとしてもうまくいかない!?」話に、 たくさんの反響をいただきました。 ありがとうございます。
2025年11月26日