内定者が、現職の会社に慰留されている！ こんな時どうする？
社労士で採用定着士の西野です。
前回は入社辞退の理由は新しい
世界に踏み出す際の不安。
その不安の正体を知り、
予めつぶしておくという内容でした。
今回は、入社辞退の最も大きな理由、
現職の会社に慰留されることについて
考えてみましょう。
慰留というのは必ずと言っていいほど
あります。というか、一度は慰留する
のがマナーですから。
顧問先の社長に聞いた話ですが、
ある女性社員、以前から結婚したら
退職するって社長にも同僚にも
豪語していたそうです。
そしてある日、
「結婚が決まりましたので辞めます」
と告げてきました
現実のものとなった訳です。
社長にしてみたら、以前から聞いて
いたし、祝福の気持ちもあり、
「それは良かった、おめでとう！」
と受け入れたんですね。
すると、
「引留めてくれなかった。社長は冷たい」
周囲にそんな愚痴をこぼしながら
辞めていったそうです。
人の感情って難しいですよね。
やはり一度は慰留するのが無難です。
入社辞退に話を戻しましょう。
慰留されたことで、転職の意思が
揺らいでしまうことも少なく
ありません。
中には、
「給料を５万円アップさせるから」
と条件の見直しを提示されたり、
ブラック企業になると辞めさせて
もらえないこともあります。
大事なことは、先につぶしておくこと。
「今の会社から給料を５万円アップ
すると言われました」
そう告げられてから対応しても遅いです。
入社までのスケジュールを打合せ
する際に、慰留を想定し先手を打ちましょう。
「退職を告げるに当たり、不安はありませんか？」
そんな質問を投げかけながら、
退職願のサンプルを案内したり、
退職交渉の仕方を考えたり、
その際、社労士に相談しながら進める
と内定者も心強いと思います。
一度退職を告げた以上は、
新しい世界に踏み出すのが幸せ。
給料アップの提示で残ったとしても、
裏切り者のレッテルを貼られるだけです。
そんな話も、具体例を挙げながら話して
おくことで、辞退防止につながります。
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西野社労士事務所・株式会社チーム力アップ
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