タクシードライバーに学ぶ「面接術」
社労士で採用定着士の西野です。
採用面接は
「会社の未来を左右する人と会う場」。
1人ひとりを丁寧に扱うことが大切
だとお伝えしました。
一方で、中小企業に応募してくる人
の多くは正直そこまで構えて来ていません。
「そこまで丁寧に対応する必要
あるの？」と思う方もいるでしょう。
今回は、その答えにつながる、
タクシードライバーの友人の話です。
彼は若い頃に事業を立ち上げ成功
しましたが、還暦を前に「子どもの
頃から好きだった運転」を仕事に
しようと、タクシードライバーになりました。
入社時の役員研修でこう言われたそうです。
「どんなお客様にも、必ず
『かしこまりました』と
丁寧に対応してください」
当初は意味がわからなかったそう
ですが、やがて体感することになります。
例えば、酔っぱらいの会社員、
「○○まで行け！」
「次の交差点を右！」
その他にも、水商売風のお姉さん
や、少し怪しいカップル。
最初は軽く見ているような態度で
接してきます。
でも、
彼はどんなお客様にも一貫して
「かしこまりました」
と丁寧に返しました。
すると不思議なことに、
次第に相手の態度が変わっていくのです。
「次の角を左に曲がってください」
降りるときには
「ありがとうございました」と
丁寧に頭を下げる。
これは偶然ではなく、
どのお客様でも同じ。
最初は見下していた人でも、
丁寧に扱われるうちに
「自分も丁寧にしよう」
と態度を改めていくのです。
心理学では「返報性の原理」と呼ばれます。
人は、自分が受けた扱いに応じて
無意識に行動を変えていくのです。
面接も同じです。
「どうせ中小企業の面接だし」
「軽く答えておけばいいや」
そんな気持ちで来る候補者もいます。
でも、こちらが誠実に、丁寧に接すると
不思議と相手も真剣さを増していきます。
会社の姿勢が候補者に映り、
態度も回答も変わっていく。
これこそが面接の本質です。
つまり「相手の心を動かすのは、
自分たちの接し方」なのです。
タクシードライバーの友人は、
最後にこう言っていました。
「結局、人は扱われたようにしか振る舞わない」
面接もまさに同じ。
だからこそ、1回1回を大事に、
丁寧に取り組んでいきたいですね。
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を見抜く方法
一般的な面接で入社後の活躍を予測
できる精度はわずか14％。
その精度を高める方法として「構造化
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