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採用定着のヒント 西野毅

法定休日の「明確化」とは何を意味するのか?

2026年02月04日



社労士で採用定着士の西野です。

今回は、労働基準法に関わる重要な
テーマのひとつ、
「法定休日の明確化」について整理します。

■ 休日には2種類ある

まず、休日には大きく分けて
次の2種類があります。

・法定休日
労働基準法で定められた休日で、
「週1日」または「4週を通じて
4日」与える必要があります。

・所定休日
会社が任意に定めた休日です。

週休2日制の会社の場合、
2日のうち
1日は法定休日、
もう1日は所定休日
という位置づけになります。

ここをあまり意識せず、

「とにかく週2日休ませているから
問題ない」

と考えているケースも少なくありません。

■ 法定休日と所定休日、何が違うのか?

実務上、大きな違いは割増賃金です。。

・法定休日に勤務した場合
 → 休日労働となり、135%以上
  の賃金

・所定休日に勤務した場合
 → 休日労働ではなく、
  (その週の労働時間次第で)
  時間外労働として 125%
  の賃金

※週40時間を超えなければ割増なし
(100%)の場合もあります

この違いは、賃金計算に直結します。

■ 問題は「どの日が法定休日か
分からない」こと

例えば、

・土日が休み
・どちらが法定休日かは特に決めて
いない

という会社は少なくありません。

この場合、
実務上は次のような扱いになります。

「1週間連続で勤務した場合、
最後に勤務した日が法定休日労働
になる」

たとえば、
日曜から土曜まで休みなく勤務した場合
(土曜が本来の休日だったケース)
→ 土曜が法定休日労働
→ 135%の賃金が必要、という整理です。

一方、
週の途中で1日でも休んでいれば、
その休んだ日が法定休日となるため、
他の日の休日出勤は
法定休日労働には該当しません。

このように、
「結果的にどこが法定休日になる
のか」
が分かりにくい状態が、
現場を混乱させやすいのです。

■ 今後の議論の方向性

現在検討されている法改正では、
法定休日をあらかじめ特定する
という考え方が重視されています。

例えば、

・休日が全社員共通の場合
 → 就業規則で
  「法定休日は日曜日」などと
  明記する

・交代制・シフト制の場合
 → 雇用契約書やシフト表で
  個別に法定休日を明確にする

といった対応が想定されます。

「どの日が法定休日なのか」を
あらかじめ明確にしておくことで、
割増賃金の判断やトラブルを
防ぎやすくなります。


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