今後の人手不足、業種別で見ると?
社労士で採用定着士の西野です。
前回は2030年、2040年の
労働者不足についてお伝えしました。
2022年 ▲14万人
2030年 ▲341万人
2040年 ▲1100万人
一気に労働者不足が進んでいきます。
とはいえ、業種や職種によっても差は大きいです。
今回は、労働需給を業種・職種別に
みていきましょう。
今回もリクルートワークス研究所の
「WorksReport2023 未来予測2040」
の記事を引用します。
https://www.works-i.com/research/works-report/2023/forecast2040.html
■「輸送・機械運転・運搬」職種(ドライバー)
ドライバー職種は2022年では、
わずかに労働供給が不足している
状況ですが、今後供給不足が進みます。
・2030年
需要 409万人
供給 371万人
不足率 9%
・2040年
需要 413万人
供給 313万人
不足率 24%
■「建設」職種
建設職種も2022年では、
わずかに労働供給が不足している
状況ですが、今後供給不足が進みます。
・2030年
需要 290万人
供給 267万人
不足率 8%
・2040年
需要 299万人
供給 233万人
不足率 22%
■「生産工程」職種
生産工程職種は2022年では
需要が供給を上回る、余剰の状態
ですが、今後は労働者不足になります。
・2030年
需要 834万人
供給 812万人
不足率 2.6%
・2040年
需要 845万人
供給 733万人
不足率 13%
■「商品販売」職種
商品職種は2022年では、
わずかに労働供給が不足している
状況ですが、今後供給不足が進みます。
・2030年
需要 439万人
供給 399万人
不足率 9%
・2040年
需要 438万人
供給 330万人
不足率 25%
■「介護サービス」職種
介護サービス職種は2022年では、
わずかに労働供給が不足している
状況ですが、今後供給不足が進みます。
・2030年
需要 199万人
供給 178万人
不足率 11%
・2040年
需要 230万人
供給 172万人
不足率 25%
■「接客給仕・飲食物調理」職種
接客給仕・飲食物調理職種は
2022年では労働需給が拮抗しています
が、今後供給不足が進みます。
・2030年
需要 365万人
供給 347万人
不足率 5%
・2040年
需要 375万人
供給 318万人
不足率 15%
■「保健医療専門職」
保健医療専門職は、2022年では
労働需給が拮抗していますが、
今後供給不足が進みます。
・2030年
需要 410万人
供給 391万人
不足率 4.6%
・2040年
需要 467万人
供給 386万人
不足率 17%
■「事務、技術者、専門職」
事務職や様々な分野の技術者、教員や
士業などの専門職で、デスクワーカー
を指します。
現状供給数が上回っています。
2030年も引き続き供給数が上回って
いますが、その後供給数が一気に減少します。
・2030年
需要 2227万人
供給 2248万人
余剰率 1%
・2040年
需要 2290万人
供給 2134万人
不足率 6.8%
このように2040年には、すべての職種
で労働者不足の状況となります。
ホントに驚きです。
特に、ドライバー、建設、商品販売、
介護という今でも人手不足に困って
いる職種は、2040年には不足率25%
となります。
将来のために人材を集める力を
高めていく対策が、今すぐ必要です。
では、何をすれば人材を集めることが
できるのか?
求人の仕方を変えることです。
求人媒体を変えたり、
求人の表示順位を上げたり、
スカウトメールを送ったり。
それでも応募が来ないのは、
そもそも求人の内容自体の問題。
反応が取れない求人だということです。
反応が取れる求人を作り上げることで
小さな会社でも、人手不足職種でも、
安定して人材が集まるようになります。
売れない営業マンを
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