人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.186 教えたこと、本当に分かっているの?
入学前に準備したことは…
続きは編集後記で。
今日は、私自身の話をしたいと思います。
私自身も、勉強したり、
仲間と研鑽したり、
組織開発の先輩に相談したりしながら
より良いサポートができるように努力する日々です。
私が組織開発の先輩に相談するのを
見ていた仲間から、こんなことを言われました。
「倉石さんを見ていると、
相談してよかったって思っているのか分からない」
え??
どういうこと???
その仲間曰く、
他の人が相談しているときには、
納得した時や答えが見つかったときに
大きくリアクションしたり
感嘆の声が出たりする。
でも私は、
「はい」「なるほど」「わかりました」
という淡々としたリアクションしかしないので
本当に納得しているのか?
分かっているのか?
相談することで何かを得られているのか?
が分からない。
…ということでした。
これ、後輩や部下に仕事を教える時にも
ありませんか?
大きく頷きながらメモを取り、
「あ~!」「なるほど!!」「そうなんですね!」
とリアクションしてくれる部下は
「聴いてくれているんだな」
「分かってくれているんだな」
ということが伝わってくるので
教え甲斐があります。
一方、私のような淡々とリアクションする部下に対しては
「本当に分かっているの?」
「大丈夫かな、この子…」
といぶかしく思い、
またリアクションも少ないので
教え甲斐がないと感じてしまいがちです。
このリアクションの違いには、
効き脳の違いが関わっています。
効き脳については時折メルマガにも書いていますが、
効き手・効き目のように、
脳にも無意識に反応する思考の癖があります。
論理的・理性的なAタイプ、
堅実・計画的なBタイプ、
感覚的・人情派のCタイプ、
直感的・冒険的なDタイプ。
私のスコアは
A 78
B 60
C 32
D 30
で、「ABタイプ」です。
論理や数字、効率的であることを重視する一方、
フィーリングや感覚、人間関係はあまり重視しません。
質問や相談をするときには、
「望む答えを得られる」というゴールに向けて、
最も効率的に、できる限り短時間で行いたいと思っています。
先輩が答えてくれることを理解し
頭の中で論理的に組み立てられて
納得できれば相談終了です。
なので、相談は短時間、
反応は非常にアッサリしたものになるわけです。
一方、例えば私の反対のCタイプの方は
フィーリングや人間関係を非常に大事にします。
とても友好的で親しみやすく、
相手にどう思われているか?ということも気にします。
こういう方の方が、
相談した時の反応が大きく、
教える側としては教えやすいと感じることが多いと思います。
皆さんの後輩・部下は、どのタイプでしょうか?
もし、皆さんがCタイプで、
部下がAタイプだと、
部下の反応に不安を感じる、ということもあるかもしれません。
私が相談する先輩は
私のタイプや特徴をよく知っているので、
「大丈夫?」「本当に分かっているの?」なんて
不安に思ったりすることはありません。
更に、私の不得意な「D」の領域、
ビジョンをイメージするということができるようにするために、
アドバイスの際には「できている時のイメージ」を話してくれます。
私が「分かりました」「イメージできました」と言ったら
本当に分かったということだし、
分かっていなかったら
相手に忖度せずに「分かりません」と言う(これもAタイプの特徴です)、
という共通理解があるので、
不安なく、効率よく、相談を進めることができるのだと思います。
人は、無意識に自分の強い「効き脳」で考えます。
そのため、「効き」が違う人同士が話し合うと話がかみ合いません。
自分の効き脳と部下の効き脳のズレを
意識しながら話ができると、
コミュニケーションが格段にスムーズになります。
この「効き脳」をより身近に使っていただくために、
「効き脳コンサルティング」という新サービスを開始しました。
詳しくはこちらからご覧ください。
https://www.kuraishi-mc.com/kikinou.html
-------
(セミナー情報)
3月実施時のセミナー満足度96.6%!
採用×定着セミナーの
アーカイブ配信を実施します。
https://humap.asmarq.co.jp/seminar/20240423/?c=kuraishi
4/23の1日間限定ですが、
動画をご都合の良い時間に
見ていただくことができます。
時間が合わなくて出られなかった方、
是非この機会にどうぞ。
★参加者の声
・採用活動の方向性が見いだせた。
・採用・定着のポイントが理解できた
・定着から逆算して採用戦略を考えるというのは、大変参考となりました。
・採用活動が具体的にやりやすくなったと思う
------------
(編集後記)
長女が小学1年生になりました。
現在5年生の長男は、おそらくCDタイプ。
友達を作るのも得意(C)で、
新しい環境にも飛び込んでいける(D)タイプなので、
特に何も考えずに放り込んだら
楽しくやっていました。
長女はおそらくBAタイプ。
Bタイプは、先の見通しが分かっていないと不安です。
なので、3月のうちに
「がっこうたんけん」
「小学生になったら」
といった絵本を一緒に何冊か読みました。
学校が始まってからは、
毎日の予定を書いたプリントを見ながら、
その日に何があるのかを一緒に確認し、
「こういうことがあったら先生に言えばいいよ」
「こういう時には保健室に行けばいいよ」
などを教えておきました。
事前準備をどれくらいやっておくといいのか、
というのも、タイプによって違いますね。
------
記事一覧
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.218 1on1がもたらすもの
悩みは一緒… 続きは編集後記で。 半年前から1on1の導入を サポートしている企業があります。 その企業の課題は、一言で言うと 「人が育たない」ということ。 始め
2024年12月19日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.217 それって、コミュニケーションの問題ですか?
セミナーで… 続きは編集後記で。 会社内で、人と人との関係性がうまくいかないこと、 よくありますよね。 先に声をかけておけばよかったのに、 突然、〆切ギリギリの依頼をし
2024年12月06日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.216 トップの上には〇〇がある
大きすぎて… 続きは編集後記で。 「トップダウンをやめて、 ボトムアップの会社にしたいんです」 っておっしゃる経営者の方に しばしばお会いします。 そんな時、トップダウ
2024年11月27日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.215 自分で判断できない管理職
あれ、もう? …続きは編集後記で。 先日、ある経営者からこんなご相談をいただきました。 -------------- 管理職に権限を渡していきたいので、 「自分で判断し
2024年11月21日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.214 揉めに揉めた会議
Youtubeと首っ引きで… 続きは編集後記で。 先日、人的資本経営を実践している企業の お話を聞く機会がありました。 中小企業でありながら、 様々な取り組みをして
2024年11月14日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.213 その目標、逆効果ではありませんか?
ものすごい剣幕でのクレーム! …続きは編集後記で。 ある製造業の会社の経営者から、 こんなお話をお聞きしました。 「うちの社員は、すぐにさぼりたがるんです。 この前も
2024年11月07日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.212 若手を採用できる秘訣は「〇〇を活かす」
突然やってきた… 続きは編集後記で。 先日、 「若手の採用定着がうまくいっている!」という 従業員50名程度の企業の 若手社員のお話を聞く機会がありました。 なぜこの
2024年10月30日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.211 会長に困ってます…
なぜか調べてしまう… 続きは編集後記で。 中小企業のあるあるシリーズ。 父親が創業した会社で、 父親が高齢になったため自分が社長になったが、 会長に退いた父親が口を出し
2024年10月16日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.210 コミットメントを高める方法
こわおもしろい… 続きは編集後記で。 採用難の時代、 業務委託や外注先など、 社外にお願いする機会が増えてきた会社も 多いのではないでしょうか? ある経営者から、こんな相
2024年10月09日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.209 強みを発揮できないとき
先日、ショックなことがありました。 10年以上使っていた傘を、電車に忘れてきてしまいました。 …という話を友人にしたところ、 「むしろ10年使い続けていたことの方が 信じら
2024年10月03日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.208「日本でいちばん大切にしたい会社」は優しいだけじゃダメ
奥が深い… 続きは編集後記で。 皆さんは、 「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞をご存知でしょうか? 「人を幸せにする経営」を実践している企業を表彰しており、 201
2024年09月25日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.207 ロジハラって知ってますか?
毎日できるようになったのは… 続きは編集後記で。 私は組織開発の他に 企業での様々な研修も実施しているのですが 最近引き合いが多い研修として 「ロジカルコミュニケーション研
2024年09月13日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.206 他責ではなく当事者意識を持ってもらうには?
終わった~!!! …続きは編集後記で。 「社員が他責で困る。 もっと当事者意識を持ってほしい」 こういうお悩み、本当によく聞きます。 「当事者意識を持とう!」と呼び
2024年09月05日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.205 いっぱい紹介してもらっても、いい人がいない!
世帯年収は… 続きは編集後記で。 中小企業の経営者のお悩みとして 最近常にお聞きするのが 「人材不足」「人が採用できない」という話です。 あるサービス業の企業では、
2024年08月28日
人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.204 良い人材が採用できない理由
ストライク… 続きは編集後記で。 あなたの会社に応募がない、 良い人材が採用できないのは なぜでしょうか? ・給料が安い ・業界的に人手不足 ・規模が小さい ・コストがか
2024年08月23日