自走式組織コンサルタントの倉石が、人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒントをお伝えしています。

人と業績が同時に伸びる会社づくりのヒント

人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.186 教えたこと、本当に分かっているの?

2024年04月17日



入学前に準備したことは…
続きは編集後記で。


今日は、私自身の話をしたいと思います。

私自身も、勉強したり、
仲間と研鑽したり、
組織開発の先輩に相談したりしながら
より良いサポートができるように努力する日々です。

私が組織開発の先輩に相談するのを
見ていた仲間から、こんなことを言われました。

「倉石さんを見ていると、
相談してよかったって思っているのか分からない」


え??
どういうこと???


その仲間曰く、
他の人が相談しているときには、
納得した時や答えが見つかったときに
大きくリアクションしたり
感嘆の声が出たりする。

でも私は、
「はい」「なるほど」「わかりました」
という淡々としたリアクションしかしないので
本当に納得しているのか?
分かっているのか?
相談することで何かを得られているのか?
が分からない。

…ということでした。



これ、後輩や部下に仕事を教える時にも
ありませんか?

大きく頷きながらメモを取り、
「あ~!」「なるほど!!」「そうなんですね!」
とリアクションしてくれる部下は
「聴いてくれているんだな」
「分かってくれているんだな」
ということが伝わってくるので
教え甲斐があります。

一方、私のような淡々とリアクションする部下に対しては
「本当に分かっているの?」
「大丈夫かな、この子…」
といぶかしく思い、
またリアクションも少ないので
教え甲斐がないと感じてしまいがちです。


このリアクションの違いには、
効き脳の違いが関わっています。

効き脳については時折メルマガにも書いていますが、
効き手・効き目のように、
脳にも無意識に反応する思考の癖があります。

論理的・理性的なAタイプ、
堅実・計画的なBタイプ、
感覚的・人情派のCタイプ、
直感的・冒険的なDタイプ。

私のスコアは
A 78
B 60
C 32
D 30
で、「ABタイプ」です。

論理や数字、効率的であることを重視する一方、
フィーリングや感覚、人間関係はあまり重視しません。

質問や相談をするときには、
「望む答えを得られる」というゴールに向けて、
最も効率的に、できる限り短時間で行いたいと思っています。

先輩が答えてくれることを理解し
頭の中で論理的に組み立てられて
納得できれば相談終了です。

なので、相談は短時間、
反応は非常にアッサリしたものになるわけです。


一方、例えば私の反対のCタイプの方は
フィーリングや人間関係を非常に大事にします。
とても友好的で親しみやすく、
相手にどう思われているか?ということも気にします。

こういう方の方が、
相談した時の反応が大きく、
教える側としては教えやすいと感じることが多いと思います。

皆さんの後輩・部下は、どのタイプでしょうか?

もし、皆さんがCタイプで、
部下がAタイプだと、
部下の反応に不安を感じる、ということもあるかもしれません。



私が相談する先輩は
私のタイプや特徴をよく知っているので、
「大丈夫?」「本当に分かっているの?」なんて
不安に思ったりすることはありません。

更に、私の不得意な「D」の領域、
ビジョンをイメージするということができるようにするために、
アドバイスの際には「できている時のイメージ」を話してくれます。

私が「分かりました」「イメージできました」と言ったら
本当に分かったということだし、
分かっていなかったら
相手に忖度せずに「分かりません」と言う(これもAタイプの特徴です)、
という共通理解があるので、
不安なく、効率よく、相談を進めることができるのだと思います。



人は、無意識に自分の強い「効き脳」で考えます。
そのため、「効き」が違う人同士が話し合うと話がかみ合いません。

自分の効き脳と部下の効き脳のズレを
意識しながら話ができると、
コミュニケーションが格段にスムーズになります。

この「効き脳」をより身近に使っていただくために、
「効き脳コンサルティング」という新サービスを開始しました。
詳しくはこちらからご覧ください。
https://www.kuraishi-mc.com/kikinou.html

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(セミナー情報)

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・採用活動の方向性が見いだせた。
・採用・定着のポイントが理解できた
・定着から逆算して採用戦略を考えるというのは、大変参考となりました。
・採用活動が具体的にやりやすくなったと思う

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(編集後記)

長女が小学1年生になりました。

現在5年生の長男は、おそらくCDタイプ。
友達を作るのも得意(C)で、
新しい環境にも飛び込んでいける(D)タイプなので、
特に何も考えずに放り込んだら
楽しくやっていました。

長女はおそらくBAタイプ。
Bタイプは、先の見通しが分かっていないと不安です。
なので、3月のうちに
「がっこうたんけん」
「小学生になったら」
といった絵本を一緒に何冊か読みました。

学校が始まってからは、
毎日の予定を書いたプリントを見ながら、
その日に何があるのかを一緒に確認し、
「こういうことがあったら先生に言えばいいよ」
「こういう時には保健室に行けばいいよ」
などを教えておきました。

事前準備をどれくらいやっておくといいのか、
というのも、タイプによって違いますね。

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