人と業績が同時に伸びる会社づくり Vol.222 部長らしくなってくれないのは〇〇がないから
かけてみたら…
続きは編集後記で。
先日、経営者からこんな相談を受けました。
「1年前に営業部長に昇格させたAさんが、
全く部長の動きをせずに、
プレイヤーのままでいるんです。
どうやったら部長らしくなってくれるんでしょうか?」
私「なるほど。
部長らしく、とおっしゃいましたが、
営業部長の役割や責任は、明確になっていますか?」
「えーと…職務分掌規程はありますが…。
でも、部長にもなったら、自分で学んでほしいんですよ。
勿論、新入社員や若手には研修や教育を提供します。
でも、部長クラスは自分で考えて自分で学んでほしいんですよね」
…さて、「部長であるなら、自分で学んでほしい」
というのは、気持ちは分かる気はしますが、
これって可能なんでしょうか?
ここで、「部長になったらマネジメント研修を受けさせましょう!」
というのは、あまりにも短絡的な解決策です。
この経営者に、私はこのようにお伝えしました。
「なるほど、自分で学んでほしいんですね。
学ぶ部分は自分でできるかもしれませんが、
上司であるあなた(経営者)が
やらなければいけないことは2つあります。」
一つは、役割・責任の定義をすること。
もう一つは、フィードバックすることです。
これは、"自分でやれ"というのはあまりに無茶な話です。」
解説しましょう。
役割・責任の定義とは、
・営業部長の役割は一体何なのか?
・どんな成果を出す責任を負っているのか?
を明らかにすることです。
これが具体的になっていなければ、
富士山に登ってほしいのに
「とりあえず高いところへ行って」と言っているようなもの。
これでは、望む動きをしてくれるはずがありません。
次に、フィードバックは、
役割・責任に照らし合わせた時、
果たすべき役割・責任に対して
どの程度遠くにいるのか?を本人に伝えることです。
フィードバックとは何か?を少し解説しておきましょう。
Googleで検索すると、
「フィードバックとは、相手の行動に対する改善点を伝え、修正を促すことです。」
「相手の考え方や実際の行動に対して指摘や評価を行うことです」
と書いたサイトが上位に出てきますが、
本来の意味を考えれば、これは違います。
フィードバックの語源は、
戦闘訓練などで大砲を撃った際、
砲弾の着弾地点が目標からどの程度ずれているか、
射手に伝えること、なんだそうです(所説あるかもしれません)。
つまり、目標に対して現在どこにいるかを
客観的に伝える、ということです。
フィードバックをすることで、
自分の行動や状態を客観視し、知ることができます。
例えば、ダンスの練習をするとき、
鏡がなければ自分のポーズが正しい姿に近いのか
全く違うのか
判断することが非常に難しい。
鏡というフィードバックがあることによって、
「右手が下がっているな」などと判断することができます。
つまり、現在地とあるべきところのギャップを知ることで
目標に向かって正確な方向に進むことができるのです。
マネジメント行動は鏡に映すことができませんから、
誰かがその役目をする必要があります。
つまり、営業部長の役割・責任を明確に定義した後、
「この点については責任を果たせているね」
「この点については、全く責任を果たせていないように見えるよ」
などと、上司から見た客観的な姿を伝えます。
そうすることで、あるべき姿のギャップを知って
修正していくことができるのです。
この話を聞いてくださった経営者は、
役割・責任を一緒に言語化し、
営業部長とじっくり話しながら内容を伝え、
その後も1か月に1回のペースで
1on1を行い、その中でフィードバックを行っているそうです。
後で聞いた話ですが、
「営業部長の役目は果たしたいと思っていたが
一体何をすればいいのか分からなかった」
と語っていたそうです。
それを明確にし、行動してもらったことに対する
フィードバックを重ねることで、
あるべき姿に近づいているということです。
この"フィードバック"を含めた
1on1のすべてが学べる
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(編集後記)
最近、お仕事で宇都宮に行った際
「かける餃子」をお土産に買ってみました。
ご飯にかけてみたら、たしかに餃子!
美味しかったです。
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