1人採用するのに応募者が何人必要なの?
社労士で人材定着士の西野です。
今回は、1人採用するのに必要な応募者数を考えてみましょう。
採用(入社)までの流れを整理すると、
このようになります。
○求人募集を出す
↓
●応募が来る
↓
○採用面接をする
↓
○内定を通知する
↓
●採用(入社)する
応募から採用(入社)までには、
まずは採用面接という関門があります。
応募は来たけど、連絡がつかない。
面接を辞退される(ドタキャン含む)。
面接はしたけど、不採用。
次に、内定から入社という関門。
内定を出したけど、辞退される。
このような経路を考えると、
ある程度の応募者が必要になります。
では、1名採用するのに、
どの程度の応募者が必要なのでしょうか?
『マイナビ 中途採用状況調査2020年版』
から算出するとこのようになります。
https://www.mynavi.jp/wp-content/uploads/2020/03/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9.pdf
■全体 8.3人
■従業員規模別
○60人未満 7.8人
○60~299人 11.6人
○300人以上 7.6人
■業種別
○IT・通信 9.7人
○製造・メーカー 10.6人
○サービス・レジャー 5.5人
○小売・流通 9.5人
○金融・保険 11.0人
○不動産・建物・設備 8.0人
○運輸・物流・交通 9.0人
○医療・福祉 4.7人
良い人材を採用したいのなら、
これくらいの応募者を集めないといけない、
と言うことです。
求人を出して、応募が来た。
面接して、悪くなかったから入れよう!
これではいつまでたっても良い人材に恵まれません。
一方で『1名の採用に対して1名の応募』
が理想的、そう反論される方もいらっしゃるでしょう。
確かに『1分の1』は理想です。
でもそれは、野球のピッチャーでたとえると、
9回を27球で投げ切るようなもの。
求める人材を超具体的に示し、
ドンピシャの方だけが応募してくる。
そんな求人原稿を作成し、
応募から採用面接、
採用面接から内定、
内定から採用(入社)
どの部分も無駄の無い、
極めて完成度の高い採用の流れを
作って初めて言えることです。
私が採用支援をする上で、
目指す理想の姿でもあるのですが、
そう簡単にできるものではありません。
まずは応募者をしっかりと集める
ということから考えてみましょう。
【こちらも記事もご覧ください】
●社労士が指南する、応募率が6倍になる求人原稿の書き方
https://nishino-sr.jp/blogs/%E7%A4%BE%E5%8A%B4%E5%A3%AB%E3%81%8C%E6%8C%87%E5%8D%97%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%81%E5%BF%9C%E5%8B%9F%E7%8E%87%E3%81%8C%EF%BC%96%E5%80%8D%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%B1%82%E4%BA%BA%E5%8E%9F%E7%A8%BF/
●社労士が解説!中小企業の採用面接辞退・無断キャンセルの原因と防止策
https://nishino-sr.jp/blogs/%e7%a4%be%e5%8a%b4%e5%a3%ab%e3%81%8c%e8%a7%a3%e8%aa%ac%ef%bc%81%e4%b8%ad%e5%b0%8f%e4%bc%81%e6%a5%ad%e3%81%ae%e6%8e%a1%e7%94%a8%e9%9d%a2%e6%8e%a5%e8%be%9e%e9%80%80%e3%83%bb%e7%84%a1%e6%96%ad%e3%82%ad/
●社員50人未満の中小企業経営者必見、社労士が推奨する採用面接とは
https://nishino-sr.jp/blogs/%e7%a4%be%e5%93%a150%e4%ba%ba%e6%9c%aa%e6%ba%80%e3%81%ae%e4%b8%ad%e5%b0%8f%e4%bc%81%e6%a5%ad%e7%b5%8c%e5%96%b6%e8%80%85%e5%bf%85%e8%a6%8b%e3%80%81%e7%a4%be%e5%8a%b4%e5%a3%ab%e3%81%8c%e6%8e%a8%e5%a5%a8/
記事一覧
社労士で採用定着士の西野です。 このところ、退職金をテーマにお話ししています。 「退職金制度って、やっぱり必要?」 「ウチの規模だと中退共くらいしか 選択肢がない?」
2025年07月30日
社労士で採用定着士の西野です。 今回からは、退職金制度における「財源」 について、それぞれの選択肢を掘り下げ ていきます。 まずは、中小企業の間で最も普及してい る制度の一
2025年07月23日
社労士で採用定着士の西野です。 退職金制度を設計する際に考えるべきポイントは、主に次の2つです。 1.退職金の計算方法(=制度設計) 2.財源の確保方法 前回は、計算方法
2025年07月16日
社労士で採用定着士の西野です。 前回は、退職金の計算方法として最も 一般的な「基本給連動型」の問題点に ついてお伝えしました。 では、実際に中小企業にとって、 より適した退
2025年07月09日
社労士で採用定着士の西野です。 前回は、退職金制度の設計において 「計算方法」と「財源」の2つが重要 なポイントだとお伝えしました。 今回はその中でも、もっとも広く採用 さ
2025年07月02日
社労士で採用定着士の西野です。 前回は「退職金の相場」について解説 しましたが、今回は退職金制度を導入 する際に必ず検討すべき2つの ポイントをお伝えします。 ■退職金制度
2025年06月25日
社労士で採用定着士の西野です。 ここ最近、退職金制度についてお話し していますが、今回は「退職金の相場」 について取り上げたいと思います。 ■「退職金の相場がわからない…」
2025年06月18日
社労士で採用定着士の西野です。 小規模企業のサポートをしていると 「これは大企業では考えられない…」 と驚くことが多々あります。 その中でも特に衝撃を受けたのが、 社員が何
2025年06月11日
社労士で採用定着士の西野です。 今回から 退職金制度 について 取り上げます。 ■退職金制度は創業時に必要? クライアントの社長からも 「退職金 制度は導入したほうがいい
2025年06月04日
社労士で採用定着士の西野です。 中小企業、とくに社員数10名以下の 会社では、役職がピラミッド型に 整っていないことも珍しくありません。 よくある役職構成は、 部長→課長
2025年05月28日
社労士で採用定着士の西野です。 中小企業、特に社員10名未満の小さな 会社では、せっかく作った就業規則を 金庫や引き出しにしまいっぱなし… そんなケースが少なくありません。
2025年05月21日
社労士で採用定着士の西野です。 中小企業の社長と話していると、 よく話題に出るのが「有給休暇」のこと。 最近は、「有給を申請されたら断れない」 ことをご存知の方も多く、 ち
2025年05月14日
社労士で採用定着士の西野です。 今回は、中小企業の現場で特にご相談 の多い「問題社員への対応」について お話しします。 ■「できれば辞めてほしい…」 その気持ち、よくわかり
2025年05月07日
メンタル不調で突然の休職―小さな会社が「慌てないために」できること
社労士で採用定着士の西野です。 最近、クライアント先からこんな相談が 急増しています。 ■「診断書を持ってきて、明日から休む と言われたんですが…」 ある朝、社員が一枚の
2025年04月30日
朝7時出勤の社員から残業代請求!?それ、就業規則で防げます。
社労士で採用定着士の西野です。 今回は、実際にあった“小さな会社の ヒヤリ"事例をご紹介します。 キーワードは「朝7時に来た社員が、 残業代を請求してきた」。 ■よくある
2025年04月23日