自律型人材を求めると問題社員化する
社労士で採用定着士の西野です。
ここ数回は、問題社員をテーマに
取り上げています。
問題社員を出さない為には、
人事の3要素である
・採用
・教育
・評価
をしっかりと機能させること。
前回は、3要素の1つ目
良い人材を採用するをテーマに
取り上げました。
今回は、3要素の2つ目
教育を取り上げたいと思います。
巷では、自律型人材の必要性が
説かれている書籍等が多いです。
自律型人材とは、指示を待つのではなく
自ら考え行動できる人材のことを言います。
「そうそう、そういう人材が欲しいんだ」
そう思われた方も多いことでしょう。
でも、それが問題社員が出現する一因
だと私は考えています。
よく言われる2:6:2の法則を用いると
人材は次の3つに大別できます。
■優秀な人材:上位2割
自分で燃えて、自分で動ける人材です。
■まともな人材:中間6割
火を付けてもらえれば動き出す人材です
■採ってはいけない人材:下位2割
火をつけても消えてしまう人材です
上位2割の優秀な人材が自律型人材で
これらの人材を育成する最も効果的な
方法は『困難な仕事を与える』こと。
もちろんフォロー体制は必要ですが、
仕事を与えれば、自分で考え行動する。
その中から学び、成長していきます。
逆に言うと、これらの人材以外は、
自主性に任せるのではなく、強制して
まで、良い行動習慣をつけさせる必要が
あります。
私が見る限り、自律型人材を求めて
社員の自主性に任せている社長が多いんです。
ところが、上位2割の優秀な人材は
ほぼ大企業に流れてしまい、
小さな会社に入社することは極めて稀です。
火を付けてあげなければ動かない
6割の人材に対し、自主性に任せると
動きません(良い行動習慣がつかない)。
「こんなもんでええんや」
となって、それが問題社員化する要因にもなります。
採ってはいけない2割の人材に対し、
自主性に任せてしまうと、これは悲惨です。
なので、小さな会社の場合は、
社員に強制して良い行動習慣を
つけさせる教育が必要です。
しっかりと教育をしていくことは、
社員のレベルアップと同時に、
採ってはいけない人材の方が、
自然に辞めていってくれたりもします。
■問題社員対策セミナー
もし御社にこんな問題社員が居たら、
しっかりと教育すると共に
転ばぬ先の杖として、こちらに参加
されることをお薦めします。
●同じミスを何度も繰り返す
●チャレンジしない
●成長意欲がない
●営業成績・業務遂行能力が他のスタッフより劣る
●上司の言うことを聞かない
●仕事をサボりがち
●他のスタッフにハラスメントをする
●会社の悪口を言いふらす
●何かにつけて、労基に駆け込むぞ!労組をけしかけるぞ!と脅す
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西野社労士事務所・株式会社チーム力アップ
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