社員が次々と退職すると良い会社になる?
社労士で採用定着士の西野です。
今回は、定着について考えて見たいと思います。
社長から「社員が定着しない」という
相談を日頃からよく受けます。
そこで私が次のようにお聞きします。
『なぜ社員が定着しないとダメなんですか?』
そこで返ってくる答えは、
「いや~、定着しないのは良くないでしょ」
という返答であったり、
「辞められると人手不足の状態になる。」
というのが多いです。
『では、人手不足にならなければ
いいんですか?』
「まあ、そうかもしれませんね。
でも、採用と教育に手間やコストが
かかるし…」
確かに、手間やコストがかかるのは事実ですね。
「良い人材に辞められるのは困る」
と答える社長もおられます。
『では、あまり良くない人材が辞め、
良い人材を採用できたらどうですか?』
ほとんどの社長が、
「それだったらいいかもしれない」
そう答えられます。
なぜ、こんな話をするかというと、
定着にも、良い定着と悪い定着があるからです。
会社にとって大切なことは、永続的に
発展させるということではないでしょうか。
だとすると、定着で大切なのは、
それに相応しい人材を定着させること。
まさに良い定着です。
逆に、そうでない人材が定着してしまう
のは悪い定着と言えるかもしれません。
面白いことに、私が定着のお手伝い
をすると最初は退職者が相次ぐんです。
以前、税理士さんからご紹介いただいた
企業があるのですが、私がお手伝いして
最初の数か月で6人中3名退職しました。
この時は
「大切なお客様をご紹介してるのに、
このざまは何だ!」と怒られました(笑)。
定着支援といいながら、半数が辞め
てるのですから何も言い返せません。
ところが、一通り退職すると、
その後は定着する、という傾向があります。
この会社の場合、
その後2人採用し5名になりました。
それまで毎年入れ替わっていたの
ですが、2年以上退職者無しです。
別の社員15名の会社では、
権利ばかり主張する社員が多く、
社長を悩ませていました。
私がお手伝いをするようになり、
最初の1年間で、何と7名辞めました。
この間、採用も数名で厳しい状態
が続いたのですが、その後3年半
退職者は出ていません。
新しい人材も徐々に入れ、
今は社員20名になっています。
この時に辞めた7名の大半が、
社長を悩ませたというのですから
興味深いものです。
今は評価制度を導入し、
1人1人の成長と組織への貢献に
力を入れています。
会社を良くするためには、退職者が
相次ぐもの必要なプロセスなのかもしれません。
そうは言っても、求人を出しても
応募者が無い状態では、なかなか
着手できません。
私が採用支援をすることになった
理由の1つでもあります。
良くない人材、問題社員の対策は、
こちらにご参加いただくのがお薦めです。
https://nishino-sr.jp/clp/%e5%95%8f%e9%a1%8c%e7%a4%be%e5%93%a1%e5%af%be%e7%ad%96%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc/
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西野社労士事務所・株式会社チーム力アップ
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