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社労士で採用定着士の西野です。

多くの社長は、求人募集をする時に
給料等の労働条件はすごく気にされて
いると思うんです。

で、それを決めたら求人広告に依頼する。

結果、応募が無い…
給料が低いからなのかな？って。

求人募集をする時にまず押さえて
おきたいのは、募集職種の状況です。

なぜなら、それぞれの職種の状況に
よって求人戦略が大きく変わるからです。

私がいつも見るのは、大きく３つあります。

まずは募集職種の有効求人倍率。

9月末ハローワークの発表によると、
全体では1.29倍となっています。

職種別で見ると、前回例にあげた
ドライバーは2.68倍とかなり高いです。

経営者が人手不足に悩むのもわかります。

もっと高いのは介護職で3.94倍。

数字を出してもあまりピンと
来ませんが、合コンに参加して
男性が20人、女性が4人という状態です。

でも、有効求人倍率だけでは求人難易度
の判断ができません。

競合がどれだけいるのか？
また、対象者がどれだけいるのか？
も重要です。

競合がどれだけいるのかを見るのは
Indeedで調べるとわかります。

例えば、大阪市平野区でトラック運転手
で検索すると、約3400件の求人が
出てきました。

多いと思います？

同じ平野区の介護職で検索すると
約175,000件です。

介護職は、いろんな人材紹介会社が
出しているというのも関係している
ためか、めちゃくちゃ多いです。

なお、この数字自体は、スマホで検索
するかPCでするかでも違います。
今回はPCで検索しましたが、
スマホよりも大きく出る傾向があります。

また、半径何キロに設定するかに
よっても大きく変わってきます。

なので、数字自体に意味はありません。

他の職種と比較してどんなもんやろ、
という程度でつかめば充分です。

もう１つが求職者数です。

この求職者数はindeedでは出てきません。

ハローワークが出している
求人求職バランスシートを見ると
実数が出ています。

それによると大阪労働局管内で7月の
トラック運転手は2782人。

他の職種と比較して
感覚的なものをつかみます。

介護職は4551人。

介護職よりも半分近く少ないですが
介護職員ってすごく多いのは何となく
わかると思います。

そう考えると、トラック運転手も
多いかな？となります。

実は、有効求人倍率が高くても
求職者が多く、競合がそれほどいない
職種は、求人を磨けばいくらでも
集まります。

前回ご紹介したドライバーのように。

逆に、介護職のように求職者は多いけど
競合がめちゃくちゃ多い求人は、かなり
苦労します。

求人内容を磨くことで、
反応が良くなりますが、次から次へと
応募が来る、という状況にはなりません。

もっと集めたいという場合は
広告費をかけて表示順位を上げること
も考えられます。

大切なのは順序。
間違っても先に広告費をかけると
失敗します。

求人を磨いて、反応が良いことを
確認出来てからにしてください。

そして、難しいのは
求職者自体がすごく少ない職種。

例えば、
薬剤師は450人
歯科衛生士は1015人
運送業でも配車係は201人

なお、歯科衛生士が含まれる分類には
理学療法士，作業療法士なども入って
いるので、実際にはもっと少ないと思います。

介護職やトラック運転手とは１桁
少なくなります。

次回はこれら求職者自体が少ない
職種の求人をどうするかを考えて
みたいと思います。


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