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社労士で採用定着士の西野です。

先日、従業員20名程度の小さな会社の
社長から受けた相談です。

従業員満足度調査って必要で
しょうか？と。

聞いてみると、人事コンサル会社から
提案があったそうです。

話を聞いてるうちに「当社でも必要
かな？」と思われたそうです。

私の回答の前に、従業員満足度調査
について解説させていただきます。

ＥＳ調査とも言われていますが、
社員が、会社や仕事、職場環境に
どれだけ満足しているかをあらわすものです。

具体的には、以下のような項目ごとに
細分化し、社員へのアンケート結果を
もとに数値化していきます。

・企業理念や行動方針
・仕事内容
・マネジメントや評価
・人間関係
・職場環境
・待遇
・福利厚生

こうすることで、会社の人事課題が
見え、どこから取り組目が良いかが
判断できます。

例えば、「マネジメントや評価」が
最も低いと出れば、まずはそこから
取り組もうか？となります。

それが完結すると、次の課題解決に移行する。

このように抽出された課題を順に
解決することで、従業員の満足度を
アップさせていくことができます。

上手に活用することで、
人材の定着や個々のパフォーマンスの
向上にもつながります。

ひと言で表すと、価値の高いものと言えます。

ですが、私は「必要ないですよ」と
回答しました。

その理由として３つあるのですが、

１つ目は、小さな会社に解決できる
課題は限られているという点です。

例えば、待遇や福利厚生が低いと
なっても、何もできない場合が多いです。

様々な角度から、体系的に数値化され
るのがＥＳ調査の良い点ですが、着手
できる部分が限られているのであれば
意味がありません。

それならば、社員に直接聞けばいいやん。
というのが２つ目の理由です。

20名程度までであれば、アンケート
なんてまどろっこしい方法でなく、
面談して聞くことが可能です。

あなたの理想の仕事・職場を10点と
したら、今は何点ですか？って。

６点です、
って言われたら、

その４点は具体的に何をすれば
埋めることができますか？

例えば、人間関係だとしたら
具体的にどういうことですか？
と、深堀質問です。

このように１人1人聞いていけば、
アンケートよりも、詳細に把握する
ことができます。

とはいえ、質問の仕方に慣れていないと
できませんし、社員が本音で答えて
くれない場合も多いので、まずは面談
の代行を依頼してもいいかもしれません。

もちろん、私もお受けしています笑。

小さな会社にＥＳ調査が必要ない理由
３つ目ですが、一度ＥＳ調査を始めると
定期的に実施していくことが重要です。

前回との比較、スタート時からの推移
という形で追っていかないと、本当の
効果が見えてきませんから。

そして、そもそも人事コンサル会社が
ＥＳ調査をする理由ですが、
自社のサービスを提案しやすいからです。

このような理由から、20名程度の
小さな会社の場合、ＥＳ調査をする
必要はない、と考えています。

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