このメルマガの説明はありません。

採用定着のヒント 西野毅

3年間離職ゼロの会社がやったこととは?

2022年08月23日



社労士で採用定着士の西野です。

このところ、定着をテーマに取り上げています。

前々回の「社員が次々と退職すると
良い会社になる?」では、1年間で
約半数の社員が退職した後、3年間離職
ゼロの事例をご紹介しました。
https://mail.os7.biz/b/Sye0/1531928

何をやったかというと、
大きくは次の3つを明確にして社員
に説明することです。

1 会社のゴール
会社の考え(経営者の価値観)や理想の
姿を具体的に表します。

2 求める人材像
1のゴールに向かっていくために
社員にどうあって欲しいのか?
を明確にします。

1と2は、ミッション、ビジョン、
バリューと言い換えることができます。

3 働く環境
これだけではブラック企業と間違わ
れ、良い人材まで逃げてしまいます(笑)。

実際、ブラック企業ほどミッションや
ビジョンを強く打ち出していますので…。

そうならないように、働きやすい職場
環境にするということです。

と言っても、中小企業にできることは
限られています。
・有給休暇は100%取得を目指す。
・残業代は1分単位でつける。
これに、実際に社員が疑問に感じている
ことがあれば、明確にしていきます。

私がこれまで携わってきた中では、
残業代の計算方法や、特別休暇などの
休暇が有給なのか無給なのか…、等が
多いです。

ゴールや求める人材像はともかく、
働く環境を社員に説明するのは、
経営者にとって勇気がいることだと思います。

でも、ネットを見たら全部わかることなので
明確にしていないことが不信感となります。

それならば、社員に説明した方が
良くないですか?
私はいつも経営者の方にはそう言ってます。

それに、ゴールに向かっていくための
「引き換え」の働く環境であることも
説明するので、win-winの関係です。

その結果、
ゴールや求める人材像を「めんどくさい」
と受け止める人が会社を去り、前向きに
受け止めてくれる人が定着すると
いうことになります。

本日のタイトルにしている会社も
まさにこのパターンです。

15名中、1年間で7名が退職し、
その後3年間、新規で採用した人材を
含め離職ゼロ。
人員もの20名になりました。

最近、働く時間や残業代、有給休暇など
法改正が続いてますよね。


2019年4月、有給休暇5日ルール。
最低5日間取らせなければなければ1人につき罰則30万円。

2020年4月、残業代請求の時効が3年に延長。

来年(2023年)4月、60時間を超過
する残業の追加割増25%。
(本来の割増と合わせて50%)

この流れには逆らえないです。

かといって、1つ1つ個別に対応して
いては、経営が成り立たなくなってしまいます。

だからこそ、
・会社のゴール
・求める人材像
とセットにして取り組まれることを
お薦めします。

こちらの問題社員対策セミナーでは、
今日の話をもっと踏み込んでお伝えします。

https://nishino-sr.jp/clp/%e5%95%8f%e9%a1%8c%e7%a4%be%e5%93%a1%e5%af%be%e7%ad%96%e3%82%bb%e3%83%9f%e3%83%8a%e3%83%bc/

------------------------------------

西野社労士事務所・株式会社チーム力アップ
では、中小企業の人事・労務に関する問題に
幅広く取り組んでいます。

ご相談はこのメールにご返信または
お電話で承ります。
【初回相談 無料】
TEL: 090-7551-3570

【ホームページはこちらから】
https://nishino-sr.jp

【バックナンバーはこちらから】
https://mail.os7.biz/b/Sye0


記事一覧

面接、グダグダでしたよと言われた話

社労士で採用定着士の西野です。 前々回は、 「入社後に活躍する人材を選ぶ方法」 の1つ目、 GMAテストについて紹介しました。 私がAIを使って作成しました テストを、こち

2025年11月05日

【無料体験会】面接で“人材の良し悪し”を見抜く方法

社労士で採用定着士の西野です。 このところ、採用面接について取り 上げています。 ・入社後に期待外れだった… ・「ぜひ欲しい」と思った人材ほど辞退された… ・採用した人材が

2025年10月29日

GMAテスト、中小企業で導入する ときの落とし穴と工夫

社労士で採用定着士の西野です。 人件費が高騰する今後、 中小企業にとっては 「少しでも良い人材=活躍できる人材」 を正しく見極めて採用することが ますます重要になります。

2025年10月22日

勘に頼らない!活躍人材を見抜く3点セット

社労士で採用定着士の西野です。 前回は、 一般的に行われている採用面接の 精度は、入社後の活躍を予測する力が わずか14% にとどまる、 ということをお伝えしました。 「こ

2025年10月15日

これってギャンブル?-面接で見抜ける確率14%

社労士で採用定着士の西野です。 御社では、どんな採用面接をしていますか? ・「弊社への志望動機は?」 ・「あなたの強みは?」 ・「過去の成功体験や挫折体験は?」 多くの会

2025年10月08日

安かろう悪かろうは通用しない。人件費高騰での人材採用

社労士で採用定着士の西野です。 今年も最低賃金改定の時期になりま したが、今年は少し違います。 例年なら全国一律で「10月1日発効」 ですが、今年は都道府県によってバラ つ

2025年10月01日

有効求人倍率は横ばいなのに、なぜ応募は減る?

社労士で採用定着士の西野です。 採用の難易度を示す指標のひとつに、 ハローワークの 有効求人倍率 があります。 令和7年6月の数値を見ると、 季節調整値で 1.22倍。

2025年09月24日

求職者と「共通の敵」を作ると応募が増える?

社労士で採用定着士の西野です。 小規模企業が求人で応募を集める にはどうすればいいのか? 私は「求職者と共通の敵を作る」ことが 有効だと考えています。 ■共通の敵は、人を

2025年09月17日

IndeedPlusって実際どうなの?メリットと注意点を整理

社労士で採用定着士の西野です。 前回は、タウンワークやリクナビNEXT などリクルート社の6媒体が姿を変え、 Indeed Plusに一本化された背景に ついてお話しました。

2025年09月10日

なぜタウンワークやリクナビNEXTが消えたのか?

社労士で採用定着士の西野です。 前回の記事では、 「求人票は営業マン。育てなければ 応募は来ない」 というお話をしました。 今日はその続きとして、最近の大きな 変化─ タ

2025年09月03日

求人票は“営業マン”。育てなければ応募は来ない

社労士で採用定着士の西野です。 「求人を出しても応募が無い…」 この悩み、特にここ数年で一層深刻に なっています。 そこで多くの小規模企業の社長が、 こんな工夫をされていま

2025年08月27日

最低賃金6%アップで採用はどうなる?

こんにちは、社労士で採用定着士の西野です。 まずお知らせです。 退職金制度について、経営者・人事担当 者向けのオンライン勉強会を開催します。 ▼開催概要 小さな会社のための

2025年08月20日

話題の「はぐくみ年金」って実際どう? 選択制DBのメリット・落とし穴を解説

社労士で採用定着士の西野です。 退職金制度について勉強会を開催します。 ▼開催概要 小さな会社のための「退職金制度まる わかり勉強会」 日時:8月27日(水) 14:00〜

2025年08月13日

会社も社員も得する?選択制DCのメリットと注意点

社労士で採用定着士の西野です。 このところテーマにしています 退職金制度について勉強会を開催します。 ▼開催概要 小さな会社のための「退職金制度まる わかり勉強会」 日時:

2025年08月06日

「退職金制度まるわかり勉強会」開催します

社労士で採用定着士の西野です。 このところ、退職金をテーマにお話ししています。 「退職金制度って、やっぱり必要?」 「ウチの規模だと中退共くらいしか 選択肢がない?」

2025年07月30日

298 件中 1〜15 件目を表示
<<   <  1 2 3 4 5  >   >>